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スコルピオ社製ARF |
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たまには息抜きしたれとばかりにARF機に手を出してみました。発泡スチロール製の飛行機です。 箱を開けてちとビックリ。もう完全に形が出来てます。これなら山で放り投げる分にはほとんど工作不要です。しかも発泡とは言えモノコック構造で丸々とした胴体の三次曲面を軽々と表現しているってんですから何と言うか、こりゃ反則です。重量はそこそこで、十分な強度を持っているようです。とにかく周到な設計がなされていてさすが今時のARFを感じさせます。 しかもスパン1m程度の機体にもかかわらず10インチのペラが指定されています。さすがです。この手の大戦機は、機体サイズ相応の8インチとかだと大概面白くないもんです。 そのうち画像をUPしますが、実物は左の写真のようないかつさは無く、どちらかというと非常にかわいらしい飛行機になっています。なんでこんな、ある意味マイナーな機種を選んでモデル化したかというのには明確な理由がありました。これもそのうち紹介します。 このキットはMPJetのギヤボックスと400ロングカンモーターの使用が指定されていますが、どうしたものやら。(今回の入手先となったEPトンちゃんではパワーユニットなしのセットで販売されています、ホビーロビーで販売されているものはギヤユニットが付いています、またギヤユニットはエアクラフトで入手可能です。いい環境になったものです) ちょっと前ならこういうのは色々変えてやらないとまともに飛ばなかったりしましたが、これは標準で10インチのペラを指定してくるあたり、いじらなくてもかなり良い飛びが予想できます。ムサシノ400とMPJet(キット指定)のギヤユニットあたりを試してみようかと思っています。 |
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箱の中身はこんなのがぎっしり。胴体はもう完成しています。発泡スチロール製ですが、最小限の板厚に抑えられたモノコック構造です。 国籍マークなどは水スライドマークです。糊付きだと貼るのに失敗すると取り返しがつかないため(剥がそうとすると、表面のラッカー塗装をごっそり剥がしてしまう)らしいです。貼った後に半艶クリアのオーバーコート等を吹く必要があるらしいです。 キャノピーなどは極薄に成形されており、重量を最小限に抑えた仕様となっています。 箱はかなり巨大です。1.3m×0.4m×0.4m位かと思います。これは海外から送ると送料高そうです。けどコレの姉妹品のFw190もすげえ欲しいので、グリーンジャンボ宝くじが当たったらホビーロビーから買います。 ※と思ってたら後日ホビーロビーでは売らなくなってしまいました。宝くじも収支トントン程度しか当たらなかったしで、もうガックリです。
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EPトンちゃん取扱のキットには含まれていませんが、キット指定のMPJetギヤボックスです。 「内歯式」ですので、プロペラとモーターは同方向に回転します。コレ重要であります。 ちなみに、このギヤボックス、モーターの固定はねじ込み式です。つまり、モーターを差し込む部分が400モーターとほぼ同寸で、ねじ込むと固定できるようになっています。簡単確実? ピニオンは付属の接着剤で固定します。脱脂した状態で接着しましたが、一瞬で付いてしまい、やや不満足な位置に付いてしまいました。がっちり付いてしまい最早修正も出来ません。接着作業は板に押し付けるなどして素早く行わないといけないようです。 ただ、この時点で根本的な間違いを冒していることに、まだ気付かないのでした。 |
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はい!今回用意したムサシノ400逆転タイプです!この時点で決定的に間違った訳ですが、本人は組み上がってペラが逆回転するまで気が付きませんでしたさ。 尻からでたシャフトがやたら長い以外は、別に普通の感じです。ブラシは480モーターのようなブラシホルダーできちんと固定されています。 性能はまだ分かりませんが、15A程度普通に流せるのであれば価値はかなり高いと思います。 重量は、画像の通りワイヤー付きで85g。普通の400モーターより5g重い程度かと思います。 取り付け用穴は、400と480用の両サイズの穴が空いています。これで2.3mm用ピニオンさえあれば、ごーまるギヤユニットがそのまま使える訳です。が、でもこのモーターはQRP400BBの2.5:1のギヤ比で大概事足りそうではあります。 このモーターでMPJetのギヤボックスを使うときは、差し込みで重なる部分にヒンジテープを巻いてサイズを若干大きくしてやるとうまく固定できます。シャフトを切断する必要がありますが、金工用ヤスリやグラインダーなどで切断できます。 |
