

うちは基本的にはあまり外食しないんですが(子供が出来てからますます外食しなくなりました........)それでも時々行くお店はありました。ガイドブックに載っているような有名店ではなくて、そこいらに転がっているようなところです。もうなくなってしまったところもたくさんあるのですが、思いつくままにご紹介してみようと思います。
★ Camlin ★これはPine通りと9番街の角にあるホテルなんですが、この最上階にバーがあって、5時ぐらいからだったかな、Happy Hourでドリンクが安いので、よく会社の帰りに女の子同士集まって飲んだものです。建物の外観はあまりゾッとしないんですが、バーのなかは心地よく薄暗く、カウンターなんかでシアトルのダウンタウンがだんだん夕闇に染まっていくのを見ながら、お喋りしながら過ぎて行く時間というのは、良かったですねえ。
アメリカではアルコール類を注文するときには運転免許証など見せて、21歳以上であることを証明しないといけないというのも、ここで教えてもらいました。
私自身はあまりイケるクチではないんですが、なかには全然飲めない人もいて、そういう人は最初からコーヒーを頼んでいました。私もアルコールが入るとコーヒーが欲しくなる方なので、自然と2杯目はもうコーヒーだったりして(笑)。それでもバーテンさんも時々交えながら、2時間ぐらいもいましたっけ。何故かバーテンさんは女性が多くて、立ち居振る舞いが見惚れるほどカッコよくて、いつまでいても飽きなかったですね。
★ Catskill ★こちらはPine通りとPike通りの間の4番街、Gapなんかの並びにあるCity People's Kitchenというキッチン用品屋さんの2階にあった、シアトル唯一の本格的なジューイッシュ・デリでした。ご夫婦でやっていらして、奥さんのお母さんという人がもともとニューヨークで長年デリを経営しており、そのスタイルをそっくりそのまま取りいれていました。当時、ボーダーブックスのあたりで丸い黒帽子をかぶり、エプロンをかけて呼び込みをしていたのはここのご主人です。この呼び込みも昔風を再現したものだそうです。
夫がここのパストラミ・サンドイッチが大好物で、普通のデリでは電子レンジで暖めるところを、ここではスチームで暖めていました。それで、余分な脂が浮いてこないでサッパリした味わいでした。マッツォ・ボールもおいしくて、お客の半分はそれを食べていました。もちろん全てが自家製または特注で、それだけに軽くランチをするには少々お高いかな?というお値段でしたけれど、一度行ったらやみつきになる味でした。
そういう経営方針の為か、俗にベジタリアンが多いと言われるシアトルの気風に合わなかったのか、ある日いつものように行ってみたら閉店しており、ちょうど調理機具のオークションの最中でした。またどこかで絶対に開業したいと言っていたので、そうしたら連絡をくれるようにと電話番号を渡したのですが、うちも引っ越してしまいましたし、あのあとどうなったでしょうか。
★ Westlake Mall ★このモールのなかにはいくつかレストランがあるのですが、うちの行きつけは3階のフードコートにあります。お店の名前は全然覚えられないのですが、エスカレーターを降りてすぐ振り返るとある、グリーク・デリです。ここのチキン・シーザー・サラダが最高においしくて、他のものはほとんど食べたことがありません。食べるとしてもナッツとシナモンシュガーをいっぱいはさんだお菓子のバブカぐらいでしょうか。
店員さん達は全員がギリシャの人で、時たま言葉が分からない人もいるので、英語が不自由な者同士で注文するだけで大変な目にあったこともあります(笑)。でもおいしい。
サラダはその場でこしらえてくれますが、これはご主人が作ったものでないと駄目なのです。かき混ぜ方が全然違う。まるでレタスを親の仇みたいにこれでもかとかき混ぜるので、それであのおいしい味がしみ通るのだと思います。ピタパンがついて、サラダだけでお腹一杯になる分量です。
余談ですが、これもフードコートにある中華屋さんのオレンジ・チキン、もと同僚でご両親がイサコアで中華料理屋をやっている友達が絶賛していました。これもホントにおいしいですよ♪
