『Miss.Driller』



来栖川グループ、工事現場地下――



ドドドドッ


「な、なんで、このか弱い美少女たるこのアタシが、タコ部屋なんて、トホホ…」
「でも、3食ごはんが食べられるだけ、ありがたいですよ」
「アタシはいやよ!いくら借金があるからって、こんな危険な仕事――」

ばきっ

「きゃああ!」
「な、長岡さん!」


「貧乏人ども!ここから出たかったらムダ口たたかないことよん♪がんばって掘って掘って」
「………」(こくん)



「お、おなかがぁ〜!ぐぉ〜」
「ひ、ひどい!あんまりよ!」


「あんまりサボッテると、お給料引いちゃうわよん♪
――“ペリカ”、全然貯まって無いんでしょ?」


「………」
「…くっそー…あの時、むじんくんにお世話にならなかったら…」


「雛山さ〜ん、生きて弟さんの顔を拝みたかったら…とっとと500万来栖川ペリカ稼ぎなさい!おーっほっほ」


「…はい」
「わ、わかったわよぉ…うう、ヒロぉ」


「おーほっほ、しょせんこの世は2種類の人間しかいないのよ。
――搾取するほうの人間と、されるほうの2種類。ね、ねえさん」
「………」(コクリ)







「志保、また学校サボッてんのか?」
「ほんと、夏休みからずっとだね」
「まったく、イイご身分だよ」



(おしまい)





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