こどものちから

子育てに関わる全ての大人達へ・・・
子どもの限りない可能性を信じて生きて下さい。

 野口良行(りょうゆき)先生が、今年もまた年賀状に素敵な詩をお書きになりました。かつて、講演会の時に手に入れた書や毎年の年賀状を、時々読み返しては自分の気持ちを新にしています。今の子どもたちは、眉間にしわを寄せて生きる大人達を見ていますから、何でもないように見えてもたいていはSOSのサインを出しているものです。

大人の見えないところで

大人に言えない子どものくらし

ストレスだらけのいまの子どもたち

わかってほしい不安やまよい

おとうさんおかあさんにほめられるうれしさ

先生にみとめられる安心感

あなたが生まれてくれてよかったと

だきしめられる満足感

子どもを思う親のぬくもりは

子どもの危機をすくう

2001年   野口良行

  ほっくんの通う幼稚舎のおたより「おおぞら2000年1月号」にほっくんとお友だちの様子が書いてありました。きょうはそのままここに載せてみようと思います。

  北闘くんが誕生日を迎え、1年の流れの中で、まわりの様子をじっと見ていて模倣したいという自分の思いを相手に伝える相互理解への兆しが見えてきました。
  仲間たちも北闘くんの様子を見ながら投げかけてくれる言葉も(誰が教えたわけでもなく)ゆっくり、はっきりと話してくれます。
  北闘くんの心の扉がゆっくりと開かれて信頼関係を築いているように思えます。
  ひばりグループ(同じ年)の女の子が、(北闘が遊ぼうの代わりに叩くことに対して)北闘くんの目をじっと見つめ、”いたいからやめて”と訴えました。それに聞き入る様子で動作を止めた時、仲間から『ほっくんすごーい』と、声があがったのでした。
  相手の思いを感じ取り、声をかけたり手を差しのべることの出来る優しさや、言葉をしっかり受け止めることができる子どもたちの力は素敵です。こんな場面に出会えることを、とても嬉しく思います。

  あーちゃんはとーさんに教えてもらって、野口良行(りょうゆき)先生という人の講演会に何度か参加したことがあります。野口先生は、2年前まで北海道の白老というところで小学校の先生をしていました。野口先生ととーさんがはじめて出会ったのは、幼・小・中・高の先生方の合同研修会でした。とーさんの絶賛する人とはどんな人だろう?と思っていたところに講演会があることを知り、早速出かけていったのでした。”りとるわん”を紹介して下さったのは、野口先生です。先生は授業の中にもふんだんに絵本を取り入れたり、不登校気味の子どもにも暖かい手を差しのべていらっしゃいました。

  その、野口先生がお書きになった詩はいつもこころを洗われるようなものばかりです。2000年の年賀状にお書きになったものを、みなさんに紹介させて下さい。

 

子どもには、
 子どもらしさが許される居場所が必要だ

子どもは、あるがままを認められると
 居場所が広がる
 勉強が出来なくて
 へまばかりしていても
子どもは、あるがままが尊い
 弱々しい泣き虫で
 臆病であっても
子どもは、あるがままが美しい
子どもは、声なき声を聞き取られると
 元気がみなぎる
 注意よりも見守る我慢
 共感を示す穏やかなうなずき
子どもは、あるがままを受け入れられると
 他人を思いやる心が育つ

大人もかつては、もろくて弱い子どもであった

                野口 良行