平成13年度実践のまとめ
平成13年度実践のまとめ
                           ○○町立○○小学校
                            ○ ○  ○ ○
○研究テーマ
  「基礎・基本が確実に定着する楽しい算数学習をめざして」
1.はじめに
 今年度私は、2年、4年、5・6年(複式)の算数を担当している。どの学年の子どもたちにも、算数の基礎である計算する力をしっかりと身に付けさせるために、授業の初めに5分から10分の基本計算の練習時間を取り入れた。計算練習は、継続してやればほぼ確実に力がつくので、子どもたちの自信にもつながっていくと考えて実践を行った。
2.実践内容
 ・足し算、引き算、かけ算の100マス計算。
   初めは、慣れるために学年に応じて、25マス計算から行った。
 ・わり算の3類型50問計算。
   わり算はあまりの出方によって3つに分類することができる。
    A類型:あまりが出ないわり算。つまり割り切れるわり算。
    B類型:あまりを出すときにくり下がりのないわり算。
        例)34÷8=4…2のような計算。
    C類型:あまりを出すときにくり下がりのあるわり算。
        例)34÷9=3…7のような計算。
  これらを、時間を計って行った。ただ、時間を計るとどうしても他の子との競争を意識してしまうので、そうならないように「計算星取り表」というものを作り、昨日の自分との競争であるということを意識させた。昨日の自分の成績や時間より上回っているか同じであれば白星、下回っていれば黒星とし、5 回を一区切りとして勝敗数を出し、白星が多くなるように励ました。また、白星の子どもにはたくさん褒め、黒星だった子どもには、また明日頑張ろうとさらっと流すなど、必ず一声をかけて意欲を持って取り組めるように留意した。

 

2  年

4  年

5・6年

 4月
 
 
 5月
 
 
 
 6月
 
 
 7月
 
 9月
 
10月
 
11月
 
 
 
12月
 1月
 
 
 
 2月

 

+25マス(25回)
   |
   |
   |
   |
   |
   ↓
−(2桁−1桁)
 25マス (10回)
   ↓
+36マス(10回)
   ↓
+36マス(5回)
+64マス(15回)
   ↓
×10マス(10回)
   ↓
×36マス(9回)
   ↓
×45マス(13回)
   ↓
×100マス
 順番通り(5回)
×100マス(5回)
 かけられる数忿折BR> ×100マス
 両方ともランダム
 

×25マス(5回)
  ↓
×36マス(5回)
  ↓
×64マス(5回)
  ↓
×100マス(10回)
  ↓
÷A類型50問
  ↓  (10回)
÷B類型50問
     (5回)
÷B類型50問
     (10回)
  ↓
÷C類型(20回)
  |
  |
  |
  |
  ↓
−100マス
     (10回)
  ↓
×100マス
     (10回)
÷C類型
 

×25マス(5回)
  ↓
×64マス(5回)
  ↓
×100マス(15回)
  |
  |
  ↓
÷A類型50問
     (8回)
  |
  ↓
÷B類型50問
    (20回)
  |
  ↓
÷C類型(13回)
  |
  |
  |
  ↓
−100マス
     (10回)
  ↓
×100マス
     (10回)
  ↓
 
3.子どもたちの感想
【2年】計算練習をしていたら、みんなより頭がよくなるというか、早く覚えられるから、計算は大好き。
    計算が速くなって、買い物に行くときにすぐにお金を払えるようになった。ときどき頭の中がこんがらがったりするけど、だんだん分かってきました。
【4年】最初は全然できなくておもしろくなかったけど、できるようになっておもしろくなった。難しいけど、最後までできたらうれしい。
    これをやって、計算がおもしろくなった。
【5・6年】計算で最初頭を働かして、その勢いで授業に入っていける。
    新記録が出たら、またその記録を抜こうと思ってがんばることができる。
    割合の計算の時に暗算できるし、数字が早く書けるようになった。
4.まとめ
 1年間、計算力を伸ばすことに重点を置いてやってきた結果、子どもたちの計算力は着実に伸びてきている。2年生のかけ算100マスでは、10分近くかかっていた子も、5分少しでできるようになってきているし、速い子は3分ちょっとで100問をミスなくやることができている。4年生では、2分から5分の間で、5・6年生では1分半から3分までで全員ができるようになった。授業では、5年生や6年生では電卓を使ってもよい教材があるが、電卓を使わなくとも筆算で結構早く計算できている。低学年でも、計算で手間取って授業の進度が遅くなるということが、学期が進むに連れて少なくなってきたのも一つの成果である。
 また、子どもの感想にもあったように、授業の初めに計算に取り組むことで、集中力がつき、その状態で授業に入っていけるというのも大きな成果であった。
 それから、最近の脳科学研究では、単純計算をすると計算するときに働く脳の場所はもちろん、右脳も左脳も活発に働くことが分かってきており、また物事を考えたり覚えたりするときに働く前頭前野が、左右両側の脳で活発に働いていることも分かってきている。(「自分の脳を自分で育てる」川島隆太著、くもん出版)つまり、計算によって脳が鍛えられていると言える。
 わずか5分から10分のことであるが、継続してやっていくことで、計算力が着実に身に付くことを実感した1年間であった。 


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