その21

ビーダマも面白くなかったのだ

お寺での疎開生活も、しばらくすると退屈を感じるようになりました。学校に行くか、野外活動があるか、どちらにしても皆と一緒の行動以外はお寺の中だけの生活です。退屈してきます。
 ある時、ひとりの子が「ビーダマを持っている」と見せにきました。当時私たちはビーダマのことを「ラムネ」と呼んでいましたが、、、ちょうど退屈していた時だったので「えっ?ラムネ持ってたんか、やろうか?」と言って、早速遊ぶことになりました。線引きをして、簡単なルールを確認し合って遊びはじめました。
 私はベッタンやラムネ遊びが大好きで、けっこう強い方でした。自信を持って遊びはじめたのですが、ほんのしばらく遊んだだけで、どちらからともなく「おもろないなあ、もうやめよ!」と、なりました。私は「何でやろ?なんでおもろないねやろ」と思いましたが、「本気とちゃうからやろ」と決め付けて納得していました。この結論はなかば当たっていると思うのです。取ったり取られたりする緊張感がないとゲームだけでは面白みが薄いのでしょう。

 でも、それだけの理由だけではないかもしれません。前回お話したタケノコ掘りのような田舎風の生活も楽しいはずのものです。以前子供会のお世話をしていたころ、芋掘りとかが年間行事の中にありました。こどもたちの人気も高かったようです。でも、疎開中のそれは面白くも楽しくもありませんでした。
 なぜ?。
 夕方になっても帰るおうちがないから?
 おかあちゃんの顔を見れないから?
 たぶんそのあたりの理由だつたのでしょう。
 
   きょうはこのへんで。
                     やまと

平成12年5月29日    


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