「絵をかこう!」

秋は、いろんな事がしたくなります。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋・・・。
外は山も町も様々な色に色づいて、綺麗なので、
思わず描きたくなる「が「絵」ではないでしょうか?
絵本の中では、誰がどんな絵を描いているかしら。
たまには、紅葉のようにいろんな色を使って、絵を描いてみるのもいいですね。



  まほうのえのぐ
  ぼくのくれよん
  くれよんのはなし
  くれよんのくろくん
  ちいさなくれよん
  モモちゃんのまほう
  はろるどとむらさきのくれよん
  あかいことりとライオン
  なにをかこうかな
  えのすきなねこさん
  ウイリーの絵
  えをかく
  太陽をかこう
 



からにとび、画像がみられます。

まほうのえのぐ
   林明子 作  福音館書店 

 よしみはお兄ちゃんが大事にしてる絵の具を、なんとか貸してもらえた。
初めての絵の具だし、膝の上では描きにくいし、上手にはいかない。
絵を描いているうちに、動物たちが絵の具を一本、また一本と、持っていってしまうの。
その動物たちを追いかけていくと・・・・。
動物達が描く絵が「なんとなくわかるな」と言いたくなるような絵なの。
最初はなかなか貸してあげられなかったお兄ちゃんも、できあがったよしみの絵を見て、あまりの上手さにひっくりかえる。
いいおにいちゃんだよね。
魔法の絵の具でお絵描きするのもいいな。



ぼくのくれよん
  長新太 作  講談社

 このくれよん、ちょっと違う。
どこが違うかと言うと、ねこぐらいの大きさ。そう、大きいんです。
なぜって?
ぞうくんのくれよんだから。
ぞうくんが書いた絵は大きくて、上手。
だから、他の動物達が間違えちゃうの。
青い丸は池に、赤いぎざぎざは火事に、黄色い棒は、バナナに。
みんな困ってしまって。
でも、まだまだ書き足らないんだって。




くれよんのはなし
   ドン・フリーマン 作 さいおんじさちこ 訳  ほるぷ出版

 箱に入った8色のクレヨンたちは外に出たがっているよう。
「わあ-い、絵をかこう!」と箱から飛び出して、青が海と空、黄色が島と太陽、・・・と絵を書いていく。
次にどんな絵になるんだろう?と思っていると・・。
そこに描かれた男の子は淋しそうな表情…。
なんでだろうとクレヨンたちは考え、絵を変えていく。
最後に男の子がかめさんの背中に乗り、船に近付いて行く絵ができる。
やっぱり、一人ぼっちは淋しいものね。



くれよんのくろくん
  なかやみわ 作  童心社

 くれよん、しゅうまは大好き。オレンジ色が一番好きなんだって。
新品のくれよん達が思いきって箱から飛び出し、おもいおもいに画用紙に絵を書いていくのだけど、
くろのくれよんのくろくんは仲間にいれてもらえません。
きれいな色で書いているんだからくろくんは、必要ないと仲間はずれ。
そのうち、みんな張り切りすぎて、色が重なり、ぐちゃぐちゃに。
その絵の上をくろくんが塗りつぶします。
そこへシャープペンのおにいさんがササササー。
綺麗な花火のひっかき絵ができた。
そうどんな色だって、素敵な絵が描ける。大事な色なんだよね。





ちいさなくれよん
  篠塚かをり 文 安井淡 絵  金の星社

 小さくなった黄色のくれよんは、もう使ってもらえなくて、旅にでる。まだまだ、使えるのにって・・。
くつや車、石といろいろ塗ってあげて、もっともっと小さくなった。
そして、星になったの。星といえば、黄色だものね。
小さくなったクレヨンや鉛筆をみると、このお話を思い出します。
「物を大切にする心」と「人の為に何かして、喜んで貰える嬉しさ」を かわいい「ちいさいくれよん」に教えられた気がします。




モモちゃんのまほう
  松谷みよ子 文 武田美穂 絵  講談社

 モモちゃんがママのひきだしをあけてみたら、万年筆でもクレヨンでもないへんなものが入っていた。
ぼくはね、まほうのインキ、マジックインキだよ。
描くとみんな本物になっちゃう!モモちゃんがかいたものは・・。




はろるどとむさきのくれよん
  クロケット・ジョンソン 作 岸田衿子 訳  文化出版局

 もうもう、大好き!!
 むらさき一色で書かれているのと、必ず月がでているのが、特徴かな。
はろるどはむらさきいろのくれよんを持っていて、行きたいところは、くれよんで描けば現実になり、
欲しいものは、くれよんで描けば手に入る。
あるばん、はろるどは月夜の散歩がしたくなる。
散歩する道を描き、月も描き、出発!木を描いたり怪獣を描いたり、おなかがすいたら、ピザも描く…
そして街も描きビルも描きそれはそれは、楽しいつきよの散歩になる。
最後に眠くなったはろるどは、自分のベッドからみえる景色を描いて部屋の中に帰って、ベッドに寝るの。
 ページをめくるたびに登場する世界は、あくまでも、むらさきいろのくれよんで描いた線でできてます。
それが、かえって新鮮で、吸い込まれていきそうなそんな魅力いっぱいの絵本です。こんな素敵なむらさきのくれよんが欲しいな。

