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3月24日(月)晴れ 10:00 気温19.6/室内18.2度 発電1.5/使用2.4
*すっかり春ですね。正午には20℃越えましたね。先週から太陽光温水器の温度も急上昇して、晴れた日はボイラーいらずになりました。

*さて、昨日は東京都杉並区に建設中のRC+木造の太陽熱温水利用・雨水利用・外断熱・屋上緑化エコ住宅、K氏邸の棟上げでした。
 エコ投資は約550万円。補助金の申請は、高効率エネルギーシステムにNEDOの補助金(システムの1/3まで)を希望したが、抽選ではずれたため、NEFから太陽熱温水器の設置補助金(最高15万まで)を申請予定。屋上緑化には杉並区から1平米2万円で90万円が出る予定です。
 目の前が広い公園という好立地で、1階部分は鉄筋コンクリートで駐車場と多目的室。2階3階が居住スペース。地下ピットを利用して8トンの雨水をため、屋根緑化と屋上菜園、トイレの流し水に利用します。3世帯住宅なのでエレベーターも設置されます。家の真ん中には、太さ35センチのぶっとい杉の大黒柱が通っていて精悍です。イメージとしては、この大黒柱が幹で、屋上と屋根の緑化が葉っぱという感じです。

上)木板外断熱&スラボー耐力・防火・蓄熱壁の概念図(断面)。グレーの部分がスラボー

左)K氏邸システム概念図。2階からの今日中空間をくるむように断熱されて、屋根には草と菜園がある。雨水ピットは8トンもある!

*地下ピットは1階部分の鉄筋コンクリート造の設計上、必ずできるスペースですので、特別に雨水利用のために作ったものではありません。今回は雑水利用のため、このピットそのものをタンクとして利用します。そのため、雨水設備にかかるエコ費用も50万円と利用価値に比べて安くすみます。容量は8トンですから、乾期でも余裕がありますよね。

 貯めた水は各階のトイレの流し水と、屋根・屋上の散水に利用されます。屋上緑化は夏期の屋内温度上昇を抑えてくれますし、夏期は雨期でもありますから、十分な散水ができて植物も元気に育つことでしょう。目の前の公園からも見えるでしょうから、きっとそこで遊ぶ子供達は「草の家」って呼ぶんじゃないかな。

 鉄筋コンクリートの1階は、駐車場と多目的室が置かれます。2階から上が居住空間でそこは木造です。日本産の杉材がメインで中央には35センチ角のぶっとい杉の大黒柱が通っています。もちろん修正材じゃありませんよぉ。すごいです。そして居住空間の外壁も杉板張りになります。

 上の木板外断熱の概念図を見てください。柱と梁の間に20ミリのスラボーが2重に入れられます。このスラボーは耐力壁であり、防火壁であり、蓄熱壁でもあります。内装は塗り壁になります。外側にはネオマフォーム(フェノール樹脂断熱材)が張られ、その上に杉板が張られます(ネオマフォームは特にエコ素材というものではありません)。
 スラボーは優れた耐火力があり、杉板も素材そのものは燃えますが、熱にも消火水にも強いものです。メーカーの耐火実験では45分を楽にクリアーしたそうです。この構造のために、木造でありながら都心でも外装の板張りが可能になりました。
 やっぱりね、せっかく木造で建てても外側を鉄板やキッチュな外装材にしなくちゃいけないのは、ちょっとガッカリですよね。だって新建材は5年もするとボロッちく見えますが、天然材は貫禄がでてきますものね。
 そして、自然エネルギー利用では、室内温度の維持能力も重要なのです。これがないとせっかく収穫した熱の有効利用ができませんからね。それにはやっぱり高気密高断熱の外断熱です。

*屋上には貯湯タンク付きの太陽熱温水器が置かれます。お湯は給湯に使われますが、同時に冬季は床下に設置した温風床暖房のエネルギー源にもなります。これはうらやましいなぁ。我が家では冬は温度維持に電気喰いますから、太陽とともに室内を暖かくしてくれる設備は憧れです。天気のいい日の喜びを倍増させてくれますからね。床暖房とはいっても、例によって過剰な温度環境を作ろうというものではありませんから、電気製品のようにポカポカするものではありません。つまり冬が秋や春程度の季節になるような、そんな自然な快適さを与えてくれるものだと思ってください。
 今回のシステムは、給湯と床暖房と同時に使用できるのです。どちら優先ということもないのが使い勝手がよさそうです。

*竣工は7月の予定。また1日だけオープンハウスがあると思いますので、そのときは是非見学してください。エコ住宅は体感しないとわかりませんからね。

*体感といえば、最近思うのは郊外の自然学習施設に是非ともエコ住宅のモデル住宅を建てたらいいんじゃないかと思うんです。もちろん宿泊施設としてです。そこに泊まってみて、エコ住宅の良さや、エコ設備の利用講習とかをしたらいいんじゃないかな。地方行政の皆さま、施設の差別化にも有効ですしいかがですか?

