応用数理学会 第2回「数論アルゴリズムとその応用」シンポジウム
中央大学理工学研究所 プロジェクト研究
「暗号理論とそれを支える代数曲線に関する研究」共催
場所:中央大理工学部 後楽園キャンパス
(JR総武線水道橋駅下車、徒歩10分
営団地下鉄丸ノ内線・南北線後楽園駅下車、徒歩5分
都営地下鉄三田線春日駅下車、徒歩7分 )
HP: http://www.cc.chuo-u.ac.jp/index-j.html    アクセスガイド

1.中村憲 (都立大)「暗号理論・符号理論の爲の円分数論入門 (2)」 13:20-14:20

2. 木村巌 (富山大)「Pari internal 」14:30-15:20

3. 金山直樹(早稲田大)「種数2の超楕円曲線のJacobi多様体における等分多項
式と乗法公式について」15:30-16:10
概要:等分多項式を用いた乗法公式という楕円曲線の場合にはよく知られている
結果を,$y^2=x^5+...$型の超楕円曲線のJacobi多様体の上でも得ることが
出来たので報告する.
 D.Grantは1990年に,$y^2=x^5+...$型の超楕円曲線のJacobi多様体の定義
方程式と加法公式を導き出した.そこでは超楕円関数と呼ばれる四重周期関
数を用いている.これは楕円曲線の定義方程式と加法公式が楕円関数を用い
て導き出されることに類似している.この超楕円関数を用いてGrantの示した
modelにおける等分多項式を用いた乗法公式を導き出した.本講演ではGrant
の仕事も紹介しながらこの結果について発表する予定である.

4. 梅垣敦紀(早稲田大)「CMをもつ種数2の代数曲線について」16:20-17:00
概要:複素数体 C 上の楕円曲線のmoduli空間を A_1 とする.
虚2次体の整数環に虚数乗法(CM)をもつ楕円曲線 E/Cについて,E がQ上定義
されることとその自己準同型環となる虚2次体の類数が1であることは同値で
ある.類数が1となる虚2次体は9つ存在することが知られているから,このよ
うな楕円曲線に対応する A_1 のQ-有理点は丁度9個存在することがわかる.
昨年,山形大学の村林直樹氏との共同研究により,主偏極2次元Abel多様体の
moduli空間において,上述の事実に対応する結果を得た.この結果から、4次
CM体の整数環にCMをもつ種数2の曲線でQ上定義されるものが,丁度19個存在す
ることがわかる.

5. 鈴木素子(東大数理) 内山成憲(NTT/Univ. Southern California)
岡本龍明(NTT/東大数理) 17:10-17:40
「代数体を用いたある暗号方式のKASHを用いた実装について」17:20-17:50
概要:岡本らが Crypto2000 で代数体を用いた暗号方式を提案した.
これは代数体の初等的な性質を利用した量子公開鍵暗号である.
一方 KASH は代数的整数論の演算を中心とするライブラリーを
持つ数式処理システムである.今回実装を進めている事について
述べる.