おすすめ絵本(6月)

雨の日が多くなると、どこからともなく聞こえてくる声。
「ケロケロ ゲロゲロ クワックワッ」。
雨の日が楽しくなるような声。
憂鬱になる人もいるかもしれないけど・・。
今月は、「カエル」の絵本を集めてみました。

「カエル」の絵本というと、真っ先に思いついたのが、
アーノルド・ローベルの「ふたり」シリーズ。
「バムケロ」もそうかなあ。
10ぴきかえるシリーズもある。

たくさんの絵本の中で、カエルはどんな雨の日を過しているのかな。


かえるくんにきをつけて
ゆかいなかえる
カエルくんのおひるね
カエルのフリッツPuups!
かえるの平家ものがたり
ずら〜りカエルならべてみると
かえるの王さま
かえるのかさやさん
ちいさなピョン
おおきなカエル ティダリク




からにとび、画像がみられます。

カエルくんにきをつけて
   五味太郎 作  偕成社

かえるくんがやってきますよ。気をつけて…。
カエルくんが一人で喋りまくって、慌しく勝手に帰っていく。
手品をはじめたり、クイズを出したり。
ちょっと生意気な口調がとてもおかしい。
でも、かえるくんの言うことには気をつけないと騙されるぞ。

他に「とまとさんにきをつけて」「テレビくんにきをつけて」というのもあります。



ゆかいなかえる
  ジュリエット・キープス 作 石井桃子 訳  福音館書店

卵から大きくなった4匹のかえるの物語。
4匹のかえるたちは、遊ぶのが大好き。
でも、そんなかえるをさぎやかめが食べようとねらう。
 かえるの隠れ方が本当に愉快。
せいやは「ここ、ここ」と、どこに隠れたか教えてくれる。
色の数は少ないし、絵もシンプルだけど、出てくる生き物がみんな生き生きしていて、魅力的。




カエルくんのおひるね
  みやにし たつや 作   すずき出版

 雨が降らず、元気のないカエルくんは、木の上ですやすやお昼寝。
そこへカエルくんを狙ったカマキリが…
危ない!と思うと、カマキリの後ろにトカゲが…仕方なく退散するカマキリ。
トカゲがカエルくんを食べようとすると、今度はネズミが…と、
次から次へ危険にさらされながらも、カエルくんはおかまいなし、すやすやお昼寝中。
次々にやってくる動物にハラハラさせられるのは、子ども達だけかも。
カエルくんは、まったく気づかずお昼寝中。
そんなカエルくんが起きた。さあ、お待ちかねの・・・。




カエルのフリッツPuups!
  ブルーノ・ヘクラー 文 ビルテ・ムゥラー 絵 河口悟 訳  ノルドズッド・ジャパン

かえるのフリッツのプーがとまらない。うちでも、学校でも人前でもどこでも構わず、プーがでてしまう。
とうとううちの人たちは怒ってしまう。
フリッツは、プーを我慢して寝ると、次の朝お腹が風船みたいに膨らんでしまった。
そして空へ浮かんでしまって・・・。
その時、みんながプー〜〜〜と叫ぶ。
フリッツは、お腹に力を入れて、思い切り「プ〜ゥ〜ゥ〜〜」
おなかは元通り。プーも直ったみたい??
プーがたくさんでてきて、これもまた大笑い。
カエルの絵も愛嬌があって、かわいい。
おならは止められないよね。




かえるの平家ものがたり
  日野十成 文 斎藤隆夫 絵  福音館書店

げんじぬまに住むがまじいさんが、かえるの子ども達に「げんじ」と「へいけ」の戦いの昔話をする。
がまじいさんの歌から始まるこのお話は、かじかがえるの牛若丸やとのさまかえるの偉い殿様頼朝、巴御前も登場し、
平家の森の「むねもりねこ」(猫)に立ち向かう。
沼を挟んで始まった合戦は、見事。
バッタの騎馬、野ばらの鎧にくるみの殻の兜、松葉の矢にたんぽぽの槍、笹の旗。
そして、一万匹の勇ましいかえる達。絵本いっぱいにその迫力が広がる。
七五調のリズムも心地よい。
べんべんべん・・・としわがれ声で語ったら、平家物語そのもの??




