あなたはどこにいますか? いえ、住んでいる住所ではなく、もっとスケ−ルを大きくして、宇宙の中 のどこなのですか? と聞かれたら、なんと答えましょう? 地学はこのように、非常に大きな視点から我々の生きている立場を考える 学問です。みなさんは地球という、太陽系第3惑星の、その表面にある日本 列島という地点にいるということは知っていますよね。さて、それならば地 球はいつできたのでしょうか。そして、日本列島はいつできたのでしょうか。 これらはもちろん最初からあったわけではありません。そして、いつまでも 存在しているわけではありません。 こうしてお判りいただけるように、地学という学問は膨大なスケ−ルとと もに、時間という軸を常に意識します。この時間も桁は我々の通常の概念を 超えています。ジュラシックパ−クという映画がはやりました。映画の主人 公だった恐竜がいたのは約1億年前です。1億年という時間は、例えば我々 の寿命を100年として、人生を100万回くり返してやっと1億年です。 それにしても地球や宇宙の誕生は何十億年も前のことですが、では、なぜ そんなことが判るのでしょうか? 我々に人生があるように、道ばたに転がる石ころにだって、地球にだって、 宇宙にだって生い立ちがあります。しかも、あなたが問えばちゃんと答えて くれるのです。 地学という学問は、石ころや日本列島、地球、宇宙の発している言葉を理 解する学問なのです。あなたがこの言葉をマスタ−すれば、あなたでも地球 に自分から問いかけ、自分で地球の生い立ちを調べられるのです。 こんなおもしろい学問はありません。 何万光年も彼方の球状星団 みなさんは実際に天体望遠鏡で夜空に淡く輝くいろんな天体を眺めたこと がありますか? 星の光はみなさんがよく知っているように何百年も何千年 も何万年も何億年もかかって地球に届いたものです。遠い天体を見るとはそ れだけ過去の姿を見るということです。望遠鏡とはすなわち、簡単なタイム マシンなのです。なぜ各国が競って大きい望遠鏡を作りたがるかわかります ね。大きい望遠鏡ほどより昔の過去を見られるからですよ。 現在、高校で地学の受講者は大変少ない現状です。特に理系の生徒はほと んど選択すらできません。こんな現状で、視野の広い、時間を超えてものを 考えられる人間が育つのでしょうか、心配になる・・・・・