2000年1月5日未明、ダルメシアンのクリスが逝ってしまった。

思い返せば14年前のクリスマスの日、我が家にやってきた彼女は、 クリスマスにちなんで「クリス」と名付けられた。寒い冬の事もあり、 寂しそうに泣くクリスの声が印象的だったのを思い出す。

映画「101匹ワンちゃん」のポンゴを意識して、赤い首輪をもらった クリスは、それからずっと我が家のアイドルだった。

週末の遠出の散歩、大嫌いな水浴び、猫やカラスとの対決、 夏休みに出かけた山中湖、珍しく積もった雪の日、正月やクリスマス など、アルバムはクリスの写真でいっぱいだ。祖母の葬儀、姉の結婚、 私の結婚、長女の誕生、どこにでもクリスの姿があった。新たに加わった 家族、私の妻や子供にとっても大切な存在だった。

なかでも2回の出産とクリスの子供たちは、周囲の人間たちを 暖めてくれた。甘えん坊のクリスが、この時だけは母になりきっていた。 母はそんなクリスを子供のように可愛がっていた。

そのクリスが逝ってしまった。

近年すっかり衰えて元気が無くなった彼女は、お気に入りのソファ (随分前に応接間にあったもの)にも自力で上がれなくなったと聞いて はいたが、最後に会ったのはいつだろう?9月?

5年ほど前、新婚の私と家内の目の前で、クリスがぶっ倒れたのを 思い出す。隣に住む実家が留守だったため、一日置いてきぼりに された彼女は、会社から帰宅した私達の前で狂喜乱舞して 走り回り、結果オーバーヒートして痙攣してしまったのだった。 姉のブラジルでの出産を手伝うために、母が2ヶ月も家に居なかった 事がひどいストレスになっていた様だ。彼女が急に年老いたのは、 あの後のような気もする。

ともあれ周りのみんなに幸せをくれたクリスに感謝!

冥福を祈ります。