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●シュミカセってどんな望遠鏡?●○

   正式名はシュミットカセグレン式望遠鏡です。
 

 反射望遠鏡の一種で、主鏡も副鏡も球面のため、生産コストが非常に低くなります。例えば国内で発売されているC8(セレストロン8インチ=20センチ)は直径20センチの反射望遠鏡でありながら、実売価格で16万円程で販売されています。C11=28センチは32万円です。望遠鏡の値段は高いものですが、たとえば国産で安いと言われている反射望遠鏡でも口径が25センチを超えると 50万円以下のものはありません。非常にコストパフォーマンスの優れた望遠鏡です。

 

 
 
 
   特徴は?
 

 カセグレン式望遠鏡のため、筒の長さが非常に短く、同じ口径のニュートン式反射望遠鏡の3分の1程しかありません。筒の長さが短いということは、それだけ軽いということでもあります。望遠鏡にとって「軽い」というファクターは非常に大事で、赤道義にかかる負担も少なくてすみます。収差を取り除くために、全面に補正板がついているのが特徴です。

 

   写真撮影には向かないの?
 

 専用レデューサーでFを6.3まで圧縮する事ができますが、銀塩写真(一般的なフィルムを使った直焦点撮影)にはあまり向いていません。良像範囲が狭く、中心を離れると急激に収差が増加します。しかし、その焦点距離の長さを利用して、系外銀河のアップを撮影すると解像度の高さからなかなか良いものが撮れます。

 

   冷却CCDとの相性は抜群
 

 最近、天文フリークの間で人気沸騰の冷却CCD。実は、シュミカセは冷却CCDとの相性が抜群なのです。冷却CCDは感度が高く、チップが小さいため、望遠鏡の良像範囲はそれほど広くなくて良いのです。口径と焦点距離は十分にあり、しかもコンパクトであるため、移動にも便利です。冷却CCDだけの用途に限るならば、最高の望遠鏡と言えます。

   
   シュミカセはよく見えないと言われるけれど
 

 シュミカセは、良く「見えない望遠鏡」のレッテルを貼られます。何故か?それは、口径が大きいため、大気の揺らぎをより多くひろうからです。またミラーシフトのために、ピントが合い辛い、光軸が狂っているなどの要因があります。ちゃんと光軸を調整したシュミカセは、本当にシャープでよく見えます。私の友人にも「シュミカセはちょっとねぇ」と敬遠する人が多いのです。確かに大作りですが、ちゃんと調整さえすれば問題ありません。最近、金星を見せる観望会で、C11と5センチのフローライト屈折を出していたら、フローライトの方を指さし「こっちの方がよく見えますよ」と言った人がいました。ある程度、望遠鏡に関する知識がある人の様でした。「シュミカセは見えない」という先入観と、「フローライト」という「ブランド」に弱いタイプです。実際、このとき専門家と一緒に見ていたのですが、その人はC11で見る金星のスゴさに驚いていらっしゃいました。

倉庫に格納中のC8(左)とC11(右)です。↓

 

   シュミカセの名誉挽回
 

 このページは、「シュミカセは見えない」とまこしやかに囁かれているウワサを打破するために作りました。コンパクトで低価格でよく見える望遠鏡なのだから、もっと評価が上がっても良いと思うのですよ。実際最近僕が撮影している銀河の画像も、他の望遠鏡で撮ったものにそうひけはとらないと自負しています。

 

   ミラーシフトについて
   

 ミラーシフトとは、シュミットカセグレンの合焦点装置の構造に原因があります。他の望遠鏡と異なり、シュミカセは焦点を合わすために、主鏡を動かすのです。動くためには隙間が必要で、主鏡の向きがほんの少し変わってしまうのです。惑星を高拡大で見ているときにピントノブを回すと、像が動くことを確認できます。

 

   富田式ミラーシフトロック装置
 

 富田五郎さん考案の富田式ミラーシフトロックは、シュミカセの欠点であるミラーシフトを大幅に軽減させてくれます。また、撮影中のピント移動もなくなりますので、長時間露出をするには必需品と言えます。C8を使っているときに、富田式ミラーシフトロックの情報を得、厚かましくも富田さん直々に作って頂くようお願いしました。富田さんは快く応じて下さり、とても精度の良い品を作って下さいました。C11は、コプティック星座館が販売しているものを購入しました。シュミカセで天体写真撮影を考えていらっしゃる方には必須と言って良いでしょう。

 

   
 
 

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