ホームレス

ホームレス。
言い方を代えればアウトドアー、いやプーちゃん。(馴染み深い)
病気や怪我を機に生保を受け卒プーする人もいるかと思えば、院内の集団生活
に我慢できず公園に帰る人もいる。
入院しても、酒を持ち込む、暴れる、飛び降りる(実話)・・・。

あるプーちゃんは肝臓が悪かった。それもひどく。
集団生活できるタイプではなかったので、入院はしていなかった。
それでも薬を飲まないと辛いのか、薬がなくなると自主的に病院に来ていた。
お酒がやめられないと本人は言い、私はお酒やめてくださいねと言っていた。
点滴をすることになったプーちゃん。肝機能はどんどん悪くなっていた。
それでもお酒はやめていないらしかった。
ある日、点滴をしに来院した彼はすごくお酒臭かった。酔ってもいた。
「点滴してくれよぉ。」とプーちゃん。
「いくら点滴したってお酒飲んでたら意味無いじゃないですか!」
酔って点滴に来たのはその時が初めてじゃなかった。
原因がわかっているにもかかわらず、言うこと聞かないプータロー。
治療も食生活もテキトーなプータロー。
なんで酔っ払ってるあなたに点滴をしなきゃならないの?
禁酒が先だろーがっ!
私は涙目になっていた。悔しくて、そして悲しかった。
その日は担当医に禁酒をするように話してもらい、約束するということで点滴をした。

あの日以来、わたしは彼に会っていない。
亡くなったのだと、噂できいた。
病気が治ると知っていても、生活を変えられないプータロー。
それもまた人生なんだと、彼の選んだ生き方なんだと、私は教えられた。
今ごろ天国で、浴びるほどお酒飲んでるんだろうなぁ。

戻る