HAZUKI’S
〜新月の夜〜

 新月の夜のことだった。
 わが家に天使がやって来たのは。
 「やっと会えたね。」って声をかけた。
 パパにそっくりな顔が一生懸命泣いていた。
 
 やっとこの手に抱いてあげることができた小さなぬくもり。
 たまらなく愛しかった。
 
 わが家に天使がやって来た。
 それはもう夜明けも近い新月の夜だった。
 月が生まれ変わる夜にやってきたパパとママのかわいい天使。

〜〜
不思議に小さい頃から月とウサギが大好きでした。
そして何時の頃からか書き溜めた詩。つたないもので読んでもらうのは
とても恥ずかしいのだけれど、思い切って公開してみることにしました。
〜水面に映る月〜

眠れない夜。
カーテンの隙間から差し込む月明かりに誘われて窓を開けた。
暗い夜空に月が黄金のベールをかけている。

とても静かな夜。
湖面を渡るかすかな風の音だけが聞こえる気がする。
かすかにゆれる水面に映る月が微笑むように見えた。

ただずっと見つめていた。
それだけでささくれた心が和んでいく気がする。
そして不思議なほど時間がゆっくりと流れていく。
冷たい風にふと我に帰る。
「また明日会おうね」そうつぶやいて窓を閉じた。
music by AI
〜HAZUKI'S WORLD〜
〜暖かな場所〜

甘い春の香が風に溶け込んで街をやさしく包み込む。
桜の花びらがフワリフワリ、かわいいシャワーを作り出す。
暖かな陽射しに誘われて駆け出す君の背中を追いかける。

公園に響く子供たちの声。
小鳥のさえずりも心地よく聞こえる。
すべり台の上からふと見上げた春の空。
淡い水色に白い雲がポッカリ浮かぶ。
視線を落とせば君が満面の笑顔を浮かべてる。

どこにでもあるありふれた風景。
でも、それは何故かとても暖かな場所。

〜優しい波〜

砂浜の上の足跡を波が消していく
夏休みが終わった海岸は 人影もなくとても静かだった
心の引き出しにしまいこんだせつない思い出
何故だか急に小さな痛みとなってよみがえる

不思議 あんなに大きな胸の痛みだったのに
今はこんなに小さくなった
きっと時間の流れが小さな波になって
少しずつさらっていったの

そして最後のひとかけらをそっと
波にのせて海に流した