その4

こぐまのコロスケ

やまちゃんが可愛かった?ころは、テレビなんてものは
ありませんでした。
まわりの大人たちから、生放送のお話を聞くか、
せいぜいラジオを聞くぐらいのものです。

でも、絵本はありました。
「幼年クラブ」だったように記憶するのですが、
「こぐまのコロスケ」という漫画がありました。
森の中で、こぐまのコロスケはいろいろと活躍するのです。

やぎのお医者さんや、ゆうびんやさんもありました。
ストーリーはたんじゅんです。
わるものを追いかけていくのに、大きな竹の先にロープをかけて
思い切りしならせて、竹の先に乗り、ロープをはなして、
そのはずみで遠くまで飛んでいく、といったたわいのない話でした。
ちいさい時は、ほんまにできるように思えたものです。

八歳のとき、集団疎開へ行っていました。租界生活は結構厳しく
つらいものでしたが、ひとつだけ楽しみにしていたものがあります。
月に一回慰問の人がお話をしにきてくれました。
とてもお話のじょうずな男の先生でした。

こぶたがほかの強い動物たちにいじめられ、
大きな落とし穴にほうりこまれました。
外に出ようと必死になってもがくのですが、手振り身振りで
熱心にお話する先生の顔がぼんやりとまだ記憶に残っています。
一度だけ、ほかの先生がきましたが、つまらなく思いました。

大人になってから、自分がこどもたちにお話するたちばになったとき、
この思い出が励みになりました。
こどもにお話をするときは、恥ずかしがらず、てれたりしないで、
おもいきりオーバー気味に手振り身振り豊かにするほうが良いようです。
つまり、本気で当たることが大事です。
教会学校での話には意識的に参考にしたつもりです。

幼児番組の話にもどりますが、ラジオ放送劇にしろ、
テレビのこどもばんぐみにしろ、演出者も出演者も、
本気でこどもに向き合っているのでしょう。音楽と効果音を
巧みにつかいながら、こどものこころをひきつけているのでしょう。

では           半世紀前のやまちゃん (99・09・29)

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