☆ここでの実験の趣旨
ワイヤレスマイクを作られた皆様がよく言われることに「周波数が安定しない」「手を近づけるだけで周波数が変化してしまう」というのがあります。これは、発振回路に通常のLC発振回路を用いているためで、これは周囲の環境により周波数が大きく変化します。
ここでは、PLLを用いてワイヤレスマイクの周波数を安定化し、調整を省くことのできるようにすることを目的として、まず実験的に回路を動作させて見ます。使用する周波数帯は、受信機にFMラジオを利用できるようにFM放送帯域とします。実験ですので、最初は変調せずに単なる発振器として製作してみます。
☆回路
以下に、PLL用ICを用いた高周波発振器の回路を示します。
☆解説
この回路では、基準発信源にキンセキのEXO-3を用い、分周器に74F393を使用した分周比一定のPLLを構成しています。発振部には、東芝のMOSFETである2SK241、容量可変のコンデンサとして可変容量ダイオード1SV101を使用しました。またコイルはマイクロメタルス社のトロイダルコアを使用して小型化を計っています。
PLL回路は周波数を安定化させるための回路ですが、分周比を可変とすれば周波数も変化させることが出来ます。しかし今回は実験であるということもあって、あえて一定としてあります。この回路では、発振周波数は38.4Mhz、発射される電波の周波数はその2倍の76.8MHzとなります。但しフィルタなどを入れていませんから、実際には38.4MHzや、3倍の115.2MHz、4倍の153.6MHzなども発射されています。