・・・・それは、限りなく黒に近い灰色です・・・・
胃ガンのはなし
・・・・それは、限りなく黒に近い灰色です・・・・
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平成9年4月、夫に介護福祉士の合格通知が届いて間もなくその診断が下りました。
私にとっては全く寝耳に水の出来事でした。夫は、内視鏡検査の最中に先生の
態度から「もしかしたら?」と疑念を抱いていたようです。
「限りなく黒に近い灰色ですね」先生の口から出た言葉。
「癌ですか?」の問いに「大きい病院でもう一度検査を・・」と言う答え。
9ヶ月の私のおなかはカチカチになっていました。赤ちゃんも動かない。
すぐに夫は休みをとり落ち着かない様子でした。2日後には上京して入院。
その前においしいものを食べておきたい・・・と職場の友人を誘って
「国家試験合格祝い」と称して食事会をしました。自ら明るく盛り上げて。
6日に夫は単身上京、入院。私は切迫早産という診断で自宅安静を
強いられてしまいました。10日に胃癌という最終診断が降りたため
私も11日上京。そのまま、お産まで民宿でお世話になりました
夫の癌の形は陥没型。おできのようにポコッと飛び出ている形の場合は
内視鏡などでも手術できることもあるというのですが陥没型はちょっと面倒らしい。
表面的にはそれほどでもなくても奥へ入り込み易いという。
場所は胃体部の真ん中あたり。良くても4/5の切除になると言う話だった。
手術室に入って6時間半、胃は全摘、食道と十二指腸の間は
小腸の一部を持ってきてつなぐルーワイ法と言われる手術でした。
手術が終わり自動ドアが開いてチューブだらけの夫が出てきた。
前を通り過ぎたストレッチャーの上の夫は血の気が引いて真っ白だった。
説明に出ていらした先生の顔を見てなんだかとても安心した。
先生は、夫から取り出した胃を自分のおなかの前で広げて見せた。
それは、薄いピンクでとても綺麗だった。
バットの上に置かれた愛する人の細胞はまだ生きているように思えた。
愛おしくてどうしても触りたくなり、先生に許可をもらって
そっと触れてみた・・・。それは、まだ暖かかった。
「リンパ節に1つ転移が見られました。」
その部分はビーズのように堅いものでした。
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