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こいつが今回わざわざ通販で買ったポリウレタン接着剤PG−101です。システムスリーエポキシで買いました。 説明書に指定があったので仕方なく・・・ですが、使った感じは、わざわざけ取り寄せて正解ではありました。 ビンの絵はいかつい熊です。たぶん接着剤自体が蜂蜜に似てるからでしょう。 この接着剤は瞬間接着剤同様、空気中の湿度と反応して固まるタイプのものです。大体1時間〜4時間で硬化するらしいです。注ぎ口が固まってしまわないように、逆さに保管する仕様です。こうしてみるとちょっと面倒な接着剤では有ります。 で、コレをわざわざ使う理由と言うのはどうやら発泡・膨張して硬化するからのようです。発泡スチロールと良く馴染むし、多少のすき間はいとも簡単に埋めてしまいます。 普通の木工などの場合、ちょっとした穴に注ぎ込めば塞げるし、ついでに接着も可能だという事で、合わせ寸法がきちんと出せないような所や、空洞を作りたくないような所に使うと思われます。硬化後は防水・耐溶剤となるようです。エタノールにはほとんど溶けませんでした。
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まずはこうして接着部分にチョメチョメと付けます。粘度はかなり低いので、取扱が難しいです。 が、つける前に適当な皿などの上でコネコネと攪拌してやるとすぐに泡立って粘度があがりますので、そうしてやってから使った方がかなりラクです。というかそうやって使うべきです。発泡率も、何もせずに付けた場合とは桁違いですから、重量の面でかなりの差がつくはずです。 |
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小一時間ほどでこうなります。最終的にはもっと膨張して硬化します。 画像はモーターマウントを接着の図ですが、発泡製の機首がサイド・ダウンスラストをつけた状態で切り落としてあるので、そこから3cm引込んだ位置に接着してやるとアライメントが出る事になってます。 ただ、なかなかそんなのうまく行きませんので、なるべく精度がでるよう努力して後は運を天に任せるのみであります。 このキットは他にも結構渋い製作技術を要求する所がちょこちょこありますので、あまりナメて掛かる事はできません。基本的には簡単なんですが。 |
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写真の接着部分は1mm以上隙間が開いてしまったのですが、ポリウレタン接着剤ならそんなもん物の数ではありません。この後ドカーンと発泡して・・・ と、発泡した後の画像は取り忘れてしまいました。けどすごいっすよ。 ちなみに主翼は胴体に接着する仕様です。 |
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ちょっとめんどくさいキャノピー塗装。プラモ屋さんでネイビーブルーのプラカラーと10mm、5mmのマスキングテープ、筆と塗料皿と溶剤を買いましょう。 全体をマスキングして窓の部分だけ切り出して残す方法は、多分コレには使えません。非常に薄手ですのでキャノピーが持ちません。 枠を一本一本マスクしてやるとラクに作業できます。 |
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曲線部分は5mmのテープを曲げて張ります。コレはコーナーの内側ですのでシワをつけながら曲げます。 コーナーの外側の場合は3mmおき程度に切れ込みを入れてやって曲げます。
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小一時間ほどで完成。 胴体への固定は、とりあえずヒンジテープを使いました。 |
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そんなこんなで、丸1日あればこのくらい出来てしまいます。道具と機材が揃っていれば、丸2日有れば十分完成可能だと思います。費用・労力・成果を考え合わせるとこれはかなりラクにいい成果が得られるタイプの模型だと思います。 タイヤはあまりに巨大なものが付いていたので、手持ちの適当と思われるサイズのものに交換して撮影しました。 この時点で(機体ほぼ完全完成・ぎや・ペラ付き、モーター・メカなし)約300g。完全完成させると330g程度にはなると思います 同じような条件の私のゼロ10 2号機(コレより若干小さい)が270〜280g位なので、こいつは準完成機としてはすこぶる軽量の部類に入るのではないかと思います。うーん計算まちがっとるんかな? となると500AR 10セルを電源とした場合(ただしバッテリーケースのサイズの関係でそのままでは積めません)、完成重量は675g程度、まず700gは切りそうです。うーんなんかすげえ軽いです。脚を取っちゃうとゼロ10 2号機に匹敵するほどの軽量さです。何から何まで、こいつはちと反則です。うーむ恐るべしはEUの技術力でしょうか。我が帝国陸海軍航空技術廠としては、今後どうしたものかと頭を抱えてしまいます。 |
