デジカメの電池ってすぐ切れる?

 デジカメを買ってしばらくは、身の回りにあるいろんなものや、 近くの景色をなんでもかんでも撮ってしまって、あっという間にしょうもない写真の山ができています。
 アルカリ電池対応のデジカメの場合、それとともに、使い終わった電池のごみも増えています。
 使い終わった電池を調べてみると、まだ容量が少し残っているようなので、消費電流の少ないラジオなどには十分使えます。
 これでは、使い終わったからといってすぐに捨てられません。

デジカメの電源特性を調べる!  使っているデジカメは、Canon PowerShot A70で、
     ・1/2.7型CCD 有効画素数320万画素
     ・光学3倍 デジタル3.2倍ズーム
     ・1.5型低音ポリシリコンTFT LCDモニタ
     ・単3アルカリ電池または単3型ニッケル水素電池4本
のような仕様になっています。

 それでは、デジカメの動作電圧や消費電流などの電源特性を調べてみることにしましょう。

Canon PowerShot A70 電源特性
動作電圧 [V] 動作電流 [mA]
撮影モード 再生モード 撮影モード
通常動作 4.4〜6.0 4.4〜6.0 電源電圧 6.0V 6.0V 4.4V 4.4V
電池残量マーク 4.3〜4.4 4.1〜4.4 液晶モニタ OFF ON OFF ON
シャットダウン 4.3V以下 4.1以下 無操作時 110 400 140 530
入射光変化時 110 430 140 570
FUNC操作時 280 450 430 610
MENU操作時 300 470 430 600
起動時(電源ON) 570 780 730 850
終了時(電源OFF) 320 440 420 600
ズーム操作時 200 530 300 700
シャッター半押し 470 610 720 900
POWERSHOTA70消費電流
※消費電流は「無操作時」を除いて、連続ではなくピーク電流ですが、使用した測定器は10S/sのデジタルテスタですので、必ずしもピーク電流を表示しているとは限りません。

 動作電圧の結果を見ると、「撮影モード」では電池1本あたり4.3÷4=1.075Vまで使用しているようです。

 一般に、アルカリ電池は新品の状態では1.5Vより少し高い電圧ですが、徐々に電圧が下がっていき1.1Vくらいまで下がっても、まだ容量が残っている状態です。
 1.0Vを下回ったあたりでほとんどの容量を使っています。
 放電終止電圧は、0.9Vといわれています。
 つまり、アルカリ電池の場合、1本あたり1.0V以下になるまで使いたいところです。

 一方、デジカメにはニッケル水素充電池がよいといわれています。
 ニッケル水素電池は、充電直後はアルカリ電池より低く、1.4Vくらいですが、1.2Vくらいになってからの持続時間が長いのが特徴です。
 1.1Vを下回ったころには、容量のほとんどを使っています
 放電終止電圧は1.0Vといわれています。

 2つの電池の違いを表現すると、
   「アルカリ電池はスタミナが残っていても、どんどん疲れた表情になっていく」のに対して
   「ニッケル水素電池は、なかなか疲れた顔を見せずに、倒れる寸前まで平気な顔をしている」
っていう感じです。

 動作電流の結果を見ると、条件によってかなり大きく電流値が異なることがわかります。

 まずは、液晶モニタOFFの状態で消費電流が大きく減るということです。
 液晶自体は、ほとんど電力を消費しない(液晶表示の腕時計や目覚まし時計と同じ)のですが、バックライトで大きな電力を消費しています。
 ただし、液晶モニタをOFFの状態で撮影するのは、フォーカスや露出の状態がわからないので困難です。

 次に、起動時(電源ON時)に、瞬間的に大きな電流が流れることがわかります。
 電池が消耗してくると、小さな電流では電圧が変わらなくても、大きな電流で電圧がいきなり下がることがあります。
 カタログ上の「連続撮影でxx枚可能」とあっても、起動ができなくて撮影できないことがあります。
 ただし、実際上、電源を切らずに短い間隔で連続撮影し続けることはあまりないと思います。
 数枚撮ったら電源を切って、別の被写体を探すなどしてから、また電源を入れるという繰り返しなので、これに関してもよい解決法はないようです。

 測定結果から他にわかることは、電池の電圧が低くなると消費電流が増えるということです。