「ロングラブレター 漂流教室」考


2002年1月からフジテレビ系水曜9時に放映されている「ロングラブレター 漂流教室」について考察するページです。
今(if)を生きろ
〜エンディング映像の分析〜

不安感と切なさから解放されるエンディングで流れる、浅海や三崎たちの日常を描いているような映像。それがどのようなシーンで構成されているのかについて、ちょっと調べてみた。

花屋店頭、配達中の三崎(グレーのTシャツ+長袖)
授業中の浅海(ワイシャツ)

下校中?の生徒3,4人
街角で本(あるいは手帳)を開きながら歩く三崎(袖と襟に白いラインの入った黒地の長袖)
駐輪場の浅海(グレーの長袖)

ママチャリを漕ぐ浅海
タクシーを止める?三崎
あくびをしながら歩く浅海

歩道橋のようなところで誰かを待っている風の三崎(黒地の長袖だが白い格子の柄)。橋から身を乗り出したり寄りかかったりする
携帯で話しながら雑踏を歩く浅海(黒いジャンパー)

(今回の主なシーン)

(藤沢(妻夫木)をかばって他の教員に連れて行かれる三崎
プレハブの壁についた拳のへこみ)

橋の手すりに寄りかかる三崎(アングルが違う)
黒板の図を消す生徒(「今を生きろ」の図に似ている?)
教室で紙のくさりや風船を作っている生徒
狭い路地を歩く浅海

ポストに手紙を出しに来る三崎(服は橋のシーンと同じ)
「失われた時を求めて」を読む浅海?
教室で学校祭か何かの準備をしている生徒
浅海(背広、短いショット)
歩道橋を歩く影(浅海?) ↓
路地を歩く三崎(衣装はまた同じ)
アパートの郵便受けをチェックする浅海。何も入っていない
ショウウインドウに見入る三崎
浅海と三崎のツーショット?(一瞬。浅海はカーキ色のスーツ、三崎はオレンジ色っぽい長袖)
歩道橋に立つ浅海

教室で学校祭か何かの準備をしている生徒
教室?の三崎。生徒とじゃれたりしている(恐らく学校祭の準備らしきシーンと関連性あり。服は黒い無地の長袖)
学校祭の準備作業をしているらしい浅海?

雑踏の中携帯電話を持って歩く浅海(黒いジャンパー、前半と同じ)
何かに気付いて振り返る三崎(街角で本を読んでいる時と同じ服)

二人の人影

列挙してみると、浅海と三崎の服装がちょっとずつ違っていたり、本編中にはあまり出てこないようなシーンが出てくる。でもまだまとまらないので、もうちょっとまとめてみよう。浅海と三崎の衣装が変わるごとにパートを区切って見てみよう。


Aパート
(浅海=ワイシャツ、三崎=グレーのTシャツ+長袖)

授業中の浅海、仕事中の三崎、帰宅中の生徒=日常風景

Bパート
(浅海=グレーの長袖+ビニール袋、三崎=襟と袖に白いラインの入った黒い長袖)

駐輪場から自転車に乗る浅海、手帳のようなものを開きながら街を歩き、タクシーを止める三崎、あくびしながら歩く浅海

>Cパート1
(浅海=黒いジャンパー、三崎=格子柄の入った黒い長袖)

歩道橋(あるいは陸橋)の上で誰かを待ちつ三崎、携帯電話を持って歩く浅海

---------------(今回の主なシーン)---------------

〜〜〜〜〜〜〜(藤沢をかばったときの様子*)〜〜〜〜〜〜〜

Cパート2
(Cパート1の続き。三崎が橋にもたれかかっているところの別アングル)

Dパート
(浅海=Bパートと同じ、三崎=Cパートと同じ

黒板を消し、学校祭?の準備をする生徒、ビニール袋を持って路地を歩く浅海、封筒をポストに入れる三崎

Eパート
(浅海=Cパートと同じ

「失われた時を求めて」を読んでいる浅海?

Fパート
(浅海=背広、三崎=Cパートと同じ
学校祭の準備をする生徒と浅海、歩道橋?の上を歩く浅海、路地を歩く三崎、郵便受けをチェックする浅海

Gパート
(浅海=Fパートと同じ、三崎=Bパートと同じ

ショーウィンドウに見入る三崎、歩道橋から空を仰ぐ浅海
(インサートカット…浅海=カーキ色のスーツ?、三崎=オレンジ色っぽい長袖、オープンカフェでのツーショット)

Hパート
(浅海=Fパートと同じ、三崎=黒い無地の長袖)

教室で学校祭?の準備をしている生徒と三崎。じゃれたりしている。同じく学校祭?の準備をしている浅海
(インサートカット…Gパートのインサートと同じシチュエーションで談笑する二人がバラバラに挿入)

Iパート
(浅海=Cパートと同じ、三崎=Bパートと同じ

雑踏を歩く浅海、何かに気付いて振り返る三崎

ラスト
二人(浅海と三崎?)の人影(インサートカットの後?)

