<平成14年度鳥取県内“市町村における子育てサークルについての調査”から>
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問題が起きた!困った! そんなときは、まず原因を探ってみよう!原因がわかったら解決策を探そう! どうしてよいかわからないときはリーダーひとりで悩まないで他のスタッフに相談しよう!それでもだめなときは・・・近隣サークルの人、子育てネットワークスタッフ、支援者など・・・頼りになる人は必ずいるはず。 いろいろぶつかる問題も出てくるけどそれを乗り越えたらもっとすばらしいサークルになるよ! |
◆ 困った事例
1. 保育所等と違い、子育てサークルは出入りが自由と言うこともあり
新しい人が増えない、、、。定着しない、、、。減少してきた、、、。
原因は?
PR不足・会員への連絡不足(次回日程がわからない)
・近所に赤ちゃん誕生を聞いたら誘いに行く。
・チラシを配るなど毎月予定がわかるように工夫しよう!
・スーパー、公共施設等場所を決めて掲示。元に戻って積極的にPRしよう。
設定の仕方
実施日(他サークルへの参加者が多い場合、日にちが重なってはいないか?)や対象を変えてみたり、広げてみたり、参加できそうな人への門を広げてみましょう!!
マンネリ化、内容工夫不足?
参加者の声に耳を傾けよう!内容は楽しい満足できるようなものを計画できているかな?と今一度振り返ってみよう。
・他サークルとの交流(メンバーや場所が変わることで同じ内容でもまた楽しさを発見できるかも!!)
・子育てネットワークで情報交換。
・支援者・専門職やサポーターへ相談。問題あれば立て直し、修正。
会員や役員のグループ化
新人が入りにくい雰囲気になっていないかな?知ってる人同士が固まっていないか振り返ってみよう。
新しい人たちが初めて扉を開けるのはとても勇気がいるもの。
迎える側が大きく手を差し伸べて受け止めてあげよう。
・一人で来ている人、初めての人には誰かがそばについてあげると心強いかもしれません。
・輪になってお互いに顔を見合ってお茶をしながら一言ずつ話してコミュニケーションをとるなど
2人目、3人目の子だから必要ないの声
2人目3人目の子供にもそれぞれ友達が必要だよね。その子にとっては初めての0,1,2歳。
1人目で親は十分学んだと思わず、家族の中での役割や育て方に違いがあるから、2,3人目の親としての新たな参加の必要性を啓発しよう。新米ママにとって、2,3人目の先輩ママからのアドバイスは市販の育児書にはないタイムリーな話題がいっぱい!だからこそ来て欲しい!!
変なうわさ、誤解
真実と異なる言葉、内容に心が傷つくこともあるよね。原因は何だったか。まず、客観的に自分たちを見つめ直してみよう。自分たちに非があった場合は、周囲の意見を聞きながら改善の方向で進めて行こう。
しかし、すぐ解消することが難しい場合も。そんなときは、時間が解決してくれる事もあるよね。いつか誠意は必ず伝わると信じて、、、。
人間の付き合い方はいろいろ難しいこともあるけど、これも一つの学びと考えて子供とともに心も身体も美しく健康でいたいよね。
2.会員内のコミュニケーションがギクシャクしてうまく取れていないみたい。
会報や自己紹介カードなどを作って、共通の話題を見つけたり、悩み相談したり、話のきっかけを探してみると言う方法もあるね。
また、お互いが気持ちよくすごせるために最低限のルール、約束事は決めておいたほうが良いでしょう。
<お約束の例>
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時間を守ろう。 (子連れでの時間厳守は大変。いつも遅れる時間の分だけ早めに動く。15分遅れるのだったら「15分前行動」など。これも練習だよ!) 挨拶をしよう。(「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」など) (仲の良いお友達以外にも、初めて会う人、会場の職員さん、ボランティアさんにも挨拶しよう) 靴はそろえよう。 片付けはみんなでしよう。 出したごみは持ち帰ろう。 お休みするときは連絡しよう。 (最低限長期休む時、退会時には連絡するようにしましょう。準備には一人欠けても大変になることもあります。各サークルごとに休む際の連絡方法を決めておくと良いでしょう。) 子供から目を離さない。 (おしゃべりに夢中になることもあるけど意識して子供に目を向けよう。場合によっては支援者にフォローしてもらおう。例えば、司会・受付などの役割をしている人、子供を複数連れてきている人) |
わかってはいるけど、ついうっかりということもあるかも、又、サークルに中途から参加された方にも徹底するよう「サークルのお約束」(P36,47,49,53参照)というようなプリントを作って初回参加時に渡すようにしてはいかが?
