出会いと別れ


 出会いがあれば、必ず別れはある。
この間、TVで誰かが言っていた。

 「夫婦であっても、どちらかが先に死んでしまう。
  必ず出会いがあれば別れも付いてくるんだ。
  だから、出会いも経験、別れも経験だ」

 そのとおりだと思う。



 28歳という若さでこの世を去った友人との別れ。
そのつらい別れも、必ずいつかは訪れる別れであったのだろう。
それがあまりにも早く突然やって来たので、まっすぐに受け止められない。


 あの日の朝、新聞が知らせた悲しい事故。

 友人の名前が載ってあり「死亡」の文字。
手が振るえ、声が振るえ、

 ・・・信じられない信じたくない・・・

何かの間違いであってほしい、そう思う気持ちと裏腹に、
どんどん確信に近づく事実。

 『あの事故は、やっぱりそうやった』

 在社の同期が伝えてきた言葉に声をなくした。
それでも、どこかに「嘘であってほしい」と思う気持ちが残る。

 仲が良かった同期の一人に電話で伝えるとき、
自分から「彼女が亡くなった」ということを口にした瞬間。
涙がとめどなくこぼれた。

 自分がそれを伝えてることで、事実であったということを認識した。

 5日後の葬儀を迎えるまで、眠れない夜。
ひとりになると、涙があふれてきた。
電車の中や、昼休み中、ふとした瞬間に悲しみが襲ってきては悲しみにくれた。

 葬儀当日は、不思議な気分。
まるで、同期会の待ち合わせをしていて会いに行くような気持ち。
まだどこかに「生きているのでは」という気持ちが残っていたのか。

 ホテルの2階で行なわれるため“会うため”に階段をあがる。
足が前に進まない…

 棺の中に眠る友を見て、呆然とした。

 それから、葬儀・出棺ということが厳かに行なわれた。
その間、ずっと涙が止まらなかった。
止まるはずはなかった・・・


 しかし、時間はかかっても受け止めなければならないこの現実。
残されたものとしてこの経験を大切に活かすことが、ひとつの報いなんだろうか。

 だとしたら、今の自分にできること。
それは「いま、このきもち」をみなに伝えること。

 
   いま、思うこと。。。


 自分ひとりで生きているのではなく、周りの大切な家族・友人に支えられ、愛されて生きている。

 だから、その大切な人を悲しませるようなことのないようにしよう。

 「自分の命」の尊さを思い直して、大切に生きていこう。

 
 これぐらいのことしか今の僕のはできない。
彼女の安らかな冥福を祈りつつ、このメッセージを残そうと思う。



 最後に、彼女はボクたちの思い出や記憶の中では生きている。
でも、ボクたちが忘れてしまえば、本当に死んでしまう。
だから、思い出や記憶は大切においておこう。
ずっとずっと忘れずにね…
 
2002年12月18日

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