バード・バードの羽渡さんから、キリ番小説を頂きました。

1、静かな時間

「どうも!今しゃべっている私は、主人公の娑厨課(サズカ)です。私は、四人家族。妹の中学2年生。女です。私には、藍恵(ランエ)というウルサイ姉ちゃんがいます。母さんは姉梨夏(シリカ)っていうんだ。父さんは黄羽架(コウケ)っていうシーサン式株式会社の社長。そうそう、母さんは、近くのバイオリン教室の先生。姉ちゃんは高1。背が高くて、背が低い私は、見下ろされるほど。それに、ウルサイから大変。まー、家族の話はここまでにしておいて……ま、物語をゆっくり読んでください。」

ブルブルブルブル………

家の前に郵便局の人が来て、ポストに手紙を入れてバイクを走らせていった…。今日は日曜日。二人とも仕事が休みの日だ。父さんが新聞を読んでいて、途中で読み終えたかと思うと、新聞を机の上に広げて外へ出て行った。すぐに帰ってきたかと思ったら、手の中には手紙が。

「それ、手紙だ。母さん宛と、娑厨課当てがある。自分のは取りに来い。」

と言ってまた新聞を読み始めた。いつもの口癖だった。

「はぁ〜〜い。」

とめんどくさそうに私が手紙を取りに行く。

「せっかく部屋で寝てたのに…。」

「こらっ!文句を言うな。」

「だってぇ〜」

「だってじゃない!」

父さんに叱られた。私はたったまま手紙を見る。

「何これ。だれからのかなぁ?」

「どれ〜〜??」

母さんがのぞき込む。

「まってまって、私が先に…………キャーーーーーーーーーー!!」

「何?!何が起きたの?」

と姉ちゃんがぼさぼさの髪でリビングに入ってきた……。

「じゃあ読むね。『はじめまして。サンサン山の頂上にあるお屋敷の人である、サンリと申します。あなたは、おそらく明日の午後6時、呪われます。呪いを避けたいあなた、明日の午前8時までにサンサン山、家安(ケアン)屋敷におこしを。みんなが待ってます。』だって……コワ…………。ねぇ……どうしよう…みんなってのがコワイ。ねぇ父さん母さん姉ちゃんどぉしよ?!みんなってことは、私の知ってる人かなぁ〜?」

「行けば?!行った方が良いみたいなこと書いてるし…」

「姉ちゃんならそうするんだ。」

「そうじゃなくって、あたしだったら母さんと行くな!」

「何で母さん!あたしはいやだよ!だって不気味!」

「じゃ。父さん。」

「やだ!だって帰りはどうするんだい!!」

「それは……」

姉ちゃんが口ごもる。

「もういい!一人で行くよ。明日のガッコの帰りでも。」

「みんなに聞いてみれば?」

「そっか。みんなって……クラスのことだったのかな〜?」

「そうなんじゃない?」

「ま、部屋でゆっくり考える。」

タッタッタッタ………

二人がかけてゆく。親たちはにこやかに笑っている。

私は、となりの部屋の姉ちゃんの部屋と私の部屋のトコに、小さな窓がある。そこでしゃべっている。さっきのことを。

「今日ってさ、静かに一日をすごすんじゃなかったのかな〜?どうして未来が変わったのかな〜?」

「それは自分で決めるんじゃないでしょ。」

「そっか。」

2、きらめく忙しい朝

午前6時半。あくびをして目をこすりながらくしゃくしゃのパジャマ姿の私がキッチンに顔を出す。

「お……はよ………ふわあぁ〜〜。」

「また、娑厨課のくせ!」

父さんが怒り出す。

「も〜なんだよ〜朝っぱらからうるさいな〜。」

文句を言いながら来た姉ちゃん。

ティーン

「さぁ、できたできた。」

お母さんがパンを並べる。

「いただきまーす。」

「いっただっきまーす。」

「いただきます。」

みんなが順番に言っていく。

うちの朝ご飯はトーストとコーンフレーク入りのヨーグルト。私はいつも朝食を楽しみにしている。

ダダダダダダ……

『ごちそうさま』も言わずに姉ちゃんが階段を上っていく。

「ごちそうさま。」

さ〜〜〜〜ってと。

午前6時50分。学校は10分歩いて電車で20分バスで15分また歩いて5分。私はいつも7時15分に家を出る。

「行こっと行ってきまぁ〜〜す。」

姉ちゃんは歩いて15分バスで5分歩いて2分の私より近いところにある。全部で約22分。ま、それはさておき。私も行くとするか。

「いってきますっ!」

タタタッタタタッタタタッ……

私はリズムに乗りながらはずんで行った。

3、10番目

キーンコーンカーンコーン

1時間目のチャイムが鳴り響く。

1時間目の授業は国語。

2時間目は算数。

3時間目は家庭科。

4時間目は体育。

給食で昼休み。

そして6時間目。

部活だ〜〜〜〜〜!

