BECについて

 

010708 コントロニクStarBEC50-6-14(BEC5W)の事例を追加しました。

結論からのべますと、BEC使用時にはセル数が増えるほどBECの負荷能力が下がるので機材の定格に合った仕様で使うのが重要ということです。

セル数に応じたBECの常時負荷能力を表にするとこうなります。

各セル数でどれだけのBEC電流を流せるか

セル数

電源電圧

BEC5Vとの電圧差

BEC連続耐熱3Wの場合
アビオクス、シュルツェSlim50等

連続耐熱1.5Wの場合
シュルツェSlim18be(6-8セル)等 24beは2W

連続耐熱5Wの場合
コントロニク StarBEC50-6-14
12セル時4サーボ、14セル時3サーボ。

7.2V

2.2V

3W/2.2V=1.36A

0.68A

2.27A

8.4V

3.4V

3W/3.4V=0.88A

0.44A

1.47A

9.6V

4.6V

3W/4.6V=0.65A

0.32A

1.08A

10.8V

5.8V

3W/5.8V=0.51A

0.25A(不可)

0.86A

10

12.0V

7.0V

3W/7.0V=0.42A

0.21A(不可)

0.71A

11

13.2V

8.2V

3W/8.2V=0.36A

0.18A(不可)

0.60A

12

14.4V

9.4V

3W/9.4V=0.31A

0.15A(不可)

0.53A

これらの数字はスピコンがBECの発熱にどれだけ耐えられるかというものですので、スピコンの冷却が悪ければこれよりも数値が低い可能性があります。
11セル以上でBEC使用可というスピコンは見た事無いですが、おっと、ありましたね。
10セルになると7セルに対して負荷能力が半減しているというのも注目する必要があると思います。

シュルツェのSlimシリーズの5V3A(50be,He)、5V1.5A(35be以下)という瞬間(0.33sec以下)負荷能力はBECの5Vを流す能力、いわば出口の能力のみについて触れているもので、変圧(に伴う発熱)とは分けて考えているため「瞬間」負荷能力となっています。

これらのことはみんなマニュアルに書いてあることばかりですので、とりたてて書くほどのことでもありませんが、多少マニュアルより分かりやすくなっている・・・といいんですが。

BECとはバッテリーエリミネーティングサーキットの略とかで、何かというと動力用バッテリーから受信機とサーボの電源を供給するための回路です。たいていの動力用バッテリーは7Vとかそれ以上とかなので、これを5Vに減圧して供給するわけです。

とかいう事はどなたもご存知かと思うので本題ですが、アビオクス(リンク集参照但し英語です)のサイトの、スピードコントローラーのところのBECについて解説している部分にちょっと目に付く部分があったのでした。もちろん現物を見ていただければ良いので要点だけですが、

「BECは5vを供給するが、変圧した分の電力は熱に変わる・・・たとえば動力電池が12Vで、0.5A消費電流があれば差額の7V掛ける0.5Aで3.5Wの熱が発生する」

「たとえばJRのNES341のストール(ロック)時の消費電流は500mA。そしてアイドル時電流は5mA、つまり10%負荷なら55mA、30%負荷なら155mA、33%なら172mA」

「アビオクススピコンのBECレギュレーターは3Wの常時発熱に耐え、5Wの短時間発熱に耐える、但し冷却条件による。実際の使用に付いては10セル以下かつ3サーボ以下を推奨する。4サーボや11セルなどはたとえ成功例があろうとも推奨しない。」

10セル使用時にJRの341が1個ロックし続けるか、3個が33%負荷で動きつづけると、アビオクスのスピコンはちょっとまずいことになるという事になります。さすがにロックさせるとまずいでしょうし、高速大舵角、しかもサーボ稼働率の高いのアクロ機等になると負荷も高かろうということらしいです。グライダーなら負荷は軽いとも書いてますね・・・・

シュルツェの場合は50beで3A、24beなどで1.5Aの「0.33秒以下の瞬間」最大能力を持っているとマニュアルにあり、50beならヘリ使用も可(飛行機に比べて大負荷の4サーボ+ジャイロになります)と謳っていますからシュルツェのほうがBECに対して自信があるようです。ただこちらはBECの常時負荷能力には触れておらず、ややあいまいな部分があります。おっとっと、ウソを書いてしまいました・・・・よくマニュアルを読んでみると、上のアビオクスと同形式の表現があり、50beとHeの場合は、レギュレーターは3Wの常時発熱に耐えるということのようです。ということは基本的にアビオクスと同じ程度ということになります。

シュルツェのマニュアルにもグラウプナーC341というNES341の同等品らしきサーボが出てきて興味深いです。一部のマイクロサーボにはC341の数倍の消費電力を持つものがありBECがオーバーロードとなる危険があると言ってます。

受信操縦系統の負荷は千差万別でこれと言った指針が示しにくいということでしょうか。ロック電流は色々測ってみると楽しそうですが、上空での負荷などちょっと測る方法も思いつきませんしね。

零戦では引き込み脚を使いましたが4サーボ化と引き込みサーボロックの危険性とで危ない事ずくめ、いかにリスクをはらんでいたか実感しました。BEC使用時には引込脚はどちらかというと止めといたほうが良いのかもしれません。(これもセル数によりますね、My零戦の10セルでは確かに問題があったと思いますが)空気圧作動型なら別でしょうけど、んなもん小型機には積めませんきっと。ゴムやぜんまいで動かんもんでしょうか・・・

というわけで、BECの場合はたとえばスピコンが焼けてしまったりしたら受信機電源の供給も止まるわけで、これもリスクファクターと言えなくも無いですね。しかし540クラス程度でRX別電源とか誰もやっていませんし、やったとしても受信機電源が加わることでこれが別のリスクファクターとなりますから一概に安全になるとも言い難い訳で、結局どうすれば良いかというと、目視点検視差呼称の徹底といった所でしょうか? (んな訳は、ないですね・・・・最初の結論に尽きます)