何でもかんでも、好きだと表現するのはどうかと思うが、この際私は言う、ハイキング好きだ。
ハイキング好きだじゃないところがポイントですね。日本語の繊細な部分でしょう。
がといっちゃうと、色々世間には趣味というものがありますが、私はその中でもこれに夢中になってます、と
断言してる感が強い。しかし、はだと、私は〜が好きですが、〜さんはどうですか?と、聞かれたときに、ええ、私も〜は好きです。と言うときの好きという程度のものだということです。
先週の土曜日に、家族で何処に行こうか?という事になり、天気も良いので、ビーチ(ここら辺に海外生活の長さがにじみ出てますか?)へ行こう!という事になったのですが、嫁さんが、以前行ったけど雨で登れなかったハイキングコースにしない?それからビーチに行けば良いじゃないの一言で、自分ではなかなか良い意見を出さないが、人の意見に対するの判断は速い私は、よし!と即答し自分だけ先に車に乗り込んだ。女、子供はさすがにのんびりしている、ただ嫁さんが私に聞こえるように水筒とか、お菓子とか入れるの手伝ってよ!”といってるのには、もちろん聞こえない振りをしてごまかした。
約24分後我々は車を降りて広大な芝生のスポーツ用グランドを山に向かって歩いていた、週末だったので、クリケットが2箇所で行われていた。みんな白い上下に紺と赤の縁取りのこれまた白いベストできめている。いつも思うが、野球を知らないからこんな退屈な球技が出来るんだろうと思いつつ、冷たい目つきで横を通り過ぎた。歩き出してすぐ右に、コース名の書いた看板があり、その脇に小道が山の上へと続いてるのが見えた。ここだっ!といったら、嫁さんが、違うんじゃない?もっとあっちから登るんだと思うよ
と、ここでも人の意見に対しては決断力のある私は、いいの、ここに間違いないんだから!と言い放って、先にたって登り始めた。10分後、一番上に到達したと思ったら、民家の駐車場だった。間違えたことに気づいた私は、すかさずったく、誰だよ、間違った看板置いたのは〜と怒った振りをして降りていった。嫁さんと子供のはどういうわけか、白い目で私を見ていた。
本当の上り口は、この広大なブランドの一番奥にあった。そこには柵があったが、小さなステップがあり、柵の向こうに歩いて渡れる、というか越えられるようになってある。こういう細かい所一つとっても、ニュージーランド人の山歩きに対する姿勢がうかがい知れると言うものだ。
柵がある理由は、羊を放牧してるからだ。前を見ると、羊の親子がハイキングの細道を歩いていた。というか我々に気づいて遠ざかっていった。徐々に上り坂になる。しばらくすると懐かしいオーストラリア旅行を思い出させるココナッツの匂いに包まれていた。なぜオーストラリアを思い出すかというと、昨年、旅行した際に日焼け止めとして使ったのがココナッツの香りのする奴だったからだ。すごく楽しい旅だったので、この匂いを嗅ぐと幸せな気分になる、そんな思い出のある匂いだった。
誰かが近くにいるのか?それとも日焼け止めクリームでも落ちているのか?と思いつつそのまま歩き続けるが一向に匂いは薄らがない。
そのまま歩いていると、道の脇に見覚えのある草があった、千切って匂いをかぐと案の定、ミントだった。なんともいえない、どこかでかいだことのある匂いがするが思い出せないのがしゃくだ。入浴剤に入ってたのか?シャンプーかリンスか?香水か?家にあるコモンミントとは違う香りだった。しばし立ち止まって家族皆で匂いを楽しんだ。時折、小さい蝶々を見かけた。オレンジでかわいい。トカゲも急に近づいてきた我々に驚いて草むらに逃げていった。幸い、ここ(ニュージーランド)には蛇や熊がいないので山歩きは安心だ。
かなり上まで上がったところで人の声が聞こえた、その方角をみるとなんとロッククライミングをやってた。
やっと、目的地の洞穴が目の前に見えた、そこからは木製の急な階段を登っていくだけだ。
ふう!着いた!そこは広さ20畳程(東京ドームの大きさでいうと、0.0002杯分、)のドーム状になった祠があった。
ひと息つかないうちに、5歳の娘が降りようよっと急き立てる。目当てはアイスクリームだ。あとでビーチにいって買ってやるといったのをちゃんと覚えているのだ。3分後我々は下山を開始した。途中頭からアンコウのような提灯状のものを垂らした鳥を見た。(写真参照)
この谷はこうしてみると黄色一色だ。この木は日本では恐らくエニシダと呼ばれてる奴だろうか?マメ科には間違いないと思う。
実はこの黄色い花がココナッツの匂いの犯人(人聞きの悪い!)だったのだ。花を嗅いでみてもよくわからないが離れて空気をかぐと判る。
面白いものだ。それにミントも歩いてる間中何処にもあった。この谷を私は勝手に、ココナッツミントの谷と呼ぶことにした。
下山道と登山道は別だった。それもいい、飽きないから。降りてる最中、谷を挟んで登山道を登っていく人たちがいた、私達には全然気づいてない様子だった。面白いので写真を撮った。(まるで鳥が空の上から眺めてるみたい)
全行程(行き帰り)、一時間四十分、結構いい運動になった。何より楽しかった。歩くだけでなく、よく立ち止り、植物や昆虫、動物そして風景を観察するのがなんとも心を豊かにしてくれる気がした。

追記:最近人に借りた、ツチヤケンジ(ケンイチ?)の「われ笑う、ゆえにわれあり」を読んだ。

ハイキング第一弾!
BARNETT PARK WALKWAY
LOCATION:Christchurch New Zealand