☆会うための儀式。〜出産・分娩室にて〜☆
六時。やっと助産婦さんが内診してみようと声をかけてくれる。ところが容易には立てない。間隔も短くなっていて、今の隙に立たなければ!と思っているうちに次の陣痛がくるから。何とか足に力が入ったな、と思ったら、暖かい水の感触。破水したらしい。
ふーふー言いながら内診台にあがると、もう九センチ開大していた。高位破水で量が少なくて、びしゃびしゃは避けられた。そのまま分娩室へ移動。
どんどん進む陣痛と準備。助産婦さんの慌ただしさから状況を把握する感じ。「息みたい感じじゃない?」とベテランさんの方に言われたが、「へ?」って感じ。着々と私は固定されて、その状況の進み具合についてゆけず、ガタガタ震えが来てしまって止まらない。異様に足に力が入ってしまう。「震える〜!」と言うと「痛みが引いたら力を抜いていいよ」と言われた。無理っす!!
とにかく痛くなって、無痛になる繰り返しだけで「息むぞ〜」っていう気分ではない。でも「いたたた!」って私が言うの(=陣痛の波)に合わせて助産婦さんは否応無しに内診しつつぐいぐい広げようとする。痛いんだよ〜!!
今思うと急かされてたなぁと思う。なんせもうすぐ産まれそうな人が明け方に入院して来て、分娩大は一台しかなかったのだ。その人は後のママ友達ですが(笑)そうこうしているうちに先生がくる。女医さんの英子先生!ラッキーです...。
まだ出口が張って来ている感じは全然しなかった。でも先生達の言われるがままに息み開始。二回くらい息んだ所で「うわ〜これ以上息んだら裂けちゃう!怖いよ!!」と言う感じになって来て、震えはいっそう強くなる。もうガッタガタ。
先生の誘導は痛いけど的確な感じだった。裂けるのは絶対嫌だったので、本当は切らないで欲しいのはやまやまだったけど、この進行状態で「切らないで!」なんて言ったら絶対自然裂傷だなと思ったので、「先生、切るんですよね!?」と必死に訴えると、「どうしても切るの嫌って言う考えある?」と逆に聞かれ、「いえ、裂けるの嫌なんで、切って下さい!」と宣言。
はいは〜いとばかりに五回めか六回めくらいの息みでぱちんと切られた。痛みは分からない。もうこの頃の事はよく覚えていないけど、思いっきり息を吸い込んで、息や声をもらさないように長く長く息む事、それだけを繰り返す。不思議なもので陣痛の波が去ると、本当に無痛になって、三分はそれが続く。
その間に「ああ、こんな姿人様には見せられない」とか「もし立ち会いでビデオとか回ってたら、こんな顔を撮られるのか...」とか、しょうもない事を考えていた気がする(笑)
そして「あぁ、旦那様は間に合うのだろうか...早く産まれちゃうかな...。でもこればっかりはとっておけないなぁ。ごめんよぉぉぉ。」と。今どこらへんにいるのかなとか。
不思議に「あかんぼは無事に産まれてくれるかな?」とかいう心配は殆どなかった。苦しいだろうから、早く産道から出してあげたいなとは思ったけれど。
いつのまにか頭が出て来ている感触がわずかにして、きっともうすぐなんだと悟る。
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