おすすめ絵本(9月)

9月って、台風の季節ですよね。
そこで、 今月のおすすめは、「あらしの絵本」にしてみました。
大雨やかみなりに怖がる子もいれば、妙にはしゃいでしまう子もいるのでは・・。
絵本の中では、どんなあらしが起きる?
そのあらしの中、人や動物はどうすごしている?
あらしの後は??
きっと、いろんな事件がおきているはず。


あらしのよるに
きんいろあらし
いもうとのにゅういん
大あらし
スティーナとあらしの日
それは、あらしの夜だった
あらしのひ
あらしのあとで
サボテンマルティ 大あらしがやってくる
台風にのる



あらしのよるに
   木村裕一 文 あべ弘士 え  講談社

あらしといえば、これ!ですよね。
荒れ狂った嵐の夜、壊れかけた小屋で、嵐を避けて飛び込んできたヤギとオオカミ。
小屋の中はまっ暗。おまけにお互いカゼをひいて鼻もきかない。
2匹はおしゃべりをしていくうちに…。
本来なら、食べる側と食べられる側。
ゆっくり話す機会など、あるわけもないのですが、なんの運命のいたずらか、
お互いに、ヤギとオオカミだとわからぬまま、時を過します。
いつ食べられちゃうんだろう?絶対、食べられちゃうよねと思いながら、
ハラハラドキドキ。
でもね、2人は(?)友だちになって、またここで会う約束をする。
全6巻。大人も子供もこの2人の物語に引き込まれます。



きんいろあらし
  カズコ・G・ストーン 作  福音館書店

「 やなぎむらのお話」第三作。
秋のある日、虫たちの村に嵐が吹き荒れる。
くものセカセカさんは風にとばされて、池の中に…。
助けたくても誰も泳げません。さあ大変。
絵が秋色で、これからの季節にぴったり。
虫たちの世界をこっそりのぞいたようなお話は、どれもお気に入りです。



いもうとのにゅういん
  筒井頼子 文 林明子 作  福音館書店

嵐は、1シーンだけなんだけど、とても好きなシーンなので、いれてみました。
突然の妹の入院で不安になるあさえ。
おとうさんの帰りを一人で待つ間、激しい雨とかみなり。
とても、心細くて、怖かったよね。
でも、あさえは、ほっぺこちゃんを抱いて、怖い気持ちをこらえながら、
妹のあやちゃんの心配までしている。
けなげで、かわいい。こうやって、お姉ちゃんになっていくんだね。



大あらし
  ディビット・ウイズナー 作 江國香織 訳 BL出版

最大瞬間風速40メートルのハリケーン襲来の夜、停電のために家族は暖炉やランプの灯で過ごした。
でも、だいじょうぶ。パパもママもいます。
外は嵐が全開でも、家の中 は暖炉が灯り、ここちよい雰囲気。
非常用ランプをもって、寝室にも どったディヴィットとジョージは話します。
「おもてでは、なにかこわいことがおきてると思う?」…
外がどんなに荒れていようと、家の中で、みんないっしょに火を囲んでい るだけでこんなに安心できるんだなぁ。

でも、そこは男の子ふたり兄弟。しっかり、嵐が去った後のことを思っ て、わくわく。
翌朝、兄弟は、楡の大木の倒壊に驚きつつも、倒木をジャングルや船、ロケットに見なして存分に遊びます。
身近な自然は、少年たちに目に見えない成長をほどこします。
こんな嵐ならまたきてほしいな、と思わされる、男の子ふたりの安心感 と冒険ゴコロが広がる絵本です。



スティーナとあらしの日
レーナ・アンデェション 作 佐伯愛子 訳 文化出版局

毎年夏になると、スティーナは島にあるおじいちゃんの家で暮らします。
スティーナは浜辺を歩いて、流れついたいろいろなものをひろい集めるのが大好き!
 そのずかずか歩きまわる様子をみて、おじいちゃんは「あらしのようだ」といいます。
 ある夜、天気予報ではあらし。それをきいたスティーナはほんものの“あらし”を見ようと、ひとりで出かけてしまいますが…。

 おじいちゃんとまごむすめの楽しそうな夏だけの“ふたりぐらし”。
「おや、そうかい」が口ぐせのおじいちゃんは、うるさいことはいわない。
“あらし”をひとりで見に行ってしまったまごむすめを、叱るどころか、
家へ連れ帰り、防水ジャケットに長ぐつはいて一緒に“あらし”見物するような素敵なおじいちゃんです。
 



それは、あらしの夜だった
  ジャネット&アラン・アルバーグ 作 佐野洋子 訳  文化出版局

山賊にさらわれて山の洞穴に連れてこられた男の子アントニオに、
土砂降りの雨でくさくさした山賊たちが、気晴らしになにか話をしろと命じます。
やむなく思いつくまま、でたらめに話しはじめたアントニオが機転の話術で山賊たちを追い払ってしまいます。
掛け合いの妙と絵の面白さに抱腹絶倒です。


あらしのひ
  シャーロット・ゾロトウ 文 マーガレット・ブロイ・グレアム え まついるりこ 訳  ほるぷ出版

暑い夏の日、野山を、海辺を、町を襲った一陣の雷雨。
黒雲、涼風、稲妻、雷鳴、稲光、豪雨、烈風。
やがて嵐は鎮まりました。
「あれはなに?」とお母さんにときどきたずねながら、男の子は嵐の一部始終を体験します。
嵐が終わったしるしの美しい虹に見とれるまで。
嵐の絵本ですが、優しく穏やかな気持ちのいい絵本です。
カルデコット・オナー賞受賞作。



あらしのあとで
  N・バトワース 作 はやしまみ 訳  金の星社

大変です。あらしのふき荒れた翌日、公園の大きなかしの木が倒れてしまいました。
動物たちはどこに住めばいいでしょう。
パーシーは大工道具を手おし車に積んで動物たちと森を行きます。
大きな木を見つけて、みんなで家つくりです。
そして…。
最後のページに,あっとおどろくステキなしかけがまっています。


サボテンマルティ大あらしがやってくる
  川端誠 作  BL出版

冬に、しもやけになってしまったマルティ(エキノプシス・マルティプレックスという名のサボテン)と、なかまたち。
なおりがおそく、夏になっても元気がないので、しばらくのあいだ南のくにの植物園で、くらすことになった。
大あらしがやってくることを知ったサボテンのマルティは、他のサボテンを救おうと…。
シリーズ第3作。

描かれているサボテンの数のすごさにびっくりします。
サボテンたちの名前が、どれも カタカナの長い学名になっていて、ちょっとした言葉遊びみたいで楽しい。




台風にのる
  ジョアンナ・コール 文 ブルース・ディーギン え 藤田千枝 訳  岩波書店

フリズル先生のクラスは、お天気の調べ学習で気象台へ出かけますが、
例によって、先生がスクールバスのハンドルを握るとたちまち異変発生。
バスは熱気球や飛行機に早変わり、台風の真っ只中へ突入!
冒険しながら学ぶ、このシリーズの本領発揮で、嵐(台風)についてあっという間に全理解です。