外部は20ミリのスラボーによる、型枠式断熱。スラボーは我が家に使ったMKボードに比べて堅くて目がつまっているので、ネジがよく利くのだそうで、使いやすい素材。下がスラボーのアップ。
2階の床。鉄筋コンクリートの土台(1階)に木造が乗る部分。断熱材になるスラボーを巻き込んで打ってある。柱と梁の間にはスラボーが2重に入れられて、気密層と耐力壁と防火壁と蓄熱壁の役割を果たす。
梁を入れ、明日からの建築資材をクレーンで上げ終わったところで、関係者が大黒柱を中心に集まり、簡素に棟上げ式が行われた

3月22日(土)くもり 10:00 気温11/室内17.3度 発電0.6/使用1.2

*3/16-23日琵琶湖流域の滋賀県-京都府-大阪府で「第3回世界水会議」が開催されています。これは世界中の水に関する様々な問題についてオープンに議論する会議です。私の所属する「公共事業チェックを求めるNGOの会(KJC)」も脱ダム促進を提言するために「ダム建設は必要か?」という会議を開催しました。

さすがに水に関する興味がある方々が世界から集まっているだけあって、定員200人の会場は立ち見とロビーでのモニターによる傍聴者が出るほどの盛況ぶりでした。

私たちの会議は、日本におけるダム建設の是非がメインでした。現在世界の水問題は「南北問題」と言われるほど、先進国と途上国での意見対立を生んでいます。それは、先進国では環境を無視した開発によるダメージを反省し、水行政の舵を大きく取り直しているのに比べ、途上国では未だ決定的な水不足に悩んでおり、その解決策としてダム開発や灌漑を求めているからです。

例えば、日本では「水が足らなくなる」と一部のダム及び水道事業推進者が声高に叫んでいても、総務省ですら「水あまり」を指摘し水需要予測を見直していますし、いくつものダム建設が実行される首都圏でも、実際に利用している水は需要見通しの44%にすぎません。また、給水制限の出るような水不足に陥る多くの地域でも「農業用水」は余っている場合があり、国交省も非常時には農業用水(生活用水か農業用水かは水利権の問題で水の質ではありません)分を生活用水に回せるように法改正を要求した経緯もあります(農業族議員の抵抗で現実化せず)。
しかし、発展途上国では、ダムによる発電や灌漑、生活水の貯水に期待しているのです。それらの施設の多くは先進国の資金や技術によって提供されてきた経緯がありますが「ダムの時代の終焉」宣言以降、簡単には手に入らなくなっています。途上国の官僚からは「先進国は必要以上のダムを作って、もういらないから、ダムは悪と言いだした。身勝手だ」という意見があります。

確かに、全てのダムが被害だけを及ぼすものではありません。日本においてはも古来から山の中に貯水して水を使うということは行われてきています。池とダムは同一のものではありませんが、貯水という方法からみると同じ形態です。これを先人の知恵と考えるならば、例え途上国とはいえ歴史に貯水利用のない国では、ダムによる水源確保は有効とは言えないのではないかと思います。
つまり「技術がなかったからではなく、有効でないから作られなかった」にすぎないのではないでしょうか? そうであればなおさら「ダム」よりも、その他の方法を模索することが重要でしょう。ダムは最終手段として、それが生み出す多くの悪影響を十分に考慮しないといけません。

海外のダム被害については、共同通信社「ダムはムダ(THE DAMMED)」フレッド・ピアス著に詳しく載っています。

*水会議では自分達の会議で手一杯で、他のセッションに参加できなかったのが非常に残念です。特に都市洪水のセッションは興味があったのですが。なにせ会議の入場料だけで1日8.000円もするんだからねぇ。ホテルのことも考えると・・・。だけど、ダム問題と合わせて雨水利用の推進が欠かせないなぁとあらためて思いました。

*これから利根川の上流に作られる八ッ場(やんば)ダムなんか、付帯設備を含めて総工費2兆円もかかるそうです。2兆円もあったら、1軒に500万円づつ雨水設備補助金を出すとすると・・・40万軒? ええっ!マジでスゴイね。
40万軒分の45%の生活水が自給に切り替えて、排水がきれいになって、生ゴミの排出がなくなるんですよ。

40万軒て言うと、東京都の持ち家の1/5、熊本県の全ての持ち家戸数と同じです。すごくないですか? お金は使いようですよね。ちなみにこの2兆円は税金だと思っちゃいけませんよ。年金や郵便貯金なんかの「財政投融資」ですよ。だから年金は払う額が上がって、貰う額がが減って、さらに逃げ水のように受給年齢がどんどん遠ざかって行くわけです。
だって、いくら水道料金を高くしても、ダムは利益を生みませんから、巨大な不良債権です。

そうそう、その昔、水道水を地下水で賄っていた山形県の鶴岡市では、月山ダムの水に切り替えてから水道料金が28%も値上げされたそうですよ。地下水っていっても月山の伏流水ですから、ペットボトルの天然ミネラルウォーターが蛇口から出ていたんですね。当然おいしいわけですが、今度はダムの水ですから美味しいはずないですよ。それで住民は飲み水にはミネラルウォーターを買って飲んでるそうです。

全国でも154の水道局(事業体)が平14%の値上げをしているそうですから、人ごとじゃありません。今、あなたの水道料金はおいくらですか? 5年後には倍になっている可能性もあります。

近い将来、雨水の生活水利用は家計のためにも欠かせないものになりそうです。

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