『Miss.Driller』
来栖川グループ、工事現場地下――
ドドドドッ
「な、なんで、このか弱い美少女たるこのアタシが、タコ部屋なんて、トホホ…」
「でも、3食ごはんが食べられるだけ、ありがたいですよ」
「アタシはいやよ!いくら借金があるからって、こんな危険な仕事――」
ばきっ
「きゃああ!」
「な、長岡さん!」
「貧乏人ども!ここから出たかったらムダ口たたかないことよん♪がんばって掘って掘って」
「………」(こくん)
「お、おなかがぁ〜!ぐぉ〜」
「ひ、ひどい!あんまりよ!」
「あんまりサボッテると、お給料引いちゃうわよん♪
――“ペリカ”、全然貯まって無いんでしょ?」
「………」
「…くっそー…あの時、むじんくんにお世話にならなかったら…」
「雛山さ〜ん、生きて弟さんの顔を拝みたかったら…とっとと500万来栖川ペリカ稼ぎなさい!おーっほっほ」
「…はい」
「わ、わかったわよぉ…うう、ヒロぉ」
「おーほっほ、しょせんこの世は2種類の人間しかいないのよ。
――搾取するほうの人間と、されるほうの2種類。ね、ねえさん」
「………」(コクリ)
*
「志保、また学校サボッてんのか?」
「ほんと、夏休みからずっとだね」
「まったく、イイご身分だよ」
(おしまい)
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