□ 最悪の獣医さん □
私がまだ結婚していない、ずっと前のことである。
そしてこれから話すことは、くだらないことばかりだが全て事実である。
午後8時近く、友人の猫が嘔吐をくり返すというので病院へ連れて行くことにした。
彼女のかかりつけの獣医の診療時間は午後7時迄。
時間外診療を受け付けない病院なので、電話してみたがやはり誰も出なかった。
電話帳で午後8時まで診療している病院を見つけて電話した。
病院に着く頃には8時を過ぎてしまうので時間外という扱いで診療してくれることになった。
私も病院に付いて行った。
その病院は新しくてキレイで、まあまあの雰囲気だった。
少し変わってる、と思ったのは、待合室の壁に貼ってあったポスター。
犬や猫のものを貼っている所が大概だと思うのだけど
この病院では、ハムスターやフェレットのものばかりを貼っていた。
そして友人は、初診なので色々な書類を書かされていた。
その書類の中に一枚の誓約書があった。
「当病院が行う診療について一切苦情・訴えを起こしません」確かこんな内容だった。
私達はギョッとしたが、万一の為の病院の防衛策なのだろうと思い、署名した。
獣医(以下A獣医と呼ぶ)は30代後半ぐらいで神経質そうなカンジだった。
診察は、たいした触診もせずに吐き気止めの注射と採血をした。
その注射の保定もひどかった。友人と私がいるのに
その他に助手を3人も呼んできて、つまり5人がかりで猫一匹を押さえ込ませたのだ。
失敗した!ここはヤブだ!それにしてもこれでは猫が可哀相だ・・・
しかも保定している時、一人の助手の頭が私の顔の前にきたのだが
何日洗っとらんのだっ?!と張り倒したくなるくらい臭い頭だった。女性なのに!
会計でまた驚いた。なんと時間外診察料だけで1万円もするというのだ!
治療費や薬代とは別に、である。時間外の相場なんて2千円〜5千円だというのに。
でもこの病院がその金額だと言い張るのならば仕方あるまい、と私だったら思うが
友人は異常に勝ち気な性格だったので「納得出来ない!支払えない!」とごね始めた(笑)
すると困った助手はA獣医を呼んできたのだが、このA獣医の発言に私は耳を疑った。
最初は「時間外の為に残っている助手のお給料や機器の電気代がかかる」と
いかにも最もらしいことを並べていたが、友人が納得出来ないでいると
「うちだって常連さんからはこんなにもらってませんよ!
でも時間外に初診で来る人達は翌日来るように言っても翌日になると
自分のかかりつけ病院へ行ってしまって、うちへは来ないでしょう?!」
なんじゃ?その理由は・・・・・・( ̄⊥ ̄lll)・・・
そしてA獣医は「あなた(友人)のかかりつけの病院はどこなの?」と聞いてきたので
「○○病院で、あそこは時間外をやっていないし電話しても出なかったから」と言うと
「○○病院の前で花火でも上げてごらんなさいよ!
あそこのじいさん夫婦、窓開けて出てきますよ!2階に住んでるんだから!!」
○○病院は古くからあって地元でも有名な病院である。
しかもこの病院とは結構近い距離にあるのだ。
面識がある・ないに関わらず、同業の大先輩を捕まえてこの言い草・・・
なんだか尋常ではないし、妙に興奮してきたA獣医を気味悪く感じた私は
料金は私が立替えてとにかく早くこの場を去ろうと思いカードを出した。
A獣医は一瞬喜んだが、なんと友人がそのカードを引っ込めた。ヾ(- -;)おいおい・・・
そして友人は手持ちがないから、と捨て台詞(?)を残し病院を後にした。
その後、病院から催促の電話が数回あったらしいが友人は支払わなかった。
受話器越しに、A獣医と罵倒しあったこともあったらしい・・・ヾ( ▽|||)やめとけって・・・
そしてしばらく経ったある日、なんと簡易裁判所から訴状が届いた!
(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」オオオッッッ
もちろんA獣医が訴訟を起こしたのだ。
訴状では、当たり前だが友人を被告と呼んでいたので少しショックだった。
少額訴訟というのは確かにあるが、2万円弱の金額で訴訟を起こすとは・・・
しかもA獣医が裁判所に提出した証拠書類、これがまた絶句するものばかりだった。
(証拠書類のコピーが訴状の中に同封されていたのだ)
証拠書類1
友人とA獣医の電話での会話が書面になったもの。
つまり録音していたってことだ・・・普通そこまでするか?
証拠書類2
A獣医が同業者に送ったFAXアンケートの回答。
時間外診療の料金や時間外診療についてどう考えるか、などの
質問アンケートを手当たり次第の動物病院にFAXしたらしい。
回答の料金の欄には比較的高額(といっても5千円くらい)が記されていて
時間外診療は出来ればやりたくない、といった回答が多かった。
しかし、これはきっとA獣医にとって都合のよい回答をしたアンケートしか
証拠書類として提出していないのだろう。しかも何の証拠になるんだ?こんなの・・・
証拠書類3
友人がインターネット上でカキコした文面を印刷したもの。
友人はネットのペットフォーラムで今回のことについて憤慨カキコをしたらしい。
運悪く、A獣医もそのフォーラムを見たようだ。
友人はハンドルネームを使っていたが内容が内容だけにそりゃバレるだろう(笑)
しかし 「1万円は高すぎ!」 といった賛成レスが多かったらしいが
そういったものは一切A獣医は印刷していなかったな(笑)
最終的には友人も支払わなければならないことは承知していたが
腹の虫が治まらない彼女は弁護士に相談に行くことにした。私も付いて行った(笑)
弁護士は2万円弱で訴訟を起こしたA獣医に驚いていた。
裁判を起こす手数料や手間を考えたらやっぱり無駄な行為なのだろう。
そしてA獣医が証拠にもならない証拠書類をここまで作ったという行動や
私達が説明したA獣医の言動を総合して弁護士はこう言った。
「異常な人物ですね・・・」
結局、早く関わりを絶つ方がよいだろう、と敗訴と支払いを勧められた。
ま、そりゃそうだろう(笑)
そして裁判の日を迎え、当然ながら敗訴&支払という結果に終わった。
裁判は平日だったのでさすがに私は付いて行くことは出来なかったが
友人の話では、A獣医は助手を1人連れて来ていたらしい。
A獣医にしてみたら恐らく証人のつもりだったのだろう・・・(* ̄m ̄) 意味ね〜
そして助手は友人と二人きりになったときにコッソリこう言ったらしい。
「すみません、うちの先生、ホントああいう人なもんですから・・・」
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□ 2002年5月 □
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