| 道民の翼「AIR DO」 今朝の朝刊に「エア・ドゥ民事再生法適用」と載っていた。 エア・ドゥとは、1998年12月20日に開業した、北海道に本社を置く新しい飛行機会社である。 世界一本数の多い「新千歳ー羽田」間のみの運航で、運賃を16000円に設定したのが魅力だった。 しかし、搭乗率はあがらず、北海道からかなりの融資を受け、ここ2、3年苦しい経営をしていたのである。 北海道の会社ということもあり、また以下に述べるように思い入れがあったので、「とうとう倒産か」と思い、悲しい気分になった。 みなこは、1997年当時大学院の卒業年次だったのだが、就職活動の際、このまま札幌で就職しようか、恋人(現夫)のいる東京で就職活動をしようかとても悩んでいた。 その頃、安く東京まで運んでくれる飛行機会社ができるときき、札幌にとどまることを決意したのであった。 彼もあと3年は学生の予定だったし、安価で東京ー札幌間を行き来できるのなら、恋人との関係を今のままにして、慣れた札幌で初めての社会人経験を積んだほうがよいと思ったのである。 1998年のクリスマス、東京へ行こうと思っていたのだが、クリスマス時期はどの飛行機会社も割引航空券を設定していない。 だから、エア・ドゥの片道16000円は最も安かった。 私がエア・ドゥを初めて利用したのは、開業4日目の1998月12月23日だった。 航空券の予約の仕方や、千歳空港での出発ゲートがわかりにくかったりしたが、飛行機は新しいし、スチュワーデスさんの制服がつなぎのズボンだったり、新鮮に感じたものである。 しかし、驚いたのは、羽田空港での扱いだった。 到着してから空港ビルまでリムジンバスで15分かかるのである。 また、翌年のゴールデン・ウィークにも利用したのだが、「16000円定額」のはずが既に多客期「18000円」に値上がりになっていた。 このときは、帰りの千歳行きに乗ったのだが、空港から飛行機まで20分リムジンバスに乗るため、離陸が大幅に遅れた。 経営が苦しくなってくると、多客期には20000円まで値上がりした。 2000年の私たちの結婚式は8月だったため、それでも札幌ー東京間で最も安いのはそれでもこの20000円のエア・ドゥだったので、夫は初めて利用することになった。 それが私たちの最後のエア・ドゥの搭乗になったのである。 札幌では、注目されていた航空会社だったけれど、東京に越してきて 「エア・ドゥって東北も飛んでるの?」と尋ねられたときは、その認識度の低さに驚いたものである。 確かに宣伝も少ないし、どこで予約販売しているのかもわかりにくかった。 ホームページでは、2週間先の予約状況しかわからないので、私のように発売日に航空券を買ってしまう人間には使いづらかった。 さらに、「道民の翼」ということで、北海道から融資を受けていたが、北海道は広いので札幌近辺以外は利用できない。 例えばみなこの実家のある北見から札幌まで車で6時間近くかかるので、エア・ドゥの恩恵にあずかることはできない。 JALとJASも統合するし、AIR DOもなくなるし、現在片道10000円で故郷の北海道まで帰れるというサービスがいつまで続くのか不安である。 これから、家族も増えるのに航空券が値上がりすると、両親に孫の顔も見せに帰れなくなってしまう。 そして、雪印やAIRDOなど北海道本社の企業が減ると、我が故郷の経済が憂慮される。 2002/6/25 |