リビングルーム、システムキッチン、高断熱高気密住宅に十年保証。住宅はこの先どこへ向かって進んでいくのでしょう?
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僕達家族が2年ほど暮らした場所は、ひとつの部屋に流し、冷蔵庫、食器棚があり、カーテン一枚隔てておふろ階段があり、といったところでした。
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このひとつの部屋は、わたし達にとってリビングであり、キッチンであり、脱衣室であり洗面所であり、etc。そして部屋の真中に置かれたテーブルは、食卓になったり、勉強机になったり、アイロンがけの机になったり、etc。この部屋でこどもと一緒にはだかになっていざ、
ふろへ!
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なんてにぎやかでたのしい部屋でしょう。
この部屋では会話の中断がありません。
ワンルームがもつたのしさ、あたたかさ、
家族が一緒である安心感、そこから生まれる会話は、さりげない思いやりやいたわりの言葉で語られ、あたたかい幸せがあります。この2年間の生活経験が「わたし達の家」をめざす始まりとなりました。
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| 部屋を目的別に細かく分け、さらに廊下を作って歩く場所まで分け、2階のこども達のようすもなにもわからないまま主婦はあわただしく家の中を動きまわり、家族はダイニングで食事を済ませたらリビングへ移ってテレビをみたあと、自分の部屋へさっさといって一日が終わる・・・。 |
これは、ぼくらが望んだ暮らしではない。
願わくば、僕らがめざす「わたし達の家」は、そこで暮らす家族の生活感にあふれ、しかし、新しいものを取り入れるために古いものとの交換からつくられるのではなく、また、過去の暮らしに対するたんなる憧憬からつくられるもでもなく、それは、過去の暮らしの中にあたりまえにあって気が付かなかった幸せを拾いあげ、そして、現代の暮らしの中で当然のように手放していった取り戻すべき価値あるものを、新しい眼で見直し、もう一度作り直す意思と感性に貫かれた新しい住まいとなりますように!
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| 2001年 7月 記。 |