乾電池型ニッカド・ニッケル水素電池放電器

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☆趣旨
 ニッカド電池やニッケル水素電池の充電方法には、標準定電流タイマー方式と急速方式(−ΔV方式や温度上昇検出など)の2種類があります
 急速方式では、使用途中の電池でも充電が出来ます。満充電を検出できるからです。しかしこの方法はどんなに手段を尽くしても、電池の傷みは標準方式に比べ激しいのが普通です。そのため、時間があれば標準方式で充電したいところです。また充電器の回路も、標準方式なら電源と定電流にするための抵抗一本とタイマーがあれば十分で、とても簡単です。
 しかし、制御がタイマーだけのために、充電しようとする電池に電気が残っていると過充電になりかねません。これでは、傷みを抑えるどころか却って酷くしてしまいます。また一部の携帯機器では、バッテリーの電池を使い切らないうちに使用できなくなってしまうこともしばしばです。また、満充電が検出できる急速充電器でも、あまり途中での充電ばかり繰り返していると、特有のメモリー効果で実効容量が減少してしまいます。
 そこで、バッテリー用の放電器を作ってみました。簡単な上、インジケーターまであります。

☆回路
 


図1 放電器の回路図

☆解説
 基本的には、電池ボックスに抵抗をつけただけです。しかし一工夫をいれて、麦電球によるインジケーターをつけて放電しきったかどうかわかるようにし、またダイオードを入れることで完全放電させないようにしました。
 ニッケルアルカリバッテリー(ニッカドやニッケル水素などの総称)は、単セルごとに放電する分には完全放電させてしまっても問題はありません。しかし急速充電する際に、満充電を正しく検出でき無くなるという現象が起こるようです。そのためわずかばかりの電気を残して放電するようにダイオードを入れてあります。
 3Ωの抵抗器は、かなりの発熱をするので1Wくらいの大きな抵抗器を使用します。抵抗値としてはもっと小さくても良いのですが、発熱量がもっと大きくなりますし、これ以上小さいと電池自身も発熱してくるのでこのくらいが適当だと思います。ダイオードは、抵抗に3Ωを使用するのであれば、1A程度の小型の整流用ダイオードで十分です。ただし、シリコンダイオードを使用してください。電圧降下の小さいショットキーバリアというダイオードもありますが、今回は電圧降下が大きいシリコンダイオードの特性を逆に利用して、電池にほんのわずかの電気を残すためです。

 この中で、入手が難しいのは「麦電球」でしょう。これはふつうの豆電球でもよいのですが、かなり大きいのでできれば麦電球を使いたいところです。とはいえ、これは絶対に必要なものではありませんから省略してしまってもかまいません。私は秋葉原のデパート隣にある、通称ガード下で手に入れました。

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