星(恒星)の誕生

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馬頭星雲

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すばる

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オリオン大星雲

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原始惑星系円盤

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干潟星雲

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わし星雲

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触覚銀河

(C)NASDA
(C)NASA

私たちの太陽のように自ら輝いている星のことを恒星と呼びます。恒星の周りを回っている地球などは惑星と呼び、自ら輝いているわけではなく太陽の光が反射しているから明るく見えるのです。惑星を回る星のことを衛星と呼びます。地球で言えば月が地球にとっての衛星です。一般的に星とは、惑星は含まず恒星のことを言います。夜空を見上げて見える星のほとんどが恒星で自ら輝いている星、つまり太陽なのです。
そして恒星は今、この瞬間にも誕生しているのです。

新しい星と生まれ出る星雲

地球から408光年の距離にある、おうし座の、すばる(プレアデス星団)。今から約5000万年前に生まれた若い星の集団です。私たちの太陽は誕生して約46億年。太陽を46歳のおじさんに例えると、すばるは生後6ヶ月の赤ちゃんです。すばるを観測すると星を作ったあとの余った材料(ガスなど)が周りに見えます。このすばるにはほぼ同じ時期に誕生したと思われる約500個の恒星があると考えられています。

オリオン座の三ツ星の下に肉眼でもわずかに見える天体があります。地球から1500光年離れた所にあり、全天で最も美しいとされるオリオン大星雲です。その中に強烈な明るさの星が4つあります。トラペジウムと呼びます。すばるも若い星の集まりですが、トラペジウムは生まれてわずか数十万年しか経っていません。地球を46歳のおじさんに例えると、トラペジウムは生まれて1日も経ってない星と言えます。その周りにもやはり星の材料となったガスやチリが観測されています。またオリオン大星雲では原始惑星系円盤という天体が発見されており、そこでは地球のような惑星の素となる材料が発見されています。オリオン大星雲の中では150個以上の原始惑星系円盤が発見されているのです。これは私たちの太陽系が誕生したのと同じ事が起こっているとも言え、地球のように生命が誕生する可能性も大いに秘めています。

天の川の中にあるM17オメガ星雲(4200光年)。ここは今この瞬間にガスやチリを集めて星が誕生しようとしている所です。

M8干潟星雲(3900光年)この星雲の中にも生まれたばかりの星が隠れています。

オリオン座にある馬頭星雲(1100光年)は星の材料となるガスやチリを集めている最中の星雲です。将来この星雲でも星の誕生が起きると予想されています。

天の川のヘビ座にあるM16ワシ星雲(7000光年)。星の材料となるガスやチリの大集団です。観測の結果星の赤ちゃんが100個近く発見されています。ここでは数十個の単位で星が誕生している現場だったのです。

スターバースト銀河

銀河同士が衝突する現象を言います。これは星雲内で生まれるのとは比べものにならないほど大量の星が生まれる現象です。その数は一回のスターバースト現象で数億個とも言われています。
からす座の触覚銀河(6300万光年)は現在大衝突をしている最中の銀河です。HSTが観測を試みました。その中心部では数千個の星団(一つの星団は20個〜100万個)が爆発的に誕生していることが判りました。また生まれてくる星の20%は星団には属さない孤立した星です。ここでは億単位で星が誕生しているのです。
アンドロメダ銀河(4000億個の集団)は現在、時速50万kmのスピードで私たちの銀河に向かっています。そのために約50億年後には私たちの銀河系と、となりのアンドロメダ銀河は衝突すると考えられています。50億年後には、今、触覚銀河で起こっているスターバースト現象が銀河系で起こるのです。

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