ずら〜りカエルならべてみると・・・
  高岡昌江 文 松橋利光 写真   アリス館

うわあ〜、カエルがいっぱい。日本のカエル全43種が大集合の写真絵本。
カエルの前足や後ろ足、後姿などを、ずら〜りならべてくらべてみる。
前足だけでも、全然違う。
ぴょこっと出た目、大きい口。カエルはみんな、よく似てる。
じっくり見ると、1ぴき1ぴき、みんなちがう。
オタマジャクシも、よく見ると、種類によって、1ぴき1ぴき、顔が違う。
親子合わせ、わかる?
じっくりならべて見ることで、カエルは1ぴき1ぴき、みんなちがうことが、よ〜くわかる。
よ〜く見ると、カエルってかわいい??



かえるの王さま
  グリム童話 ビネッテ・シュレーダー 絵 矢川澄子 訳  岩波書店

絵がとても素敵。
子供向けというよりは、大人でも充分楽しめるし、飾っておきたい絵本の一つ。
お話は、美しいお姫様が、泉に落とした金のまりをかえるに取って来てくれるよう頼む。
取ってきてくれたら、何でも言うことを聞くと約束した。
約束は、お姫様の遊び相手として、一緒のテーブルで一緒のお皿から食べ、一緒のコップから飲んで、一緒のベッドで寝るというもの。
まりを取ってもらったお姫様は、すっかりその約束を忘れて帰ってしまうが、
かえるは約束を果たしてもらうために、お城へ行く。
お姫様がなかなか約束を果たせないでいると、王様に約束したからには守らなければいけないと、きつく言われる。
お姫様は、おそるおそる一緒のテーブルに乗せ、一緒のお皿から食べた。
そして、自分の部屋に連れて行く。
ベッドに寝かせるなんてと、壁にかえるをたたきつけると、かえるは王子様に変った。
悪い魔女にのろいをかけられていたのだ。
王子様はお姫様と結婚することになった。
そして、忠臣ハインリヒが迎えに来る。



かえるのかさやさん
  戸田和代 文 よしおかひろこ 絵  岩崎書店

かえるは、雨が好き。
なのに、なんで「かさやさん」なんかと思ったら、かさにあたる雨の音が好きなんだって。
でも、かさは売れない。だって、みんな雨に濡れるのが、好きなんだもの。
おとくいさんのはりねずみがやってきた。すぐ、傘を壊しちゃうんだよね。はりで穴をあけちゃうの。
そのかさを直して欲しいって。でも、いいこと考えちゃった。
はりねずみさんには、新しいかさを渡して、穴あき傘を売りだした。
これが、大好評。
だって、雨にぬれることもできるし、雨が傘に当たる音も聞くことができる。
雨の日も悪くないね。雨の楽しい音がいっぱいあったよ。




ちいさなピョン
  串井てつお 作  講談社

絵が写実的で、とてもきれい。
かえるのいろんなみどりいろが、きれいに表現されていると思った。
おたまじゃくしから、かえるになったピョンは、自分が何がえるなのかわからない。
自分と同じ色や模様のかえるに会う度に聞いてみるのだけど・・・。
ピョンがいる場所によって、色が違っていたんだよね。
周りの色に合わせて体のいろが変えられるアマガエルだったの。
「雨をよぶのが、僕らの仕事」喜んで「くわっ、くわっ、くわっ」ないていると、さぎがえさを探しにやってきた。
「かくれろピョン!」あわてて枯れ葉のかげに隠れたけれど、みどりのからだが目立つ。
「かわれ、かわれ、色かわれ」ピョンの願いは…。
危険が去って、みんなととぶ最後の場面が、とてもいい。



おおきなカエル ティダリク
  加藤チャコ 再話・絵(オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話) こどものとも2000年9月号  福音館書店

岩山のようなカエル ティダリクは、来る日も来る日も雨が降らずにかんかん照りで、近くの池の水を飲み干してしまった。
それでも水が足りなくて、大平原の水を全部、飲み干してしまった。
さて、困ってしまったのは、他の動物達だ。
みんな、のどがカラカラでたまらない。
動物達は、ティダリクのところへ行って、水を分けてくれるように頼んだ。
ところが「やんだ」と首を振るティダリク。
困った動物達は相談した。そして、年寄りのウォンバットが、ティダリクを笑わせたら、どうだろうと提案した。
そして、エミュー、エリマキトカゲ、コアラ、カンガルー、ハリモグラと次々に芸を披露した。
でも、ティダリクはむっつりしたまま。
その時、ちいさなうなぎのノンヤンがものすごく怒ってやってきた。
あまり怒ったので、こんぐらがって、蝶結びになってしまった。
すると、ティダリクはフスフスフス、ヒクヒクなりだし、でっかい笑い声が口の中から、飛び出した。
そして、大平原の水は元通り。
ティダリクの気分もすっかりよくなったとさ。