颯己の出産

ライン

CONTENTS〜出産体験記ぱーと2

さかごちゃん
39週2日、破水して病院へ
逆子出産のいろいろ
開かない、開かない!
赤ちゃん、こんにちは
出産その後

読んでくださるみなさんへ、特に逆子で悩んでいる方へのお願いです。
このページには、逆子の普通分娩についてなど、私の体験を主にかなり詳しく書いたつもりです。
体質は1人1人違います。したがって、お産も1人1人違います。私の書いている文章については、参考程度にとどめ、必ずお医者様の指示に従ってお産をしてください。医学的に無理といわれたら、逆子での普通分娩は相当な危険を伴いますので、帝王切開での出産をお医者様からすすめられると思います。

さかごちゃん 34週(9月9日)から、私は産休を取得しました。でも、前回のお産とは違って、逆子だからちょっとお腹は張りやすい傾向にあったものの、ウテメリンを飲んでおとなしくしているぐらいにとどまりました。
 そこで私は、産休に入ってから逆子の治療に通いました。できることなら、上の子もいることだし、早めに家に帰ってきて身体が動くようになればと思ってましたので、帝王切開はしなくていいならしたくない。ということで、鍼灸の治療に札幌へ3回通いました。でも、全然治る気配はありませんでした。
治療の内容は、三陰交のツボには鍼の上にもぐさをつけ、至陰のツボには直接もぐさを載せるもので、至陰は熱いと感じましたが、三陰交は気持ちがいいという感じでした。2回目以降には、足の小指の皮が厚くなっていたのか、至陰にもぐさを載せられてもあまり熱く感じず、本を読みながらリラックスして施灸してもらいました。

 3回目の施灸が終わって、2日後に妊婦検診で病院へ行きましたが、逆子はいっこうに治る気配なし。ちょうど、インターネットで見つけた「逆子治療」をしているという病院へ行ってみることにしました。でも、かかりつけの病院の先生が、逆子だと体位にかかわらず予定帝王切開だというので、私は
だあきらめずに逆子の治療をしたかったので、転院しました。

 転院してからと言うもの、気持ちが楽になりました。ダメだったら帝王切開で出産しても納得できると思ったからです。
転院先の病院では、逆子の治療は外回転法を行っていました。私も35週から37週頃にかけて4回ほど挑戦しましたが、結局逆子が治ることはありませんでした。外回転法は危険を伴うため最近では行わない医師も増えているようです。とはいえ、先生も厳重に注意しながら行いますので、それほどむやみに心配する必要はありません。
39週2日、破水して病院へ 10月14日、午前中上の子と公園へ散歩に行って、帰らないとだだをこねる上の子をなだめましたがダメで、結局は抱っこして連れて帰ってきました。お昼ご飯にラーメンを食べて、お昼寝をしていたら「ポン!」という音がお腹の中でして、なま暖かいものがダーッと大量に出てきました。迷う余地なく、破水だと確信できました。午前中のお散歩がお産を進ませたのかも。

 夫が上の子を夫実家へ預けに行っている間、母は出かける用意。私は、羊水が流れ出るのが怖くて何もできませんでした。立つことすら、怖かったのです。入院準備をほぼ完璧にしておいてよかったー!
 こうして、私は母に付き添われて、夫の運転する車で病院へ向かいました。夫は、このときとばかり緊急事態だからと、暴走族(?)に変身してしまいましたが、何事もなくてよかったです。

 おむつのはずれていない上の子のいるママさんは、
破水したときに上の子のおむつを利用するといいと思います。うちの母が、翔也のパンツ型おむつを切って、私にあててくれましたが、それが良かったです。(テープ型のおむつならそのまま使えますよ)破水してしまった場合は、大きいナプキンなどをあて、さらにバスタオルをあて、体を動かさないようにして病院へいくとよいでしょう。
 実はお産が始まらなくて、予定日が近づくにつれイライラしていて夫と前日に喧嘩していたところに破水したのです。私は、来るべき時が来てほっとしました。
逆子出産のいろいろ 逆子出産といえば、最近は予定帝王切開でというところが多くなっています。逆子でも、経膣分娩可能なケースがありますが、これは次のような条件がそろっている場合です。このほかにも、まだ大切な条件があるかもしれませんので、必ず医師に確認しましょう。
・殿位(お尻を下にした状態)であること。お産の途中で、足位や膝位への変化がないこと。
・赤ちゃんが、顎を引いた状態であること。
・臍の緒が首に巻いていないこと。
・お産の途中で、臍帯脱出がないこと。
・妊娠中毒症でないこと。
・骨盤が十分な広さであること。
・初産婦でも経膣分娩可能な場合もあるが、逆子の場合は子宮口が開きにくく、難産になりやすいので、予定帝王切開での出産がほとんどとなる。経産婦は産道がついているため、経膣分娩にも対応できる場合がある。


