*「アトラクナクア」をプレイしてから読んでね(^^/
こんにちは。
“日本一(推定)不幸な女子高生”
――深山奏子です☆
きょうは、わたしとねえさまの、あつ〜い日常をたっぷりと公開しますね。
ではでは…
ねえさまとわたし
☆その3
ねえさまは、美人で頼れてステキで強くて♪
「かなこ」
…とっても外道で、罪のない子を暴行したり…
…人肉を食らって、蜘蛛だったりするイケナイ人…
「かなこ」
…しかも嫉妬ぶかくて、独占欲つよくて、ヘンタイ…
…ちょっと寂しがりやの甘えんぼさん…
…ワガママ…
「ちょっと、かなこ」
…私、アンタのママじゃないのよ!…
…だいたい、節足動物の分際でさ…
「おーい、かなこちゃーん」
…このあいだ、生物の授業で習ったんだけど…
…人間の肛門になる部分が口になるのよ、あいつ…
…神経節なんてもってるし…
…外見は人間のフリしてっけど、実はサナダムシとかに近いんだ…
「もしもーし」
…ヘモグロビン持ってないから、血もへんな色だし。ガメラかヘドラか、オメー?…
…開放血管系だから、外骨格に穴あけたらドバドバーって血だして死ぬのよー。下等〜♪…
…おなじ節足動物でもカブトムシとかなら、子供たちのアイドルなのにねー…
…くやしかったらデパートで売られてみやが…
「ヒッ!」
ね…ねえさま、いつのまにっ!?
縮み上がったわたしを、ねえさまは優しく抱きしめて
「いま、なにを考えていたの?」
「…ね、ねえさまのこと…」
その返事に、ねえさまはにっこりと微笑みました。
血のように朱い唇が、わたしに重なって…
くちゅ
「…あ…」
「いい子ね…、かなこ」
官能にぼーっとのぼせたわたしの瞳をのぞきこんで
同時に、左手で抱き寄せます。
「…はい」
わたしは従うだけ。
そう、かなこはねえさまの“もの”だから…
「…どこまでもついて行きます。ねえさま」
「かなこ…」
見詰め合うふたり。
今夜のねえさま、なんだか…
「好き…」
ジャイアンがジャイ子に接するときみたいに、優しくて…
いつもは、のび太扱いなのに…
「いつまでもこうしていられたら…」
冷たい肌が心地よくて…
わたしは身をあずけたまま、瞳を閉じます。
「……かなこ…」
ねえさまは、わたしの髪を指で梳きながら
すこし悲しそうに、呟きました。
「…ほんとうに…いい子ね」
月明かりがふたりを蒼く染めて…
ねえさまの容のよい肢体を、暗闇から浮き上がらせます。
「………」
わたしは、問いに答えずに、ねえさまの指を胸元に誘って…
心地良い痺れを待つのです。
「…かなこ」
ねえさまは、ねえさまです。
たとえ…なんであろうと――
「…あ」
わたしには、あなたがすべて。
くちゅ
再び重なり合う唇。
長く、深く…
互いを味わいながら、淫靡な宴の幕がはじま……
「!」
その時です。
天井からなにかが、わたしの顔にすぅと降りてきました。
(これって…)
前回とまったく同じパターンでは?
そっと目をあけて、おそるおそる正体を確かめます。
がさごそ…
「…え?」
そこには…
(ご…ゴキブリぃ〜)
丸々とふとった汚らしい虫が、黒い背中を自慢げにテカらせて、足元を走っています。
踏みつけようと、反射的に足をあげ……
(奏子、まって!)
そのときです。脳裏に警告の叫びが響きました。
本能が危険を告げたのです。
「そ、そうね…」
冷静さをとりもどした私は、ねえさまに気づかれないよう、足をそっともとの位置に戻しました。
「ねえさまのお仲間ですもの。さ、お行き」
ゴキはうながされるまま、教室の隅へ走り出します。
…ふう、これで前回の二の舞は免れましたぁ…
…ねえさまはクモなんですもの、忘れちゃだめ……え?
べちゃ
ねえさまの掌から放たれた糸が、ゴキをこっぱ微塵にしてしまいました。
おどろいた私は、顔をねえさまに向けると…
かしっ!
顔面をアイアンクローの要領で抱きすくめられ
「うぐぐぅ〜っ」
「誰がお仲間よっ! 誰がぁーっ」
頭骸骨がメキメキと悲鳴をあげました。
「ぎゃぁぁぁ〜っ」
「修正してあげますわっ」
――え?
そ、それからのことは…よく覚えてません。
「いやぁぁ〜! お尻はいやぁぁ!」
…というより、思い出すのも嫌です。
イテテテ…
(翌日――)
ねえさまは、美人で頼れてステキで強くて♪
「かなこ」
「ねえさまぁ♪」
とっても外道で、罪のない子を暴行したり
人肉を食らい、蜘蛛だったりするイケナイ人。
「今日もたっぷり可愛がってあげるわね」
「きゃ〜☆ ねえさま大好き〜」
(おわり)
作品解説!
蜘蛛ネタではたして何話まで引っ張っていけるでしょうか?(笑)
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