絵と文:みぃかいとなみは、海で拾った不思ぎなスゴロクゲームをするところです。
「あれ、このスゴロク、こまがないよ。へんだなぁ。」
「本当だ。こまだけ海に流されちゃったのかなぁ。さがしてみよう。」
二人は、こまをさがし始めました。けれど、どこをさがしても、こまはみつかりません。
「やっぱり、こまだけ、海に流されちゃったんじゃない。もう、あきらめよう。」
なみが、そう言って、立ち上がろうとすると、とつぜん、ゲームが光りだしました。二人はこわくて、目をつむりました。すると、ゲームの中にすいこまれてしまいました。二人が目を開けると、目の前には、一まいの地図が落ちていました。
「あ、きっと、これ、このゲームの地図だよ。それで、この、ゴールのたから物のある所に行けたら、このゲームの中から、元の世界に、帰れるんじゃないかな。」
「うん。きっとそうだよ。さっそく、道をきめて行こう。」二人は、動物には、あまり会いたくないので、大岩がある道に行くことにしました。
「さっそく進んで行って、元の世界に帰ろう。」
二人は「今すぐ家に帰りたい。」としか思っていなかったので、すぐ前にライオンがいるというのに気づかずに、どんどん大岩をおして進んでいきました。
とつぜん、おしていた大岩が動かなくなりました。
「どうしたんだろう。」
かいは、大岩をおすのをやめて、前を見てみました。すると、そこには、足を大岩にふまれて、とてもおこったライオンが、こっちを向いて、にらんでいたのです。
「たいへんだぁ。岩が、ライオンの足に乗っちゃった。急いでにげなきゃ。」
かいは大声でさけんだ後、なみといっしょに、走りだしました。そして、他の道へにげこみました。
けれど、その道は、行き止まりになっていました。
「あ、そうだ。この川にかかっている橋を、外して、船にしたらどうかな。」
「うん。きっと、こんな深い川だと、泳いでこれないもんね。」
そして二人は、橋にとび乗ると、急いで橋をつないでいたロープを外しました。ライオンは二人にとびかかろうと、ジャンプしましたが、まにあわず、深い川へしずんでいきました。
「助かったぁ。えっと、もうすぐでゴールだ。」つぎの道へ行くと、そこには、でん説の動物、くまねずみがいるではありませんか。くまねずみは、二人をギロリとにらむと、もうスピードで、二人を追いかけてきました。二人は急いでにげました。
そして、なんとか、たから物のある場所にたどりつきました。二人は、元の世界に帰れると思って、一しゅん、ほっとしましたが、元の世界には帰れません。
「あ、きっと、たから物を取ったら、元の世界に帰れるんじゃないかな。」
二人は、同時にさけぶと、急いでたから物をポケットにつめこみました。
けれど、元の世界にもどれません。二人が「どうしよう。」とあわてていると、くまねずみが、こちらにとびかかってくるではありませんか。二人は「もうだめだ。」と思って、目をつむりました。
すると、この世界が、来た時のように、光りだしました。二人が目を開けると、そこは、元の世界でした。
「ゆめだったのかなぁ。」
二人はそう言って、ポケットの中を見ました。
「あ、これ、なんだろう。」ポケットの中に、ごつごつした、かたい石のような物が入っていました。それを、ポケットの中から出してみると、小さな、金でできているライオンと、銀でできているくまねずめのおき物でした。
「あれは、ゆめじゃなかったんだ。」
二人はうれしいような、こわいような、よくわからない気持ちになりました。二人は、つぎの日、海にゲームを流しに行きました。
つぎは、この不思ぎなゲームを、だれが拾うことになるのでしょう。そして、どのようなぼうけんをするのでしょう。
この物語は、3年生の国語の作文単元「たから物をさがしに」(光村図書)の授業の中で書いた物です。