映画コーナーでの話とリンクするが、悲しい詩を軽くポップに歌いあげて涙をさそう事は非常に難しい。そして、とても感動を呼ぶギルバート・オサリバンは
それが出来る数少ない唱い手である。私はこの人の歌をCMでしか聴いたことがなく、名前も知らなかったが同居人が持っていたので聴いてみてとても好きになった。アイルランド出身である
彼の生まれもっての愛情の深さと、幼少時にイギリスへ移ってからの苦労の連続から培った、人間的深みから生まれた名曲の数々をぜひ聴いてほしい。
THE BEST OF ASTRUD GILBERTO
私が幼稚園ぐらいの時に、親父が休日にレコードで「おいしい水」を何回も聴いていたのを憶えているが、その時何か不気味な感じがしてよく兄弟と怖がったのを憶えている。
成人してラジオなどで聴く機会がありだんだんとすごい歌だったんだ(唄法の革命をおこした、多くのアーティストに影響を与えた)という事がわかった。この女性は全くの素人なのに1964年にはグラミー賞まで受賞するが
ブラジル人は天性の歌心があるのだろう。アンテナ、ヴィクター・ラズロ、小野リサ、ユーミンなどの大師匠、アストラッド・ジルベルト。聴いたことがない人はぜひ聴いてほしい。
AS TIME GOES BY/BRYAN FERRY
「Tokyo Joe」などで(木村拓也主演ギフト主題歌)若い人にも有名になったが私らおっさん連合は「元・ロキシーミュージック」の方がわかりやすいだろう。
しかし、このアルバムはそんなエキゾチックなイメージとはうってかわって、全編ムーディーに仕立ててある。(30年代風)
私は営業中にカーラジオで聴いた瞬間、CDを買いに直行した。特に10曲目と11曲目が究極のブライアンの魅力で、10曲目はセクシー&ハスキー、11曲目はウルトラムーディー
となっている。最近のシャカシャカサウンドに疲れた大人達への最高の贈り物です。
T-BONE WALKER
まだロックが生まれていない、1940年代にティボーン・ウォーカーは活躍し、今のロックのフレーズの原型を作った。丁度、30年代のジャズから50年代のロックの移行期にモダンブルースと
いうかたちで、観客をゆさぶった彼のギターは今聞いてもしびれる。ハイテクなR&Bが流行している現在、あらためてその創始者をたずねてみるのもいい。
DICTIONARY OF SOUL/OTIS REDDING
最近は日本人でも音域が広く、驚くようなヴォーカルが出てきたが、音感・感情移入ではやはり黒人にはまだまだかなわない。
その黒人の中でも超のつく上手さのソウル・シンガー、オーティス・レディング。「これ聴いて勉強してよ!!」とジャケットで挑発するオーティス。残念なことに1967年に26歳の若さでこの世を去るが、その後も
こんなに心躍らせ、心を打つヴォーカルは出ていない。
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