伊東温泉ホテル「ハトヤ」に見る日本的温泉旅館

平成18年1月2日、3日と家族で伊東温泉のハトヤに泊まってきました。 フロントで宿泊手続きを済ませると、部屋係の人が案内します。靴で部屋まできて館内はスリッパで移動します。息子夫婦と部屋は別々に取りました。8畳で1.2m巾の広縁がついています。広縁にはテーブルと椅子が4つ、自動精算式冷蔵庫が置いてあります。和室との仕切りの障子はなくて窓からは伊東市市街が見下ろせます。洗面脱衣場から浴室とトイレに行くようになっており、トイレの音が扉2枚と襖で遮音されています。浴室は錆が観られて、ほとんど使われていないようだ。トイレは洗浄便座付ですが内開きで狭いのが難点です。別館の広間と浴場に行くには5階の避難階段の踊り場より渡り廊下になります。階段が多く、身障者にはエレベーターでフロントの前を通るようです。大浴場への動線も身障者への配慮はありません。(一部スロープがありますが)大浴場はいくつもの湯舟がありますが段差があり、これも身障者には無理のようです。このエリアにはお風呂上りに利用できるように、卓球場とゲームコーナー、大広間とが接続されていて、さらに下がって売店、フロントへ続くロビーホール(今回は餅つき会場)に伸びています。これらの施設は宿泊者以外でも利用できるようになっています。夕食は大宴会場で和洋折衷バイキング料理です。緞帳のある舞台と大きな床の間があります。ほぼ中央部分の片側に入口があります。上り段の下にはたくさんのスリッパの列が出来ています。バイキングテーブルはこの中央に広間を仕切る形でセットされています。座卓はほとんどが6人席で席の間隔と通路部分が広く(畳1枚分以上)取ってあります。そして、こども連れの家族がほとんどです。なかには2家族で10人以上の座卓もありました。席には部屋番号表が立ててあり間違うことはありません。酒類だけが別料金で、あとは勝手に料理を取りに行きます。残っている人にこどもをあずけて、交替で料理を持ってきます。おなかが一杯になったこども達は席に座っていられなくなり、畳の上をはったり走ったりしています。我が孫も気兼ねなくよたよたと宴会場を1周してきたりしました。このようにこども連れが堂々と気兼ねしないで食事できる場所を提供しているのも日本的温泉旅館のハトヤだからと思います。私の幼い頃はあったような気がしますが、近頃は温泉ホテルの食堂でもにこのような場所はなくなってきていると思います。和食、中華、イタリアン、フランス料理も結構ですが、今回はバリアフリーに問題があるにもかかわらず大家族に人気がある温泉ホテルの姿を理屈ぬきで体験してきました。二人のお客様やこども連れでない場合は、別の階に夜景を見ながら静かに食事のできるレストランがありました。