★ Teriyaki Joe's ★アメリカのテリヤキって日本のと違って鉄板で炒めたのにテリヤキソースなるシロモノ(味はニンニクの効いたみたらし風)をからめただけというのが主流で、出来れば行きたくないと思っていたんですが、ここのはちゃんと炭火で、ソースも甘ったるくなくピリッとしていてなかなかイケました。一皿5ドル程度でタップリ2食分はあったので、お給料日前の強〜い味方。お昼時になると、まるで日本の職場のように注文を取って買いに行ってくれる人が出てきたりして、よく食べたものでした。これはパラマウント劇場のそばにありましたが、そこでよくホームレスさんたちがたむろしていた事もあってか、街の美化運動にひっかかり、立ち退かされたのだそうです。いつもニコニコして一言もしゃべらなかったおじいちゃんの事は、時々思い出します。
★ Six Arms ★これはまだちゃんとあります(笑)。キャピタル・ヒルの入り口あたり、Pike 通りとMinor通りが交差する三角形の土地に立っています。いつもはお昼にばかり行っていたのですが、一度、ミュージカルだかオペラだかを見に行く時に珍しくそこで夕食を取ることになり、入ってみたらびっくり。とってもオシャレな人達がいっぱいいたんです。キャピタル・ヒルの代名詞であるブロードウェイも、昼間は小汚い通りに過ぎないのに日が暮れると面白い人達でいっぱいになるけれど、入り口にあるだけに「そのもの」という感じでしょうか。
その時に何を食べたか全然覚えていないんですが、ランチのサンドイッチ一つにしてもパンから凝っていたのを覚えています。
秋になるとこの店では自家製のビールをこしらえますが、一度その作業の真っ最中に行った友達が、あまりの臭さに耐えられなくなって、そこで食べようとしていたものを持ち帰ってきた事があります。どんな匂いなのか想像も出来ませんが(したくもないけど^^;)、ビールが血管を流れているような男がそれですから、その時だけは行かないほうがよさそうですね。
★ Sonya's ★エート、これもなくなってしまいました。ここは夫のクラスメートで、学費を稼ぐためにタクシーの運転手をしていた友達から教えてもらったのですが、コンベンションセンターのすぐそばにプレハブの掘っ建て小屋みたいなものを建てて営業していました。実に汚くて、教えてもらわなければ絶対に入らないようなお店。でも、アメリカのオフクロの味という感じで、なにもかもあったかい味。こっちではミートローフを食べない私が、ここのは大好きでした。
面白いのは、この店はプレハブの半分を使い、後の半分は、どうやらゲイバーみたいなものだったらしいのです。表立って看板がかかっているわけではなかったのですが(かかっていたらコンベンションセンターのそばという事で即立ち退きだったでしょう)、ある時、一人でフラッと立ちよった夫が、あちら側から着飾ったドラッグ・クイーンさんたちが大量に出てくるのを見たのだとか。レストランの方とはつながりがあったのかな?
とにかく、むこう側半分で、なにか内緒の事をしていたことだけは確かです。
★ Northlake Tavern ★こちらだけ、実はダウンタウンじゃありません。これはUWのそばの橋の下にあるピザ専門のパブなのですが、何年も続けてピザの店ナンバーワンにランクされています。メニューに「うちのはピザパイじゃなくてピザケーキと呼んでください」と書いてある通り、クラストも厚いですがトッピングがハンパじゃないボリュームがあります。まさしくケーキひと切れといった感じ。いつもピザをオーダーするときに頼む大きさの、1サイズ小さいのを頼むとちょうどいいぐらいでしょう。
ここで嬉しいのはビールのサンプラーがあること。ここ一帯は地ビールが星の数ほどありますが、この店にはいったい何種類あるんでしょう。そのビールのリストから選んで小さいコップに少しずつ、ききビールをする事が出来ます。それで口に合ったものをピッチャーで注文するもよし、サンプラーだけで全種類試してみても構いません。スポーツのシーズンには「いかにも」という感じのオジサンたちがカウンターを占領しています。
残念ながら、こちらはピザ屋ではなくパブの認定を受けているので子連れでは入ることができません。でもまたあれが食べたいなぁ.........(笑)
なんだか書き出してみたら、全く高級でないところばかり行っていた事に気が付きました(笑)。外食するのがほぼランチタイムだったからかもしれませんね。
他にもレイクユニオン沿いにもおいしいお店がたくさんありますし、パイオニア・スクエアの裏手のPost通りには小さいけれどちょっと面白そうなパブがたくさんあります。あ、でも新しいスタジアムが出来てからどうなったでしょうね。まさかあのあたりが寂れることはないと思いますが..........。