プレハブ、2×4、ユニット、乱立する工法の海。何を、どこを基準に選んでよいのか、工法、展示場の良し悪し、耐震。考えはじめたらキリが無くなりそうです。
ただそうした選択をする前に、「こういう技術があって日本建築が作られてきたことを知って頂きたい」との想いでつくったページです。
下の画像をご覧ください。
写真は梁のつなぎ方の一例です。
上が現在主流のプレカット工法による「鎌継ぎ」と呼ばれるもので、下が昔から受け継がれてきた「追っかけ大栓継ぎ」と呼ばれるものです。
つなぎ終わるとどちらも見かけは同じになります。
今、住宅建築はほとんどが設計事務所を通しての建築施工になりました。(テレビ、雑誌の影響大)彼らいわく「光と影が…」、あるいは「空間が…」、etc。
cadの普及もあいまって若手建築設計士がこの10年間の間に、だいぶ増えてきました。しかし彼らに決定的に欠落してるのは、木造建築が受け継いできた伝統の技術に対する知識と尊敬と謙虚さです。
手加工によって組みあがったものは、工場でつくられたプレカットのものより、強度が数段増します。しかし現在ほとんどの工務店も大工さんたちもこの手加工による技術を手放し、安価で早い、工場生産にゆだねているのが現状です。なぜでしょうか?
だれも手加工による技術を認め、対価を払おうとしないからです。どうしてこんなことになったのでしょうか?
それを伝える義務を、私達も含め設計者、工務店自身が果たしていないからです。かんなを丁寧にかけ、何度も合わせ直しながら敷居や鴨居を入れることを誰も評価せず、早くできて、安くできて、設計だけ気に入った素敵なデザインでやってくれる設計事務所にやってもらえば、作るのは誰がやってもみな同じ。だから工法や競争見積もりで決めればよい。図面はここにあるから、各社よーいどん。これが本当に公平で適正な業者選びの手法であると、私は思いません。
基礎工事をご覧ください。
上が鋼板型枠で下が木の型枠によるものです。
この型枠の違いは、鋼板でできた型枠にくらべて、木でできた型枠を組むほうが、より高い技術と時間を必要とすることです。
ですから今はほとんどが鋼板による型枠が使われています。
木で組んだ型枠に、コンクリートをうまく打設して仕上がった基礎にかなうものはありません。
上が鋼板による基礎表面で、下が木の型枠による基礎表面です。
|
|