その27

白いめし

暑中お見舞い申し上げます。
今年の暑さはハンパじゃないけど、元気でいますか? 。
はるきのおじいちゃんはまずまずのところです。
ピアノに向かう意欲も、文を綴る気持ちにもなってきました。
文芸社が“わたしの戦争体験”の原稿募集をしていますので応募するつもりです。
3000字前後という枠内でやっとまとめられました。
こちらホームページのやまちゃん物語の方も再開します。よろしく。

校長先生と白いごはん
ある時、校長先生の見学がありました。私たちのお寺での疎開生活がどんな風なのか
様子を見に来られたのでしょう。
校長先生が来られることは前もって知らされていました。その日は朝からちょっぴり緊張していました。昼食の時間になりました。おなかが空いている私たちにとって楽しみの時です。校長先生の見学があろうとなかろうと、待ち遠しかつたのです。「それ!」とばかりにみんなと一緒に食堂へ向かいかけた時です。
若い先生が近くに来られて「K君とながやす君は校長先生が呼んでおられるので待つていなさい」と言われました。昼食のおあずけとなりました。
校長先生は私たち二人を庭の片隅、谷川の付近までゆっくり話をしながら連れていってくれました。早くお昼ごはんを食べたいという気持ちと、校長先生と一緒だという緊張で自分が何を言っているのか、うわのそらで受け答えをしていました。
しばらくして若い先生が来て「準備が出来ました」と校長先生に伝えました。それを聞いた校長先生は「できたようだから君達も食べてきなさい」と言われました。
若い先生に案内されたのは、いつもの食堂ではなく職員の先生方が使っていた部屋でした。
お膳の上にどんぶり茶碗が二つ置いてありました。
「これは君達があまりにも痩せているので、校長先生が特別に作ってくださったもの、感謝していただくように」と若い先生の説明がありました。K君は下痢をしていたのでお粥でした。私のどんぶりには白いご飯が入っていました。
いつもは沢山の大豆が入った少しのご飯。きょうのは大豆が少なく沢山の白いご飯。
お茶碗を手にしただけで涙が出るほどうれしく思いました。久しぶりにおなかがいっぱいになりました。一回きりのご馳走でしたが、うれしい嬉しいごちそうでした。
校長先生、ごちそうさまでした。



      やまと

平成13年 8月2日

その28「兄の面会」の巻


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