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この機体はエルロン2サーボ仕様です。サーボ配線のためのテグスがあらかじめ主翼に仕込んであります。サーボコネクタが、リブ穴を通過させる際に引っかかりやすいので、画像のようにテープで円錐状にしてやると通過させやすいです。 このキットは非常に重量に配慮されており、ムダに重いパーツは全くといっていいほどありません。 このキットで唯一注文を付けたくなるのが、機首のオイルクーラー吸気口から吸った冷却空気を排出する穴が全く付いていない点です。これはちょっとまずいですから、胴体下の主翼のちょっと後ろに、アンテナ引き出し口を兼ねた排気口を開けました。 |
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この機体のヒンジは主にそのまま折り曲げてヒンジとする形式ですが、補助的にシートヒンジも仕込んであります。 あまり空力的負荷が掛かる機体でもないので、舵残りや操舵感の癖を嫌って、私は各ヒンジ全面に切れ目を入れてしなしなにしてしまいました。実質的にシートヒンジ頼りの状態ですが、2フライトした限りではまず大丈夫そうです。画像の部分は極わずかのヒンジ部分で垂直尾翼が胴体についていますので、もぎ取らないように注意です。 万が一動翼が取れてしまっても、ヒンジテープ等で処置可能だと思います。飛行中だとちょっと困りますけどね! あとはスライドマークを貼り、乾燥後に半ツヤのトップコートを吹いて、カウリング前端をちょいと塗装して完成です。 |
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プロポーションはかなり良さそうに思います。標準でついているタイヤが約65mmと巨大ですが、これは離着陸の際の安定性に貢献してくれます。 中翼ですので、上空で姿勢が分からなくなりがちですが、挙動は極めて穏やかですので全く問題ありません。 セッティングをさぼってエクスポネンシャルなど全く無しで飛ばしましたが、これも全く問題なしでした。垂直尾翼・水平尾翼ともに翼断面で、しかも後縁は4〜5mm位の厚さで切り落としてありますので、それが好影響を及ぼしているのかもしれません。 重心位置は調整の必要がありませんでした。バッテリー室内はゆったりしていますので、中でなるべくバッテリーが前に寄るようにしてあげたほうが重心位置が前進して良いようです。 |
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丸鷹ゼロ10と並んで撮影。むちむちさとスマートさの鮮やかなコントラストを形成しています。 バッテリーは500AR7セル〜8セルまでならそのまま入ります。10セル等でもパッキングを工夫すれば収納可能です。 |
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とりあえずの仕様 ムサシノ400 MPJ1:3ギヤ APCSlowfly10*7ペラ 500AR7セル スピコン Schulze Slim26bek 9gサーボ4個 受信機 NER649S(PCM9ch) 離陸重量 655g 翼面積はメーカー値で18.5dm^2ですので35.4g/dm^2となります。 飛びは厳しく見れば「飛ぶだけ」ですが、とても小回りが効いて安定性も良く、優しい飛びです。一応、なんとかロール・ループOKです。 重量はメーカー値で750gですので、パワーアップの余地はかなりありそうです。 |
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ということで、ヘルキャットの巻でした。 実機はゼロ戦がきわどいダイエットで武装と旋回性能以外は切り捨てまくりだったのに対して、無線・防弾完備で機体強度にも余裕がありヒキョーこの上なかった訳ですが、そのヒキョーっぷりを受け継いでか、なかなか飛びのいい模型です。 姉妹機にスピットファイアや零戦やフォッケウルフFW190などがありますので、それらもどのような飛びをするのか、いつか見てみたいです。 |