私はテニス部に入ってます。

めっちゃ楽しくて、桐浦 柴厨榎(キリウラ シズカ)っていう先輩がいます。いつもポニーテールで私のあこがれの人です。

依流野 美千夏(イルノ ミチカ)っていう私の親友も同じテニス部。テニスって楽しいよ〜。あなたもぜひっ!入ってみなよ。

そうそう忘れてた。うちの中学校は南西中学校っていう名前。別にびっくりするものではないんだけど、一応紹介。

部活が終わった後に忘れずにサンサン山に向かった。

学校ではそのことを何も話さなかった。私が帰る頃には同じクラスの人だけは、もうだれもいなかった。しょうがなく、ゆっくり行くことにした。15分くらいで屋敷についた。

「あれ?」

私は屋敷の表札を見た。

「なんで依流野って書いてるの?」

おかしい。私は何がなんだか訳が分からず、戸をたたいた。

コンコン…………コンコン……

「はぁ〜〜〜〜〜い」

震えたような声が聞こえた。

「中へどうぞ。」

とが自動で開く。

上から1枚、地図が落ちてきた。

「なにこれ?何の地図?」

「赤い印のついた場所に向かってください。後戻りはできません。それではごゆっくり-----------------。」

「あっ!ちょっとまって〜〜〜〜!」

……………

「なによ!まったく!」

っでも行ってみるしかないんだ…

「あっ!」

地図が落ちた。

「!?」

裏に何かかいてある!

「なになに……。」

私は字を読み上げる。

「あなたは金色に輝く10番目の扉を開くとき、幸せは訪れるでしょう……。」

そう書いてあった。

10番目でないとどうなるのかな?とにかく私は歩いた。

「1番目の扉……。」

それは空の風景が絵がかれているとびらだった。2番目は草原だった。3番目は闇。4番目は夜。5番目は夕焼。6番目は…私の家?7番目は山。8番目は湖。9番目は海。

そして………

そして10番目は----------------------

4、色々な光

-------------金色のまぶしい光だった。戸の絵だけじゃなく、あけたとびらのその向こうも光でいっぱいだった。

「ま…………まぶし…………………」

しばらくすると、光がゆっくり消えていった。

………

とびらの向こうは真っ暗だった。かすかに大きなテーブルが見える。

………

テーブルの上のろうそくに火がともる。

………

不気味だった。今にもお化けが出てきそうな気配だった。大声を出して走り出したいと思ったが、指一本も動かなかった。全身、麻痺していのだ。

「う……」

♪♪〜〜〜

ハッピーバースデーの曲が流れ出す。なぜ?

〜〜〜♪♪

…………?

ブツッという小さな音が聞こえて止まった。

大きな大きなスポットライトがいっせいにつく。すると…

「ハッピーバースデー!!娑厨課ちゃん(さん)!!」

ちゃんとさんが聞こえた。

「今日って………」

しゃべれた。どうやら麻痺はとかれたらしい。

「そう!今日は娑厨課のバースデー!それと……クリスマス!」

美千夏の声。

「ここは?」

「山のおばあちゃんち。ここ、おばあちゃん一人で住んでるの。広いし、お化け屋敷みたいだし。ここを借りてバースデー&クリスマスパーティーをやろうってことになったの。」

「じゃあ、あの手紙は?」

「私が書いたの。直接ポストに入れたわ。」

言葉使いもていねいで、字のきれいな下山さんが言った。

「み…」

「せーのっ」!!」

み…と言いかけて、美千夏のせーのっという声が聞こえると、私は声を切った。せーのと言ったその瞬間、まだあった後ろのスポットライトが光をともす。

「MERRY CHRISTMAS!!」

という大きな声が聞こえたかと思うと、そこにはクラスのみんなが。

「美千夏がこの計画を?」

やっと言えた。

「そう!!わざと早くここに来て、準備をしたんだっ!!」

美千夏は、顔を真っ赤にして目をそらす。

「ありがとう………」

私の目に涙があふれた。

「さぁ〜〜〜ずかぁ〜〜〜!!」

みんながとびらの方を向く。

バンッ……!

「ハッピーバースデー!」

「し…柴厨榎先輩!!」

「おっそ〜い!!」

「え…?」

「先輩も呼んだの。」

「ごーめんごーめん!先生呼ぼうとしてたら、待っててって言われて、待ってたら遅くなった!」

「いや〜スマンスマン。せっかく先生も呼ばれたのにナァ。」

ワハハハハハッ…………

いつまでも笑い続けた。先生の顔は真っ赤だった。

5、ノロイ

「すっご〜いなぁ〜。みんなっ!本当にありがとう!」

「もぅ〜娑厨課ったらぁ!」

「センセッ!センセもはやくすわって!」

下山さんがていねい語ではなく今風語?で言った。

「ビックリ!」

岩山石 力(いわやまいし りき)が言った。こいつは、じゅうどう市内一のすごうで。けんかもよゆうで負けなしのちょっぴりカッコイイやつだけど、モテないやつである。いかにも強そうな名前。

羽山 日月(はやま ひづき)と日星(ひぼし)は双子である。学年1もてる2人。月や星のように、いつもキラキラしている。みんなどうして名前に似たのだろうか?

