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・・・・それは、限りなく黒に近い灰色です・・・・

胃ガンのはなし・・・2

・・・・それは、限りなく黒に近い灰色です・・・・

      

 このページは入院中のお話をまとめてみました。
ただ、私のお産と重なってしまったために細かいところまで把握できず
特に私が退院した後のことは・・・わずかに残っているメモ書きを見ると
泣いてばかりいた自分が思い出されます。
夫はもっとつらい思いをしていたんだと思います。

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手術当日
とてもとても長い一日の始まりでした。

前の晩眠れなくて落ち着かないまま病院へ。
夫は、術前の処置がいろいろあってゆっくり向き合って
話しをするという状態ではではなかったけれど1人で冗談を
言っては同室の人を笑わせていた。
妻としては、とてもありがたかったけれど、どこか淋しかった。

明るい雰囲気の中で段取り良く準備は進み、病室でストレッチャーに移り
腕に予備麻酔の注射がされた。すぐに目の焦点が合わなくなっていった。
私は、周りのひんしゅくをかいながらカメラのシャッターを切った。
覚えていないらしいが夫はしっかりとVサイン。

12時、手を振りながら手術室へ入っていった。出てきたのは夕方6時半。
手術中に喘息が出たらしい。普段、発作は出ないのだけれど器官に入れた
チューブが刺激したのだろうという説明があった。

ICUにいる夫に会いに行った。もうろうとした姿がそこにあり、顔色はまだ
血の気が戻っていなかった。チューブだらけの腕をかばいながら
手を伸ばしてきた。誰もいなかったら頬ずりしたいほどだったのに・・・。

酸素マスクの下から一生懸命に笑おうとしている顔がちょっとつらそう。
つかの間の面会だったけれど顔が見られて安心した。

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術後1日目
午後3時の面会が待ちきれずに少し早めにICUの前。
時間まで待って中にはいると、夫は痛みとの闘いの真最中。

先生から腹腔内の出血は見られないと説明がありちょっと安心。。

手術前の呼吸訓練の成果もなく痰がうまく出せないらしい。
肺炎のような状態になってしまったみたい。

元々気管が弱いのに喫煙もしていたせいだろう。
主治医からはタバコはやめるようにときつく言われていたのにも
かかわらず・・・。皆さんも心しておいて下さいね。
あっ、もちろん術後はお休みしていました・・・。

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術後2日目
ICUに入って3日。今日は、スタッフの様子が緊迫。
39度の熱があって呼吸もつらそう。
平熱が35度台で37度を超えただけで
起きあがれなくなる人なのに。

アナフィラキシーショックが起きるので解熱鎮痛剤は使えない。
手を握っていると熱さが伝わってくる。
激しいぜい鳴と一緒に「痰が出ない」としきりに訴えてくる。
でも、私には何もしてあげることが出来ない。

看護婦さんから面会の終了を告げられる。

気管支ファイバースコープにより痰を吸引。これは、かなり苦しかったらしい。
先生方は、院内感染を疑っていたようだ。
看護婦さんの計らいで2度目の面会。特別だそうだ。

別人とは言わないまでも、元気な顔で迎えてくれた。
熱は、氷で冷やしているだけだけれどこの分ならば乗り越えてくれそう。
お腹の赤ちゃんに手を当ててくれる。

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術後3日目
面会時間には少し早かったので病棟の方のベッドに行ってみた。
何をするわけでもなくちょっとした片づけをしながら雑談をしていると
夫が車椅子で入ってきた。昨日の夕方から歩行訓練を始めたという。

顔色も良くて安心した。酸素マスクをしたままだけど起きられたと
言うことが何よりも嬉しかった。
今日は、義父の命日でした。守ってくれたんですね。
ありがとう
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術後4日目
まだ、38度台の熱が出ている。
朝、ICUのなかにあるトイレまで歩いていったのだけど
帰りはダウンして車椅子で運んでもらったらしい。

背中がとても痛むらしい。軽くさすってみる。
明日、一般病棟に移る予定だったけれどおそらく見送りになるんだろう。

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術後5日目
やはり見送りになった。痛みのため、通称「ドラエモン」と呼ばれるものが
復活した。これは、痛み止め(麻酔のようなもの)が自動的に持続的に
体内に注入されるもので我慢できないときには自分でボタンを押せば
一定量押し出される仕組みらしい。後で夫から脊柱に麻酔剤を注入する
硬膜外麻酔というものだと説明された。

熱は、38.9度と相変わらず高いままなのでとても心配。
でも、痰出しが上手くできてきているので熱ももうすぐ下がってくれるかな。
昼のトイレは車椅子で行って、夜は差し込み便器を使用。
夕べお通じがあったという。またまた、一安心。

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術後6日目
ICUから二人部屋に移動できた。
熱は、39度あるが時間と共に下がっている様子。

安心したのか話をしながら眠りに入っていった。
酸素吸入をしながら・・・・とても大きないびきをかいている。
今までに聞いたことがないほど。
ドラエモンの威力もあるんだね。

ゆっくり休んでねと思う反面、どこか淋しかった。
弱虫なんだよね、私。
寝顔を見ていたら涙がポロポロこぼれて
止まらなくなっちゃったんだもの。

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術後7日目
元の病室へ戻ることが出来た。
なじみの顔が迎えてくれたせいか冗談も・・・。

食道と小腸をつないだ縫合部の造影の結果
特に異常もなく綺麗に付いていると言われる。
腸のレントゲンも異常なし。少し歩く練習。
酸素吸入も続く。水分を摂っても良いという許可がでた。
先生から飴をもらう。お通じあり。抜糸。

うれしい。焦ったらいけないけれど目に見えるって嬉しいことだね。

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術後8日目
流動食初日 夕食より。
みそ汁、おもゆ、お茶それぞれ50ccがでたけれどほとんど口にしなかった。
確かに食事とは言えない内容のものだったけれど
精神的に口に運べなかったらしい。

私には、まだ胃切除後の身体がどういうものか何も解っていない。
本人もそうだったと思う。とりあえず変化はない様子だった。

ドラエモンが去っていった。痛みが戻ってきて起きあがれない。
ゆっくり立ち上がるけれど痛みのせいで身体が震えている。
洗髪、ひげ剃りのために洗面所まで一緒に歩く。
たったそれだけのことなのに胸が熱くなった。

酸素吸入は今日で終わり。代わりに一日6回のネブライザー療法が始まる。
呼吸訓練も開始。肺の機能が落ちているためらしい。
この呼吸訓練は苦手のようでした・・・。

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術後9日目
熱はないけれど痛みが強い様子。トイレには歩いて行く。
下痢気味・・これは、固形物を口にしていないためだと思う。

流動食2日目
朝食欠食
昼食
おもゆ、みそ汁、オレンジジュース・・・約半分摂取
夕食
おもゆ、みそ汁、牛乳、梅肉、果汁・・・約半量摂取

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術後10日目
熱は、36度台で落ち着いている。体重48.5kgに落ちた。
点滴を終えて昼寝。ダンピングもあったのかもしれない。
痛み止めの注射AM6:00 PM5:30
痛みに関してはかなりつらそう。

流動食3日目
朝食
牛乳のみ摂取
昼食
おもゆ、みそ汁、オレンジジュース・・・4/5摂取
夕食
3分ミキサーがゆ、かき玉みそ汁、鯛味噌・・・全量摂取
やっと、まともに食事をとってくれたことにホッとした。
ただ、このあと、強いダンピング症状と腹痛で苦しんだ;^_^A

教訓・・・ゆっくり良くかんで少量ずつ食べること★

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