☆指定栽培地域
ドイツは16の州から構成された連邦共和国であり、このうちブドウを栽培しているのはバイエルン、ヘッセン、ラインラント・ファルツ、ヴュルテンベルク、そして旧東独のザクセンとザクセン・アンハルトの6州である。ワイン法ではこの6州を気候、風土、ブドウ品種などにより生じるワインの基本的産地特性により13の指定栽培地域(アンバウゲビート)に区分している。
☆栽培面積と品種
ブドウ畑の総面積は約10haあり、ここからポルトガルに次いで世界第八位である年間約110万キロリットルのワインが生産される。そのほとんどの87%が白ワインであり、赤ワインは最大産地のヴュルテンブルグ以外はアール、バーデンの2地域が挙げられるくらいである。
ドイツは寒冷地生育品種の栽培、醸造技術の世界の指導的立場にあると言え、優良品種が数多くある。筆頭はデリケートで気品のある香り、豊かな味わいとそれを支える活き活きとした酸味がドイツワインの典型をもたらしたリースリングである。他の白用品種は、シルヴァーナ、ミュラー・トゥルガウ、ケルナー、ファーバー、バフース、ショイレーベ、ヴァイスブルクンダーが、赤用ではシュペートブルクンダー、トロリンガーなどある。
☆格付け
@Tafelwein:並級酒群
・EC Tafelwein
ターフェルヴァインの表示に加え、"ECの異なる国のワインをブレンド"などの表示がなされる。
・Deutscher Tafelwein
最も安く気軽にドイツワインのフレッシュさを知ることができる。茶色の瓶はラインタイプ、緑色の瓶はモーゼルタイプを示す。指定栽培地域があり、大きくライン&モーゼル、バイエルン、ネッカー、オーバーラインの4産地がある。
・LandWein:地酒
1982年に制定され、辛口と中辛口のワインに限定された呼称。15の指定栽培地域があり、ラベルにはその地名とラントヴァインの表示がある。個性的で生産量も少ないため、主に地元で消費される。
AQbA(Qualitatswein bestimmer Anbaugebiete):上級酒群
現在AB併せて13の地域が指定されている。
BQmP(Qualitatswein mit Pradikat):肩書き付き高級酒群
・Kabinet…B中最も糖度が低い。非常にエレガントで、その繊細な味わいは他に例を見ない。
・Spatlese…収穫を遅らせた遅摘みのワイン。糖度のみならずエクストラクト分も増え、味の奥行きも深い。
・Auslese…良く熟した房のみを選んで収穫したもの。甘味、香りも高く、さらに濃縮された味がある。
・Beerenauslese…過熟したブドウ、または貴腐化したブドウ粒のみによる極甘口ワイン。
・Trockenbeerenauslese…貴腐菌の働きにより、干しブドウ状になった粒を丁寧に集めて造られる最高級の甘口ワイン。
・Eiswein…極端に収穫時期を遅らせ厳寒日の訪れと共に収穫しそのままの状態で絞って造られたワイン。
☆A・Pナンバー(公的検査認可番号)
摘取り時のブドウの成熟度と状態、ワインの分析検査、官能検査の全てをパスしてQbA、QmPワインとなる。