注射
昔学生だった頃の話。
看護学生といっても色々なパターンがあるんだけど、ここでは准看護学校の場合ね。
准看護学校の生徒って、当時は当たり前に病院勤めをさせられていました。
お礼奉公なんかはよく聞く話で。
私が勤務していたクリニックでは、
助手として働いてるはずなんだけど、見た目は看護婦そのものだった。
制服もナースキャップも同じのしてた。
ついでに仕事も同じなのがこわいところ。
ここで本題、注射です。
注射初体験は、准看護学生1年の夏でした。
皮下注、筋注、静注、皮内テストまで、もうなんでもさせられてた記憶がある。
注射の許可が出た頃、夜勤もさせられるようになった。
「もう注射もできるし、ひとり立ちだね。」って、おいおい。
その頃はどこにでもそんな看護婦もどきがいたのだろうか。今はさすがにいないと思うけど。
看護婦の資格なきゃ、ヘルパーさんとして別業務。だよね普通・・・。
今思えば、ホントに大きな事故がなくてよかったと心からそう思います。
今度はまた別のクリニックの話。
4月に高卒の女の子がひとり、職員として入ってきました。
看護学校受験して落ちたらしい。
今年もう一度チャレンジするつもりで、今は塾にも通っていると。
なのにこの娘、ナース服にキャップ有の格好してる。
恐ろしく人手不足だったそのクリニックで、その娘は看護婦(見習い)として働き出した。
看護婦の格好してりゃあとは慣れてもらうのみ。
早速注射です。
先輩看護婦に説明を受けたら、さぁ打ってみよう。
整形外科のそのクリニックではお年寄りが多く、筋注のオーダーが多かった。
彼女は恐々注射をやらされていた。
なんでもさせられるそのクリニックで、彼女は不安を感じて間もなくやめてしまった。
こうして昔のことを思い出すと、
看護婦になった今の方が、当時よりぐっと慎重になってるのがわかる。
学生時代とは責任の重さが違うから、そうでなくてはいけないんだろうけど。