「秋色の絵本」

秋が深まると、山や街の景色が変ってきます。
茶色や黄色、赤、木々の葉っぱがきれいな色に変身しているんです。
木の葉が落ちてしまうのは、せつないけど、葉一枚一枚が違う色に変っていく様は素敵です。
色がなくなる冬を前に素敵な色を楽しみましょう。


もりのかくれんぼう
もみじちゃんとチュウ
どうぞのいす
あきいろさんぽ
わたしのもみじ
テディ・おちばがひらひら
はなのみち
くんちゃんはおおいそがし
ぼくの村にサーカスがきた
秋は林をぬけて


もりのかくれんぼう
   末吉暁子 文 林明子 絵  偕成社

おにいちゃんとかけっこしていたけいこが、後を追っていけがきをくぐってみると…
そこには見たこともないおおきな森。
その森の中で出会ったのが「もりのかくれんぼう」という名前の男の子。
かくれんぼがしたくてたまらなかったけいこに、かくれんぼをしようと誘います。
森の動物たちも一緒になって、かくれんぼをするけいこ。
「もりのかくれんぼう」と茂みの中に隠れたけいこが、
ふと気がつくと、お兄ちゃんが自分を呼んでいました。
けいこたちのだんちができる前にあったといわれる、大きな森。
もしかしたら、その森にいた動物たちやかくれんぼうに
けいこは出会ったのかもしれません。
金色の輝くような森の美しさには吸い込まれそうになります。
そして、この絵本の見所ともいえる、見事なかくし絵は
大人も一緒に楽しめます。



もみじちゃんとチュウ
  村上康成 作  ひかりのくに

もみじちゃんが、いのししさん、きつつきさん…に「こんにちは」とチュウをすると、皆まっかっか。
さるさん、のりちゃんにもチュウ!絵本の中は秋でいっぱいです。
 ページをめくるたびに飛び込んでくる鮮やかな色彩が、
もみじちゃんがチュウをするたびにオレンジに変わっていきます。
まるで秋の夕空のよう。秋がいっぱいの絵本。



どうぞのいす
  香山美子 文 柿本幸造 え  ひさかたチャイルド

うさぎさんが小さないすを作って、野原の木の下に置いた。
そのそばに「どうぞのいす」と書いた立て札も立てた。
あるひ、ろばさんがどんぐりの入ったかごをおいて、昼寝をしているうちに・・・。
「どうぞ」の立て札のそばにどんぐり。次にきたくまさんは全部食べてしまう。
でも、後から来た人のためにとハチミツを置いて帰る。
ろばさんが寝ている間に、つぎからつぎへと動物達が来て、食べては代わりのものを置いていく。
目を覚ましたろばさんは・・。
秋色で、今の季節にはぴったり。
動物達のちょっとした心遣いがかわいく、温かい絵本です。



あきいろおさんぽ
  村上康成 作  ひかりのくに

お散歩の途中、きつつきやりす等に出会い、どんぐりややまぶどうを見つける。
からまつのじゅうたんでお昼寝してしまった時、くまが出てきて、ドキッとしたけど、
顔をなめただけで行ってしまった。
これから、周りは少しずつ秋色に染まっていく。そんな中、お散歩はいいねえ。



わたしのもみじ
岩間史朗 写真・文 ポプラ社

ぼくは今、であったばかりの大きなもみじの木のまえにたっています。
そのあまりの美しさになにもことばがみつかりません。
ただ体で感じようとしていました。たくさんの元気をもらいました。
春夏秋冬の、1本のもみじの木の移り変わりを写し出した美しい写真絵本。
表紙の赤いもみじがとても鮮やかで、美しく、印象的です。



テディおちばひらひら
  マイケル・グレイニエツ 作 ほそのあつこ 訳  ポプラ社

小さな絵本。秋のある朝、テディはきもちよく目をさましました。
きょうは友だちと…、何の約束をしたんだっけ?
テディは急いでを着て、外へととびだしました。さて、テディは約束を思い出せるかな?


はなのみち
  岡信子 文 土田義晴 え  岩崎書店

光村図書の小学1年生の教科書に載っているお話。
くまさんが袋を見つけました。何かがいっぱいつまっています。
りすさんのところへ訊きに行きますが、袋に穴があいていて全部なくなってしまいました。
何が入っていたのでしょう。
秋の日の出来事が、春になると思わぬ形で現われてくる。
お話もかわいいけれど、絵もとても優しくて、温かい絵本です。



きんいろのとき
   アルビン・トレッセルト 文 ロジャー・デュボアザン 絵 江國香織 訳  ほるぷ出版

美しい金色がまぶしい、秋の1冊です。
小麦や木々の金色が本当にきれいです。
夏から秋を経て、冬に移っていく様子が、心地よい言葉で語られています。
農場での刈り入れや果実とり、鳥やリスの様子。秋は実りの秋ですね。
「きりぎりすがなくとあと6週間で霜が降りる」と言う言葉も印象的です。


ぼくの村にサーカスがきた
  小林豊 作  ポプラ社

ヤモの国では、長い間、戦争が続いています。
ヤモの兄さんも、友達のミラドーのお父さんも、兵隊になって、戦場にでかけていったまま、帰ってきません。
それでもヤモの村に、秋のある日、待ちに待ったサーカスがやってきた。
普段の生活からは考えられないような楽しい時間を過す。
友達のミラドーがサーカス団と一緒に行く事になった。
別れは悲しいけれど、生きていればいつか会える。生きることのすばらしさを描いている。
『せかいいちうつくしいぼくの村』につづく、パグマンの村のものがたり。
アフガンの秋の景色が美しい絵本です。




秋は林をぬけて
  小泉るみ子 作  ポプラ社

秋は、いつもの道をそれて、林をぬけて、家にかえる。
わたしのお気にいりの道。林をぬけると、りんご畑、ぶどう畑へとつづく。
畑では、とうさんと、かあさんが働いている。
ある日、とうさんの使いで炭鉱の町のおじさんちに、ぶどうとりんごを届けることになった―。
北海道の秋と、そこに生きる少女と家族の生活を、色彩豊かに描いた絵本。