「古いアルバム」


作詞・作曲・編曲:高田遼



 この曲は、高田遼の昔話(滞在記その17を読むと、背景が良く分かります。人生の前半が光り輝いて、その後半が失楽の世界を送った我が父への鎮魂歌です。親子の絆は切ろうとしても切れないものですね。他にも、大空のレクイエムという鎮魂歌を作っています。戦争ほどむごいものはありません。



古いアルバム


父が遺していった 五十五年も前の
古いアルバムが7冊ある
俺が生まれる前の
父の姿を留めている古いアルバム
今の俺よりずっと若い顔
俺に良く似た父の顔が
笑ってる和んでる
セピア色の写真の中で
時の流れが止まったままに
幸せな人生を送っている
迫り来る運命(さだめ)も知らずに

アルバムは語るよ 若い飛行機乗りの
ひたむきに生きた昔の日々
不幸の翳りもなく
人生を信じていた父
そして戦友(ともだち)
激しい戦い戦場の有様(すがた)
破壊の跡も生々しく
写ってる嘆いてる
セピア色の写真の中で
時の流れが止まったままに
戦いのむなしさを伝えている
何故(なぜ)国家(くに)は
こうまで戦う

父は愛していたよ こころ可憐な妻を
アルバムが明かす妻への愛
そして子どもが生まれ
乳飲み子を抱く父の姿
幸せそうで
そんな二人を戦争で亡くし
抑留の後に一人帰る
虚ろさよ空しさよ
襲ってきた運命(さだめ)の酷さ
時は流れて再婚があり
別人のような父 荒れた暮らし
生きている自分を責めてた
現在(いま)に遺る父の形見の
アルバムをめくる俺
苦い平和の子
亡き父を偲ばすアルバムよ




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