| Esssay |
□ 呼び名 □

私がまだ猫と暮らしたことがなかった頃、
自分の家の猫を「ちゃん」付けで呼ぶ人を見て違和感を感じたりした。
そもそもいくら猫とはいえ
一緒に暮らしている以上は家族の一員なのに
他人の前で「ちゃん」付けで呼ぶなんて非常識も甚だしい!

TVドラマ「ヴァンサンカン」で
主演の安田成美が自分の猫に向かって自分のことを
「お母さん」と呼んでいた。
かつて柴門ふみ原作のTVドラマ「同級生」で
「鴨居くぅ〜ん」と彼女特有の口をとんがらせて言う、あの要領で
「ヨルくぅ〜ん、お母さん寝るよぉ〜」
とやはり口をとんがらせて言っていたのだ。(ヨル→猫の名前)
私は「この女どうしてくれよう・・・」と握った拳が震えたが、
安田成美に敵対心を持ったわがまま役の菊地桃子が
「やめてよ!そのお母さんて言うの!」
と言ってくれたので胸がスーッとしたことを今でも鮮明に覚えている。
決して私が安田成美をキライなだけではなく
(否定もしないけど・笑)
自分のことを「お母さん」と呼ぶことに対して嫌悪感を抱いていたのだ。

そんな私も今や
「ミーちゃ〜ん♪お母さんのお膝くる〜?」
と「ちゃん」付けも「お母さん」も言いまくりである。
ああ、幸せ。

余談だけど、ドラマ「ヴァンサンカン」の菊地桃子の演技はとてもよかったな。

□ 2002年4月 □
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