ほのぼのたいむの翠0さんから、キリ番小説を頂きました。
ほのぼのたいむの翠さんから、キリ番小説を頂きました。
『まい☆ふれんど』
登場人物紹介☆★
黒谷 舞(くろたに まい)
フツーの小学六年生。特に目立たない子。結衣と大の仲良し。
加藤 結衣(かとう ゆい)
舞と同じく目立たない子。舞とは親友。
「は〜あ。」
「カラカラッ」
普通の町。普通の小学校。どこにでもありそうな、見慣れた風景。田んぼもあるし、大きなビルもひとつある、都会でもない、田舎でもない、普通の町。
そんな町で一人さびしく下校している女の子。彼女の名前は舞。特にめずらしい名前でもない、目立たない女の子。
そんな舞はめずらしく落ち込んでいた。ため息をつき、近くに落ちている石を蹴飛ばしては、またため息をつく。そして、空を見上げてつぶやく。
「あ〜あ。なんであんなこと言ったんだろ・・・」
舞に今日なにがあったのか。
それは、給食の時間までさかのぼる。
舞には親友がいる。名前は結衣。彼女も、目立たない、普通の女の子。
「結衣、今日当番だよっ!あれ?結衣?」
舞は近くにいると思っていた結衣に話しかけていた。
「もうっ!結衣〜?ったく、どこ行っちゃったの?」
舞はろうかにでて、キョロキョロと見渡す。
「あっ!いた!結衣っ!」
「でね〜、あ!舞ちゃん!」
「『あ、舞ちゃん!』じゃないよぉ!今日結衣当番でしょっ!」
「あ、そうだった!ごめんね、うん、あとでね。」
結衣は違うクラスの子としゃべっていた。挨拶を交わすと、さっさと教室へ戻ってしまった。
「ちょっと結衣っ?!」
「なに〜?」
結衣がふりむく。特に舞が言おうとしていることがわからないようだ。
「ねぇ、結衣さぁ、しゃべるのもいいけど、ほどほどにしなよ。」
「うん、わかった。」
そして結衣がまた教室へ行こうとした。それを、舞がぐいっと肩をつかんで止めた。
「なに?まだなんかあるの?」
「はぁ〜・・・」
「??」
「これだから結衣はっ!あのさぁ、教えてあげてありがとうの一言もないのっ?」
「ありがとう。そんで?まだなんかあるの?」
「もうないよ。」
「ふ〜ん・・・。あのさ、そんだけのことで引き止めないで。そのくらいのことだったら、舞ちゃんが心の中で思っとけばいいことじゃん?」
「はっ?」
「だーかーらっ!舞ちゃんわかんないの?あのねぇ・・・」
「なに?その言い方。」
「・・・はぁ?」
「教えてあげて、そんな言い方ないじゃない!それこそ結衣が心の中で思っとけばいいことなんじゃないの?!もう!ほんっっと結衣って無神経!あたし、結衣のそーゆーとこ、大っっ嫌い!」
舞はそう言ったとき、(しまった)と思った。周りの子たちが、舞の声にびっくりしてみている。
(どうしよう・・・。こんなこと言うつもりじゃなかったのに・・・。)
舞はそう思った。でも、もう遅かった。
「・・・っ!あたしだって・・・っ!舞ちゃんのそういうキツイとこ、大っっ嫌い!」
結衣はそういうと、泣きながら走っていってしまった。
「黒谷さん?ちょっと言いすぎだったんじゃない?」
「そうだよ・・・。結衣ちゃんかわいそう・・・。」
(そんなの、わかってるよ。あたしだってわかってる。なのに・・・。なんで言っちゃたんだろう・・・。あたしって本当にバカ!)
舞はぎゅっと唇をかんで、そう思った。
「は〜あ。」
舞はまたため息をついた。いつもなら二人でくる道が、今日は一人。さびしい。
「っしょっと。」
舞は神社の石段をのぼりはじめた。ここは、いつも二人でくるところだった。なにか悩み事があると、二人ですぐここに来た。
『テストが0点じゃないようにっ!』
『先生が優しくなりますようにっ!』
小さい頃から、一緒に来た、思い出の場所。
「っと。はぁ。」
舞は石段をのぼり終えると、一歩一歩ゆっくりと前に進んだ。そして、お賽銭箱の前まで来ると、舞は静かに手を合わせ、話し始めた。
「今日は二人じゃないんです。一人です。理由は・・・わかってるんです。」
舞はもう少しで出そうな涙をぐっとこらえて、話し続ける。
「あたしが・・・あたしがいけないんです。あんなキツイこと言ったから・・・。もう、結衣は許してくれないと思うんです。だって、あんなに悲しそうな顔、はじめて」
そこまで言ったとき、こらえきれなくなった涙が一滴、ぽろっとこぼれた。
「うっ!一番悲しいのは、一番傷ついてるのは結衣なのにっ!」
どんどんとあふれ出てくる涙で、周りが見えない。
そんな時、声が聞こえた。
「舞・・・ちゃん?」
知っている声だった。聞きなれた声だった。求めていた、声だった。
「結衣っ?」
舞は叫んで、ふりむいた。うつむいて、話し始めた。
「ごめんねっ!ごめん・・・!あたし・・・。結衣がいないとダメみたい!」
「あたしも・・・。舞ちゃんがいないとダメみたい。」
「えっ?」
思いもしなかった答えに、舞はびっくりして顔をあげた。
結衣は笑っていた。いつもの、やさしい笑顔。
「なんかさびしくって。いつもくる道が。」
「あ、あたしも!」
「神社でいろいろ、お願いとかしたの思い出して。」
「そうそうっ!」
「やっぱり、あたしたち最高の友達だね!」
「うんっ!」
二人は笑って、石段を駆け下り、家に帰った。そして、二人は思った。
(これからもよろしくね!マイフレンド!)
おわりv
翠oさん、ありがとう!
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