ほかにも「はろるどのふしぎなぼうけん」「はろるどまほうのくにへ」があります。



あかいことりとライオン
  エリサ・クレヴェン 作 たがきょうこ 訳  徳間書店

 ある日、赤い小鳥はみどりの色のしっぽをしたライオンに出会った。
小鳥とライオンは言葉が通じなくても、いつもそばにいた。
次の日、ライオンのしっぽはだいだいいろをしていた。
その次の日は青。
その次の日は赤。
不思議に思う赤い小鳥は声をかけるけど、言葉通じない。
ライオンは微笑みかえすだけ。
その日の夜、嵐になった。
心配になったライオンは自分の洞穴に赤い小鳥を連れてくる。
くらい洞穴のなかは、暖かくていろんな色に輝いていた。
壁いっぱいに絵が描いてあったの。
緑色の森、だいだいいろのお花畑、青いみずううみ、そして、赤い小鳥。
ライオンはしっぽにきれいないろの汁をつけ、絵を描いていたの。
だから、しっぽの色が毎日違っていたんだね。
絵がとてもきれい。彼女の書く絵本は大好き。
コラージュと言われる手法でライオンや小鳥が生き生きとした感じに見える。




なにをかこうかな
  マーガレット&H・A・レイ 作 中川健蔵 訳  文化出版局

 うさぎのビリーは自分の絵が描きたかったのに、お友達が次から次へときて、自分の特徴のある部分を書き加えていってしまうの。
イヌは耳を、あひるは水かきのある足を、ふくろうは羽を、ハリネズミは針を、ぞうは長い鼻をと言う具合に・・。
一体、なんの絵を書いているの?と言う感じ。
でも、よくよく考えたら、みんな自分の絵が描きたかったんだよね。
もちろん、うさぎのビリーもね。




えのすきなねこさん
  にしまきかやこ 作  童心社  

 えを描くのが好きなねこさんは、広いアトリエで朝から晩まで、絵を描いて、暮していた。
お友達のうさぎやきつね、さるは、「絵をかくなんて、なんの役にも立たない。」と言う。本当にそうかしら。
ある雨の日、釣りにいけないきつねと大工の仕事ができないさるが、うさぎのうちに遊びに行った。
なんか、退屈な3匹は、ねこさんの描いた絵をまだ一度も見たことがないことに気づき、ねこさんの家へ行って、絵を見せてもらう事にした。
今まで書いた絵を並べ、お茶やケーキを用意するねこさん。
そこには、確かに素敵な時間が流れているような気がした。
自分達の絵もある事を知って、見つけ、幸せな気分で笑う3匹。
絵って、いいよね。




ウイリーの絵
  アンソニー・ブラウン 作 なかがわちひろ 訳  ポプラ社

 ゴリラのウイリーは絵を描くのが大好き。
面白い絵がたくさん並んでいます。
実はこれ、有名な画家の絵のパロディーなの。
「モナ・リザ」や「ヴィーナスの誕生」「落穂拾い」・・・。絵の中にも「ひまわり」が隠れていたりする。
絵を見る時の遊び心を感じます。
知っている絵でなくても、元の絵はこれだったんだと、元にもどったりして。
絵筆や鉛筆もたくさん隠れていて、「ミッケ!」のように楽しんでしまいました。




えをかく
  谷川俊太郎 文 長新太 絵  講談社

 『まずはじめに じめんをかく つぎには そらをかく 』と始まる。
そうすると、長新太さんが、そのことば通りに、地面や空・・・を描いていくわけ。
ページをめくってもめくってもめくっても この展開が続く。
ことばがあり、そのことば通りの「え」がある。ただ、それだけのこと。
また、ことばに 物語性もありません。
なんだか、ぴったりくるもの。ちょっと違うと首をひねるもの。いろいろです。
ウチのこどもたちだったら どんな絵を描くかなあ?
私だったら、どんな絵を描くかなあ。
初めて読んだときは、「えー?! こんなのってあり??」と思ったけど、
ことばにそのまま思うとおりに絵を描いていくのも、楽しいかもしれない




太陽をかこう
  ブルーノ・ムリ 作 須賀敦子 訳  至光社

 絵を描くには、対象をよく見ること、知ることが大切。
 そんなわけで「太陽」。ムナーリさんは、太陽の大きさや黒点のこと、自転公転、地球からの太陽の見え方などなどを説明した上で古今東西の人々の描いた太陽を例にあげています。
赤い丸の太陽もあるよ。
黒く描かれた太陽もあるよ
。顔がかかれているのもあるよ〜。という具合。
 太陽が沈むところもよく描かれるシーンだけど、沈む場所は山や海だけじゃない。
ビルの間にも、木のむこうにも、銅像のむこうにも沈む。
ネコの背中(!)にも沈むのです。
 じゃ、君ならどう描く?
油彩、パステル、つぶつぶ。けっきょく「自分のすきなようにするのがいい」のです。
 いろいろな太陽があるもんだなぁと思います。アタマをやわらかくして、自分だけの太陽を描いてみませんか?

他にも「木をかこう」があります。