機上にて(2003/04/22 16:39)

機上にて
 
お世話になったA先生の退官記念祝賀会のため、東京へ行った。
 
型にはまらず、親しい人たちが少しずつA先生とのかかわりを話すというシンプルなスタイルだったが、先生の人柄がよく表れていて、いい祝賀会だった。私は知らない人ばかりのテーブルに座っていたが、話してみると共通の知人がいたりして、また新しい出会いがあった。
 
退職の際に、こんな会を持てる人は幸せだ。親しい人が集まって自分について語ってくれるのは、普通、葬式ぐらいだろう。でも、そのときは自分で聞くことはできない・・・などと思った。
 
最近忙しくてほとんど小説を読むことがない。寝る前に家で読むのは、今やっていることに関連の雑誌ぐらいで、ひどい時は新聞もまとめて読んでいる。
 
以前は飛行機に乗ったら落語を聞きながら寝ていたが、最近はせめてこのときぐらいと小説を読むことが多い。
 
今回は宮城谷昌光の『華栄の丘』を読んだ。中国を題材にした物語は好きだ。異国でありながら、親しみがある。この小説の主人公華元が目に浮かんでくるようである。身近な誰かを連想する。
 
人はみな違う。同じと思いながら他人に接すると、とても驚かされたり理解できなかったりする。けれど、古今東西の小説を読んでいると、共通するところは確かにある。そんなところが、小説を読む楽しみかもしれない。