In Search of Wonder
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<海外SF傑作選>テーマ一覧
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用語と訳語は"The Encyclopedia of Science Fiction" ( The second edition,
1993), edited by John Clute and Peter Nicholls とSFMに連載されたその抄訳から借用しました。テーマの概括は私の独断と偏見によるものなので、ほんの一面しか捉えていなかったりするものも多いと思います。各テーマごとにリストアップした作品は、私が体系的に読んでみようと思い立って、上記エンサイクロペディアの他、アッシュ「SF百科図鑑」などリファレンス・ブックのページで紹介した本などを参考にして抜き出したもので、所有していないもの、未読のものも多数含まれています。これは自分の今後の読書計画も兼ねたリストであるためですので、ご了承ください。
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ワイドスクリーン・バロック
Wide-screen
Baroque
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これぞSFの中のSFと呼びたい、筆者偏愛のジャンル。名付け親であるオールディスの定義によると、舞台には少なくとも太陽系全域くらいのスケールを要し、自我の喪失やら未来予知などといった謎めいた要素を伏線に張り巡らし、さらにタイムループが必須条件。こうして出来上がった作品は、SFガジェットが入り乱れるこのうえなく複雑で華麗なるロマンスとなる。
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世代宇宙船
Generation Starship
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超光速航法によらず通常推進で太陽系外の天体をめざす際に目的地到達に要する数百年以上という時間を、親から子、子から孫へと世代を重ねることでクリアし、最終的な目的実現は子孫に委ねるという方法を採用した宇宙船内でのドラマ。数千人から数万人規模の「都市」さながらのスケールを持つものもしばしば見られる。
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(以下工事中。リストアップはほぼ出来ているので順次更新します)
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大破壊とその後
Holocaust
and After
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核戦争その他で壊滅的な被害を被り、かつての国家や組織の多くが解体された世界で、生き延びた少数の人間が新たな秩序を再建する過程を描いたもの。宗教が復興の中心となるもの、女性優位社会が誕生するもの、世界崩壊の原因となった科学を敵視する勢力と旧世界を継承する勢力の敵対するものなど、バリエーションは非常に多い。
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人類学
Anthropology
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他星系における知的生命体の文化・生態系を文化人類学的アプローチにより解明しようとするタイプの小説の嚆矢はやはりル・グィンだろうか。以後、ビショップ、ドゾアと逸材が続く。このジャンルのポイントは、いかにユニークで奇怪な異星文明を創造できるか、そしてその一見奇矯に見える異星人の行動原理をいかにもっともらしく説明できるか、にある(のか?^^;)。
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プラネタリー・ロマンス
Planetary
Romance
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異星の自然・地誌・文化・風俗・政治などあらゆる要素を詳細に書きこんだエキゾチックな一大絵巻。バローズを元祖に、ヴァンスを中興の祖として、60年代半ば以降活気を呈し、密度の高い、大作が目白押しである。一見、ファンタジイと大差ないように見えても、傑作にはSFならではのフレーム、世界観が厳然と存在する。
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宇宙植民
Colonization
of Other Worlds
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宇宙航行技術を手に入れた人類が宇宙に進出するのは、動機はなんであれ、宿命と言えるだろう。行先は地球型惑星のみならず、高温・高気圧であったり、逆に大気が希薄だったり、また木星タイプのガス・ジャイアントの場合もある。さらに環境を地球化するか、自らを環境に適応させるかという問題や、先住の知的生命との交渉も大きなテーマだ。
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認識の変革
Conceptional
Breakthrough
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世界は見かけ通りのものではない――天動説を捨てて地動説を導入したとき世界観が全く変わってしまったように、新たなパラダイムによって見えなかった世界が広がってくるのはSFの醍醐味のひとつである。この概念はSFの本質といえるほど多数の作品に関連しているが、ここではごく代表的なものを取り上げる。
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海洋奇譚
Tales from
Wierd Ocean
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SFというよりホラーの領域かもしれないが、地球上にまだまだ未知の土地――テラ・インコグニタ――が残っていた頃(19世紀末)の海洋小説には、「未知の恐怖」とのファーストコンタクトをセンス・オブ・ワンダーたっぷりに描いたものがいくつもある。とりわけホジスンの<ボーダーランド3部作>の未訳の2編はこのジャンルの白眉だろう。
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Last Updated: Nov 5 1999