『自分語り』

その8
出産よりも陣痛の痛み
 予定日から9日遅れでの出産。初産は遅れるという事だったから、気にはならなかった。
 ただ、最後の検診で「週明けまでに、兆候が無い様なら(薬で)出しましょう。」と言われ
 2日後の朝だった。病院に入ったのは、朝の6時頃。計測していても、どうやら陣痛は
 遠いらしかった。余裕でベットに横になり、計測器の針の動きで「おっ!動いたな。」と、
 むちゃくちゃ冷静だった。看護婦さん達は相変わらずの私を見て、いろいろやっていた。
 促進剤もいくつ使ったか覚えてない。でも、特に痛は無い。夕飯も、食べる事が出来た。
 この時、デザートにみかんが出た。口の中をさっぱりさせようと、半分食べた・・・
 これが、後で後悔する事になるとは思わなかった(;^_^A

 夜少しずつだけど、痛みがある陣痛に変わった。これが、恐るべし出産の始まり!
 呼吸方なんて出来ない、汗はにじむわ、痛いわ、動けないわ・・・予測不可能な辛さ!
 その痛みの割には、ちっとも降りてこないマイ・ベイビー。先生達も、首を捻る。
 異常はないそうで、私への対応は変わらず。
 
 そして、夕飯で食べたみかんの攻撃・・・吐き気。どうしても食べたかった訳じゃなく、軽い
 気持ちで口にしたみかん(半分)なのに・・・すさまじい吐き気に襲われる。こんな事なら
 手なんか出すんじゃ無かった!悔やんでも後の祭り。そして、だらんの人格崩壊が・・・。

 他人の前で涙を流すなんて考えられなかった。嬉し涙ならともかく、痛みで泣く自分が考
 えられなかった。その晩は、睡眠効果のある薬で眠る。
 まさか、「産む」だけで一泊するなんてo(ToT)oワオ〜ン!お尻の大きい人は、安産って
 あれはただの噂だった、身をもって体験した次第です。
 
 翌日も朝から、陣痛戦争を繰り広げる。先生の中には、呆れる人も・・・しかし、その医師
 に対して「男に何が解るのよ!」などと暴言の雨嵐。壊れてました。お恥ずかしい(;^_^A
 でもね、本当に激痛だったの。入院したの前日の早朝なのよ。あの痛さは、表現出来な
 いや。陣痛=人格破壊。身体もフラフラ〜。
 夜になり看護婦さんの動きが怪しく、先生が3人・・・?足元でなんか話してる。痛さで、
 今ひとつ聞こえない。と、これまでの激痛が100倍で来た。やっと、頭が見えたらしい。
 看護婦さんが「ギリギリセーフだった。」と呟く。

 やっと、分娩室へ移る。丸1日半も陣痛室に入ってた。その間に、何人の妊婦さんが入っ
 ては出、入っては出、してたんだろう?
 分娩室に入ったら、さっきまでの激痛は何処へやら・・・あっという間に、ごっちん誕生!!
 直後に口から出た言葉は「大変、お騒がせしました。」助産婦さんも、看護婦さんも、先生
 も笑いながら「産んだ後にそう言う人は、初めて( ̄▽ ̄)ノ_彡☆バンバン!」だって。
 そして、「さっきまでの人は誰?って感じね。これが、いつものあなたなんだね(^-^ ) 」
 
 足元に視線を移すと、産湯に入れてもらうごっちんが、ボンヤリ見えた。ごっちんを抱く
 看護婦さん2人が、笑いながら「これじゃ、あれだけ騒ぐのも無理ないね」「ホントよね」
 どういう意味なのか?(・_・)?タオルに包れて、初対面!・・・なるほど!生まれたての
 ごっちんを見て納得!でかい!3800ありました。これが激痛の原因だったのかな?

 ちなみに、赤ちゃんは猿みたいに赤い顔してると思い込んでた私。けど、ごっちんは生後
 数日経ってるかのような・・・。なんか、変な感じ。でも、これも貴重な体験でした。
 ごっちんの大きさの他にも、私の体重増加にも問題はあったんでしょうが(^0^*オッホホ

 ともあれ、陣痛の痛みはごっちんの誕生で、どこかへ行ってしまうのでした。こういうのを
 乗り越えて、女は精神的にも成長し、強くもなるんだわ。
   



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