このうち1つでも条件がそろわない場合は、帝王切開を選んだ方がよいかと思われます。万全を期しても、さかごの経膣分娩は後遺症や死産などが発生しやすく、その割合は7人に1人ほどということで、ハイリスクであるといわれています。さかごで、経膣分娩を希望される方は、医学的な条件が整っているかどうか、成功率は高いのか、必ず医師の診断を受けましょう。ただやみくもに、経膣分娩したいからと言ってわがままを通さず、医師のアドバイス(経膣分娩したらどんな危険が伴うか、教えてくれるはずです)を聞きましょうね。その上で経膣分娩を希望するというのであれば、それはかまわないと思いますが。それと、逆子の場合、一般的に分娩所要時間は頭位の赤ちゃんに比べて約1.5〜2倍ぐらいはかかるといわれています。ですから初産婦や難産体質の人だと、子宮口が開く前に赤ちゃんが弱ってしまったりする(胎児仮死になってしまう)事も考えられるため、さかごでは帝王切開での出産が必然的に多くなるわけです。

それと逆子の場合、臍の緒が産道と赤ちゃんの頭で挟まれて、一時的に低酸素状態になることが考えられます。ですから、子宮口が全開大になってからは、赤ちゃんを早く娩出させることが条件となりますので、たとえ経産婦でもスムーズなお産のためには、会陰切開を受けることは覚悟しなければいけません。

 私は、病院に着いてからすぐにLDR室へ案内され、
逆子のお産では臍帯脱出がコワイので、それを防ぎましょうと言うことで、内診の後すぐにオバタメトロを入れられました(オバタメトロ挿入後、滅菌水を入れますがその人によって量は違います。私は300mlでした)。悪いことに、私のお産は破水で始まってしまったこともありまして、かなり厳重に監視しながらの経膣分娩だったようです(逆子の場合、破水すると頭が栓にならないため、かなり大量に羊水が流れ出ます)。そのときの内診では、子宮口の開きは3cmで、まもなく5cmになりました。これからが長いなーという感じだったのですが、夜9時頃までに産まれればいいだろうと先生には言われました。経産婦とはいえ、逆子だし、そんなに早く産まれるのかなー?と思ったのですが、9時ごろの内診でも、まだ子宮口の開きは8cm。あー、まだまだなのねーと思っていたら、けっこう息みたくなってきて、逃すのがとても大変でした。逆子を経膣分娩で出産する場合、子宮口8cmから全開までがけっこうつらいです。それでも「オバタメトロがはずれるまで我慢してね〜」と先生には言われていたので、じっと我慢の子でした。
開かない、開かない! 「子宮口開け!開け!」と叫びたい気分だった1時間半は、前のお産の何倍もの時間に感じました。夜9時過ぎてから陣痛の波が来ると息みたくなって、息みを逃すのに夫を看護婦さんに呼んでもらい、腰を押してもらいながらフーッと息を吐いていました。陣痛の感覚はまだ2分ぐらい。9時半過ぎの内診があっても、まだ子宮口の開きは9cm。あー、まだいきめない!と思ってしまいました。赤ちゃんに会いたいというより、早くいきんで出してしまいたいというのが本音。それでも息みたくなると、早く赤ちゃんに会いたいなどと言っていました。陣痛の波が来ているときは、私も冷静ではなかったらしく、夫に腰を押す位置を言うときに訳のわからないことを言っていたようです。