*この時にちょうどロールに藤沢=妻夫木の名前が表示されてるところもいとをかし。

さらに浅海、三崎それぞれの状況を仕分けてみるとこういう風になる。時系列的な繋がりがどうなっているかは分からないが、とにかくこのED映像の中では複数の状況が進行していることが何となく分かる。
以下、漏れの推測で(Aパートと生徒除く)各シチュエーションについて予測してみた。

浅海のシチュエーション1(グレーの長袖)
 駐輪場に止めてあったママチャリに乗って走り、どこかに停めて路地を歩く(帰宅? もしかしたらコインランドリーに行ってたのかも)
浅海のシチュエーション2(黒いジャンパー)
 携帯電話で話しながら歩き、やがて携帯電話をしまう。帰りに公園で?「失われた時を求めて」を読む(三崎に会いに行くか、あるいは三崎が携帯電話を無くしていたらというif?
浅海のシチュエーション3(背広)
 生徒が学校祭の準備をするのを監督し、帰りに歩道橋から夕空を仰ぎ、帰ってきて自分の部屋の郵便受けをチェックするが何もなし(微妙に三崎のシチュエーション2と符合する。が、手紙は届いていない)

三崎のシチュエーション1(袖と襟に白いラインの入った黒い長袖)
 街中でタクシーを止めてどこかへ行く三崎。着いた先でショウウインドウに見入り、歩いている途中で何かに気付いて振り返ろうとする
三崎のシチュエーション2(格子柄の入った黒い長袖)
 歩道橋か陸橋のようなところで人を待る。待ち人が来なかったのか、郵便ポストに封筒に封筒を突っ込んでゆく(浅海か藤沢(妻夫木)に会うためか?)
三崎のシチュエーション3(黒い無地の長袖)
 教室で、生徒たちが学校祭か何かの準備をするのを監督している(三崎がまだ「マッシュ」と呼ばれていた頃のことか、もし教師を今でも続けていたら…というif?

二人共通のシチュエーション
 オープンカフェらしきところで談笑し、夕日を浴びながら二人で帰る?(もし浅海が携帯電話を無くさずにいてそのまま交際が始まったらというif?

 個人的にではあるが、このEDは二人の間にあるいろいろなif(もしも○○だったら…という可能性)を示唆しているのだと思う。第1話だけ途中から見はじめしかも実家にいる都合録画すらしていなかったので、浅海と三崎がどういういきさつで知り合ったのかなどをあんまりよく覚えてない(「失われた時を求めて」の取り合いでどっちが本を得たのかさえ覚えてない)から分からないのだが、EDと本編の(1〜2話くらいまでの)展開と合わせて見てみると、EDがいくつかのifを示唆しているのが見えてくる。

一つめのif:もし浅海と三崎が出会わなかったら?
根本的なifでこれがなければ物語自体が成立しないのだが、この映像の中の隠しテーマってこれなんじゃないだろうか? EDで浅海と三崎が直接絡んでるのはインサートカットみたいに出てくるデートシーンくらいだし。

二つめのif:もし三崎が今でも教師を続けていたら?
三崎が(藤沢をかばう以外に)教師であったことを示しているのはEDの中くらいかも知れない。どうも今でも生徒の顔と名前を全く覚えられないので分からないが、EDの教室のシーンで三崎と一緒に写っているのが今漂流中の2年生(3年生は彼女が学校にいたことを知っている)だったら…

三つめのif:携帯電話を無くしたのがもし三崎の方だったら?
第一話で浅海は三崎の連絡先を教えてもらった後に携帯電話を無くすが、もし携帯を無くして連絡できなくなったのが浅海でなく三崎だったら…というのが、雑踏の中で携帯を使う浅海の映像あたりに出てるかなー…と思ったのだが、もう一度チェックしたらそうでも無さそう(弱気)

四つめのif:浅海と三崎が普通に付き合っていたら?
二人にある程度符合したシチュエーションがあり(歩道橋の上に立つ三崎と浅海、ポストに手紙を出す三崎と郵便受けをチェックする浅海)、なおかつほんの一瞬二人が楽しそうにデートしている場面が挿入されていたりする。本編中の二人もすれ違い気味で、EDでもすれ違っているような雰囲気があるが、それでも二人の関係が漂流の前後ではなく出会ってすぐから続いていたら、というifを示唆させている部分はある。

五つめのif:もしあんな事にならなければ…
やはり一番強いのはこれだろう。このED自体がそういう性質を帯びている(そしてそれが見ている人に安堵を与える)のだろうし…

六つめ?のif:もし2002年の世界に戻れたら…
EDの数々のシーンは、彼らが戻ってきた後の生活という可能性もある。何らかの方法で彼らが2002年に戻ってきて、三崎が教師(あるいは臨時の講師)に復帰して、浅海と三崎が本格的に付き合いだして…という展開もあるかも知れない。

 これらのifが示唆するのは、このドラマの主題でもある「今を生きる」ということなのではないだろうか。歴史にifはない、という事がよく言われるが、歴史(過去)にifはなくても、未来には可能性がある。そして今には、未来に存在するあまたの可能性の中から新たな「今」を選び出すためのifがある。何かの弾みでとんでもない未来が選び出される可能性もある。しかし、それでも自分の力でifを選び出し、未来という可能性の中から自分の進む道を決定することを止めてはならない…そんなことではないだろうか。

あ、でももしかしたら第一話時のことかも知れない。第一話はとってないし余りよく覚えてないが…

追記(2月9日)
 暇なので2話から今までの分を見返していて気付いたのだが、二人がオープンカフェでデートしてるインサートカット(程の長さのカット)のところは、ノーマルバージョンだとちょうど主題歌のサビ(というか「ウォ〜ラブランド、ウォ〜アイランド…」を連呼するところ)の頭、「ラブランド」のところにかかっている。主題歌がED映像より先に始まっている5話のEDでは、サビ前の「アイランド」のところにかかっている。
 そういえば、その回の主なシーンが流れる箇所から三崎が藤沢をかばった後までのシーン(8mmの質感でなくビデオの画質を荒くしているだけの箇所)、第一話では違う映像が流れていたような気がする…のは漏れだけ? とってないので確認できないが…


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