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陰口は言わない。 |
(言っているのを聞いても自分の目や耳で確認するまでは信じない。中傷、主観的感情に惑わされないように。)
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宗教、政治、販売(化粧品等)目的の勧誘はしない。 |
(サークル活動以外、個人として行うのは自由だが、活動に宗教、政治等を入れると内容、対象者が限られることもある。)
上記のルールなどを守れない人がいたときは、何らかの形で伝えたいよね。(自分で伝える、第三者に相談して伝えてもらうなど)
3.受け身の参加者に対して(楽しい行事だけ参加、準備は来ない。卒業前だけ遊びにくる等)
まず、参加をしてくれることに感謝しよう!サークルに来るだけで精一杯の人もいることに気づいてあげて。
お世話してくれる人がいて楽しめることを少しずつ理解してもらおう。(「少しは手伝おう!」と言う気持ちになってくれるかも。又そういう気持ちを育てる場にしていこう。)スタッフだけで頑張りすぎないで「手伝って!」と声を出そう。具体的に何をして欲しいかを伝えて簡単な事から頼んでみよう。(会場設定のゴザ敷き、机運び、掃除機をかけること、窓を閉めること他)
OBとして参加を歓迎していることを伝える。(OBがサークル活動を補助的に手伝っているサークルもあるよ。)
4.リーダーの負担が大きく、後継者が見つからない。
リーダーの仕事が多い
リーダーの仕事を書き出し、整理してみよう。できることは分担して、無理なことは勇気を出してやめよう。
例えば、
・リーダーを複数性にしてみる。(一人でやると大変だけど10人でやれば10分の1でよいもんね。)
・仕事を細かく分けて係を作り、サークルのメンバーに振り分ける(受付、会計、進行、遊び、製作、会報、連絡、買出し、荷物、鍵開け等)
・グループ分けして順番に担当をきめる。
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参加する人たちも仕事を担うことで楽しさや会員としての自覚を感じ、より一層仲良くなれ、サークルにも愛着が湧くことでしょう。
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リーダーが休めない |
リーダーも子供の病気や急用の時など休めるようにしておこう。
例えば
・代行できる人にお願いする。(サークル内にいなければ、支援者、OB)
・他の人が代行できるようにやる事を具体的にメモ書きした物を渡しておく。
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リーダーの仕事がわからない |
前リーダーからきちんと引継ぎをしてもらおう(前年度の記録をもらう。言葉で説明してもらう。)
・初めてする人にもわかるように具体的なマニュアルを作成しておく
(進行・受付係の人の子供が急に機嫌が悪くなったときでも、すべてメモ書きしてあれば、容易に代わって進行していけるためお互い負担が少なくなるよね。)
☆リーダーのメリットもあるよね☆リーダー同士、子供も一緒にさらに仲良くなれる。内面的に子供とともに、内向的な親も外交的に成長できる。子育てなどよく理解できる。準備から片付けまで必要な動きを知り、気が付く自分へと成長できるね。マイナスリスクだけを考えないで喜んで役割が担えるようにしよう。
<マニュアル例>
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(進行係の言う言葉の例) これからサークルを始めます。皆さん集まりましょう。 おはようございます。今日の進行は○○がやります。よろしくお願いします。 初めに季節の歌○○を歌いましょう。○○さん音楽お願いします。 次は体操をしましょう。ぶつからないように広がりましょう。 今日の活動は(お団子作り)です。手を洗って準備しましょう。 お団子が出来たのでおやつにしましょう。 <お茶の時間、座談会など> 最後に皆さんで紙芝居を観ましょう。○○さんお願いします。 今日は楽しかったね。次回は××日です。準備に○○が必要です。忘れずに持ってきてください。 お休みの方には教えてあげてください。又皆で集まりましょう。片付けをして終わりにしましょう。 皆さんさようなら |
(受付の仕方例)
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保護者氏名 |
子供氏名(呼び名) |
生年月日 |
住 所 |
電話番号 |
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上記のような名簿を作り、初めての会員に書いてもらう。(いつも呼んでいる子供の名前を書いてもらい、お互い呼び合うようにすれば親近感もわく)
出席簿をつける
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名 前 |
4月○日 |
5月○日 |
6月○日 |
7月○日 |
8月○日 |
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丸まる丸子 |
○ |
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△△△△ |
○ |
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△△△△ |
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○○○○ |