とにかく
陣痛が来ると暑くてたまりませんでした。のども渇いていたけど、看護婦さんが持ってきてくれる冷たいタオルをあてて、ぐっと我慢。看護婦さんから「いつ帝王切開になるかわからないから、飲食は控えてくださいね」と言われていたのです。私の様子を見かねた母が、お茶を持ってきてくれましたが、看護婦さんに見つかってしまい「お母さん、飲み物はダメですから」と言われました。万が一、帝王切開に切り替わったときに苦しむのは私だからと、母も私にくれようとしたお茶を鞄にしまいました。
いきみたいのがずーっと続いている感じになったのが、10時20分頃だったと思うのですが、その頃から先生が早く内診に来ないかなとばかり思っていました。そうして、逆子のお産は危険だからちょっとバタバタするよと言われて、
夫は10時半頃LDR室を出ていき、今回の立ち会いはなしになりました。
赤ちゃん、こんにちは LDRの台を分娩台仕様に変えてから30分で、無事赤ちゃんの誕生となりました。そのときにオバタメトロもはずれました。いきみを我慢しているときに比べたら、いきんでいるときはそれほど痛くもなく、全然どうってことなかったです。ただ、強い陣痛の波で心音が少しゆっくりになっていたので、酸素を送り込んで赤ちゃんにも元気を取り戻してもらうことに。息み始めてまもなく、先生が「赤ちゃんの袋が見えるよ」と言いました。性別を聞こうと思っていたら29週(8ヶ月)でひっくりがえってしまい、産まれるまでわからなかったので、私はそれで初めて2人目も男の子だったのだと知りました。赤ちゃんはお尻から「にゅるっ」と首まで出て、助産婦さんに2,3回お腹を押されて、頭がすぐに出ました。ここだけ見ると、超安産って感じでした。息み始めてからは1人目よりもずっと楽で、「えっ、こんなに簡単に産まれちゃっていいの?」って感じ。息みを我慢した甲斐がありました。でも感触としては、翔也よりも少し大きかったです。後で体重を聞いたら、3282gもあったっていわれて、びっくり。さらに、母子手帳には「横8字児娩出術」と書かれていました。さかごのお産って、頭位の赤ちゃんとは娩出方法も違うんだなーと納得しました。

こうして平成14年10月14日23時5分、「颯己(はやき)」が産まれました。産まれてすぐにちゃんと泣きましたが、ちょっと泣き方が弱かったかもという印象を受けました。
上の子は臍の緒を首に巻いていましたが、
颯己はたすきがけにしていました。将来は働き者かも???
産んでほっとした私は、まず一番先に夫に「水が欲しい」と言いました。
出産その後

 
  生まれたての颯己
会陰縫合をしている最中、NICUの先生が赤ちゃんをちょっと預からせてくださいと言って、私に赤ちゃんの状態を説明していました。少し元気がないぐらいなので、すぐに退院できるでしょうとは言われましたが、一度も抱っこせずに連れていってしまうのかなーとの思いもありました。私としては、経膣分娩をしたかったという自分のわがままで赤ちゃんに何かあっても困るので、先生を信じることにしました。病名は「新生児仮死」で、状態としては手足がダランとしていたり、顔色が悪かったりなどするものです。陣痛が強くなると、赤ちゃんの心拍が落ちたりして、けっこう危ない状態だったかもと知ったのは出産後のことでした。赤ちゃんはけっこうお産のストレスがあったようです。2日間、赤ちゃんに会えなかったのはとても寂しいものでしたが、面会に行った夫からは、とても元気でミルクの飲みもすごくいいと聞いていたのであまり心配はしていませんでした。無事3日目に赤ちゃんはNICUを退院することができ、退院まで母子同室で母乳を飲ませながら過ごしました。

今回のお産では会陰切開はほとんど痛みもなく、縫合もちょっとちくちくする程度でした。1人目の会陰切開と縫合の痛みを100としたら今回は5ぐらいだったかもしれません。次の日には、なんとか普通に座れるほどになっていました。
それと、夫が夫実家に電話をかけたときのこと。11時過ぎた夜中にもかかわらず、なぜか
上の子がまだ起きていて、電話口で「ベビー、おぎゃーおぎゃー」と言ったそうです。子供の勘なのかしらねーと思ってしまいました。上の子には、お産で家を離れるときに「ママ、ベビー”ポン”してくるからね」と言っていたので。