ケーキやごうか料理、パーティーをおわって記念写真をとった。もちろんクラス全員で。

「パーティー…おわっちゃったな……。」

日月と日星が声をそろえて言う。

「料理…うまかったなぁ〜……。」

力が言う。じゅうどうもすごいが、こいつ、はらもすごい!

☆まわりから見て☆

ゴロゴローーーーゴローーー

雷がなりだした。                 パチンッ!

「キャーーーーーー!!」

停電だ。ここは広いので、くらくなると何も見えなくてこわい。

「こわい……いやな予感…。」

娑厨課が急に言い出した。

「どうしたの娑厨課?顔色悪いよ。」

「外にでて空気をすってくる。」

「あたしもいく。」

「柴厨榎センパイ。ありがとう。」

ガタン……

しずかなかいわだった。

「『月明カリガナクナルトキ、ソラハアカクソマリ、ドウブツタチハ、スガタヲケシ、ナニモカモナクナル。ヒトハ、ミナシヌ。カミノバショニイケバ、ノロイガトケル。』」

「え………?!」

娑厨課の目はまっかだった。

「さ……ずか?娑厨課ー?………“キャーーーー”!!」

あやつられている。娑厨課は本当に呪われた。

うその手紙が本当になった。

「なぜ?!」

きょうふがはじまる予感がした柴厨榎は気をうしなって、雨の中にたおれた。娑厨課は、目をあけたまま、「タスケテ」と言っている。

“コワイ”

6、オワリ

柴厨榎は、せまりくるきょうふの予感を感じていた。

「月明カリ……アト、ヒャクゴジュウジカン。ワタシハーーーーー」

ガタン

戸があいてみんながいっせいに出てきた。

「さ……ずか?どうしたの?」

娑厨課は、体をふるわせながらこっちを見る。

「センパイ?えっ?2人ともどうしたの?」

…………

「月明カリガナクナルトキ、ソラハアカクソマリ、ドウブツタチハ、スガタヲケシ、ナニモカモナクナル。ヒトハ、ミナシヌ。カミノバショニイケバ、ノロイガトケル。アト、ヒャクゴジョウジカン。ワタシハ、シーラ・バル・ルリーテ。神ダ。」

「か………み?」

「ワタシハアヤツッタノデハナク、ココロヲイレカエタノダ。モウヒトリノ『サズカ』ト。」

「もう1人?」

日月と日星がいっしょに言う。

ただ、1人だけ、柴厨榎のそばにしゃがんで話をきいている人がいる。下山さんだ。

「みんなっ!なんで柴厨榎さんの心配もしてあげないんですか?」

「ゴ…ゴメン。」

「モウヒトリノサズカハ、シーラ・バール(シーラの国)のタダヒトリノカミナノダ。ヒャクネンマエ、ココロヲイレカエタママ、モトニモドッテイナイノダ。」

「じゃ・・じゃあ、娑厨課は、そのことをかくしてたってこと?」

「ソウダ!」

「さっさとそうだんすればいいのに…。」

「ヤットサズカニモドルトキガキタ。サズカ、オイデ。」

まっしろの長いドレスをきたサズカがやってくる。

「娑厨課!」

「みんな!ごめんね。本当にゴメンね。ずっとずっとかくしてたの。がまんしてた。」

「デもコうシてイま、モとニモどルこトがデきた。」

「イまマで、アりガとウ…。」

2人に光のやりがふってくる。

娑厨課は娑厨課の体に。ルリーテはルリーテの体に。

やがて、光が消えていく……

「娑厨課!」

「ありがとう…私は天でずっと見まもっていたよ。」

「娑厨課、少し大人になったんじゃないか!?」

先生が言う。

「デワ、ワタシハテンノシーラ・バールニカエル。マタアウトキマデ。サヨウナラ……。」

「…………」

全員がうえを見るルリーテがかえって見えなくなったすぐ、

「ぅ………ん〜」

「センパイ!」

柴厨榎がうなる。

「なにがあったの?」

「なんでも…ねっ!……ない!」

「えぇ〜いいしゃん!おしえろ〜〜!」

柴厨榎がおいかけまわす。

「元気でなにより。」

1番心配していた下山さんが言う。

「柴厨榎センパイ、大丈夫ですか?」

美千夏が言う。

「おわったね…。」

「うん。おわった。」

こうして家安やしきでのパーティーはおわりをつげた。

               Fin.

羽渡さん、ありがとう!

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