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上記のように出席簿を作り○付けしてもらう。(形はそれぞれのサークルのやり方でやりやすいように行う)
(会費を徴収するのであれば)年会費等を徴収する。(名簿欄に受け取りの印をつける、領収書発行などやりやすく計算の間違いのない方法でおこなう。)
あわせて、保険の加入の有無を聞き申込みの場合は手続きをしてもらう。
名札をつけてもらう。
年間計画、問い合わせ先の用紙など渡す。
(外部交渉の仕方)
<リーダー会など代表者の会への参加>
一人で全てでるのは大変なので複数のリーダーが順番に出る方法もある。(会への参加不参加返事は必ずしよう)
<他サークルとの交流会>
いつ、どこで、どういう内容をするのか交流するサークルと打ち合わせをして行う
<他サークルへの見学>
前もって連絡し、了解を取っておく
いつ、何人見学をお願いするのか伝えておく
<講演会及び講習会講師の依頼>
目的に合った講師探し
講師連絡先、謝金の有無を調べる。
サークル内で日程場所を決める(いくつか希望日を決めておく)
電話で依頼し、予約を取る方法例
「サークル(自サークル名)の○○ですが、講演会の講師としてお願いしたく電話をしました。」
日時場所、講演時間、対象は親子又は親のみ(託児室を設けているかいないか)等を告げ、
また講演の謝礼について了解の確認を取る。
講演者の当日の交通手段(送迎有無)、来所時間等、を確認しておく
サークルスタッフへ連絡(PRなど準備)
講演日が近づいたら再度確認の連絡をとっておく。(一週間前〜前日)
当日、講師の送迎、接待など係りを決めておく(会員で無理ならば支援者等におねがいする。)
終了後御礼をする。
電話での交渉のほかに、直接出向き申し込み必要の場合もある。
5.年齢に幅があり、内容に苦労する。
0から4,5歳まで参加する子供たちには大きな年齢差があり、全員で同じレベルで同じ事をするのはとても大変。
しかし、異年齢だからこそ内容豊かにやれると言う方向で考えてみよう!
基本的には年齢の大きな子が満足するような内容を設定し、小さい子はお母さん・おばあちゃんたちと出来るところをするということでよいのでは?
大きい子が退屈するとパワーをあまらせて大変なことになってしまいがち。
そうしながらも、小さい子をいたわる気持ちや、大きい子ってすごいんだなぁという気持ちなど異年齢だからこそ味わえる力の差を良い意味で感じ取ってほしいよね。
ときには、サークル内を年齢別に分けて活動する日を設けても良いね。
又、内容に行きづまったら近隣のサークルに声をかけて合同サークル会を行うのもひとつの方法。
メンバーや場所が変わることで同じ内容でもまた新たな楽しさを発見できるかも!!
6.その他
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啓発 |
サークルの必要性を理解してもらうために当事者が声を出していくことから始めよう。(会報を地域行政に配る、地域の催しに活動内容のパネル展示させてもらうなど)
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孤立している親子(周囲とかかわりをもとうとしない)・声をかけても参加しない |
難しい問題だよね。でも私たちにも出来ることはあるよね。地域行政とうまく連携を取って、どうしたら良いか皆で考えていこう。引きこもり家庭に限らず、赤ちゃんが生まれた・子連れで引っ越してきたなど情報をキャッチしたら、やさしく声をかけてみよう。しつこいと嫌われることもあるがタイミングよく「こんなに楽しいよ!」「良いことがあるよ!」と声をかけてみよう。グループ子育ての必要性を理解してもらえると良いね。
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父親参加・働く母親参加 |
土、日、祝日に設定し、たまの休みこそ親子で楽しもう!どんどん企画してみよう(バーベキュー、講演会、親子遊び)
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備品持ち帰り |
預かり場所を探そう。(地域の公民館、子育て支援センターなど)見つからなかったら備品を減らそう。毎回の持ち帰りは大変だよね。
7.人数減少、継続困難
いろいろ手を尽くしても人数減少、場所確保不可でサークル活動も、悲しいかな続けていくことがかえって大きな負担となってくる状況もあるかもしれない。そんな場合は、まず、支援者とよく相談した上で、力を尽くした、努力をしたにもかかわらず、立て直し、修正不可能であれば、気持ちの良い形で閉じる方法を考えたいもの。(ギクシャクした感情を後輩メンバーに残さぬうちに)
方法として
・近隣のサークルとの合併・吸収という形をとる。
・支援センターや保健婦さんなど専門の方たちに託す(他には、主任児童委員、地域の方々など)
・みんなで盛大なお別れ会を開いて楽しい明るい気持ちで「さよなら」するなど
形は消えても皆の心の中には思い出としてしっかり残るし、喜びや苦労をともに分かち合った仲間もたくさん出来たことだろうね。
周囲に感謝し、無駄ではなかった、精一杯の頑張りに我が子と共に成長した自分に誇りを持とう。
記録・記念として「思い出の一冊」など皆の気持ちを綴った冊子を作成する。また、写真等を添えて記録誌(立ち上げ経緯、活動内容、メインスタッフ、会報のコピー、サークルを閉じるようになった経緯など綴ったもの)として残す方法も。これは実績を残すだけではなく、今後サークルを立ち上げる方たちにとっての参考書にもなるよ!