自閉症者のドラマ

  この春から、「自閉症」を取り扱ったふたつのドラマが始まっています。

評判は賛否両論、いろいろとありますが、マスメディアを通して多くの人々に「自閉症」を見つめ直していただき、また「心のバリアフリー」についても考えていただけるひとつの機会として、少しか期待できるものがあるのではないかと思っています。

 ほっくんはまだ、誰とでも会話が出来るわけではありませんし、自傷行為や奇声もあります。そんな彼がこれから成長し、世の中で当たり前の生活が送れるようになるには、多くの人の正しい理解がどうしても必要です。

 少しでも多くの人が、これらのドラマを見ることで、何となくでも障害を持つ人々のニーズを理解してくれたら・・・そう願わずにはいられません。

<ふたつの番組の公式ホームページです。画像をクリックすると曲が流れます。>

 「君が教えてくれたこと」

TBS系列(木)pm9:00〜 

  出演:ともさかりえ・上川隆也・藤原竜也etc.

 「天使が消えた街」

日本テレビ系列(水)pm10:00〜 

   出演:堂本光一・藤井フミヤ・内田有紀etc.

6/29が最終回でした。

 

6/28が最終回でした。

 

「君が教えてくれたこと」の裏話
6/25(日)あーちゃんはこのドラマの監修を引き受けてらっしゃる、杉山登志郎氏(精神科医・静岡大学教育学部教授)の講演会に参加してきました。

 このドラマの主人公”繭子”には、実在するモデルがいるのだそうです。(顔かたちが”ともさかりえ”にうりふたつと言ってました。)彼女は、30歳を過ぎて始めて、自閉症という診断を受けました。ものすごい過敏症で、小さな頃から自分は何か人と違うというマイナスイメージを持って生活してきたそうです。現在は、結婚してご主人と仲良く生活しているとのことです。自閉症を抱えている限り、一度の二つのことを同時に行うことは出来ないそうです。ですから、料理を作るときも、二つのコンロに火を付けて同時に調理を進めることは不可能だとおっしゃっていました。あーちゃんはそれを聞いて、「そんなこと私でも無理だわ!」と思っていたら、杉山氏に「・・・と思っている方がいらっしゃるのでは?」と言われてしまいました。(^^;;

 杉山氏はあのドラマが始まってすぐ、共に自閉症の研究をしている仲間から「あれが自閉症だと思われたら困る」と、非難の言葉を受けたそうです。けれども、ドラマの放送が1話2話と進むに連れ、「うちの子にそっくりです。」という視聴者の言葉を耳にするようになったのだそうです。 

 健常者と自閉症者の狭間にいる、高機能自閉症と呼ばれる人達は、その立場なりの苦労を重ねて生きているのだと思います。他人との違いが障害であれ、個性であれ、その違いを認め合うということが出来れば、傷つくことはないのではないでしょうか。

 繭子のモデルとなった彼女は、自閉症が治ったわけではありません。なぜ、人が人として生きる当たり前の権利が保証されないのか。あのドラマを見ていると、考えさせられてしまいます。

 

自閉症者のドラマ